行動は始めが肝心?竹内康二「めんどくさがりが自分を予定通りに動かす化学的方法」
行動は始めが肝心?竹内康二「めんどくさがりが自分を予定通りに動かす化学的方法」
本書は、一番重要なことを、先送りにして、いつまでたってもやれない人が、ちゃんと一番重要なことを、やれるようにするような、行動分析学の入門書だ。
人は、一番重要なことを、先送りにしがちだよね。
たとえば、ボクの場合だと、一昨日から始めた、本の執筆作業だ。昨日は、あまり眠れなくて、体調がよくなかったから、いきなり二日目にして、サボってしまおうかなとか思ってしまっていた。
だめじゃん、二日目にして挫折してたら・・・。
そんなとき、本書が助けてくれたんだ。Audibleの聴き放題で聴いていたんだけどね。
なかなか、運がいいね。セレンディピティ??
そうかもしれない。
どうやって、二日目の執筆作業に取りかかれたの?
「行動の始発」という概念についての話がためになったからだ。
つまり、記事のタイトルにもある通り、「行動は始めが肝心」ってこと?
そうだね。とにかく、行動を開始しなきゃ、行動できないじゃんさ。
そりゃーそうだ。
この「行動の始発」についても、役に立つ内容満載の本だったよ。
たとえば?
たとえば、変わったものでは、コイントスでやるかやらないか決める方法とかね。たとえば、表が出たらやるけど、裏が出たらやらないとかだね。
そんなんでいいの?
人間は、偶然には弱いんだ。50%でも、行動を開始できれば、もうけものじゃない(笑)。
それは、確かに、理にかなってる・・・(笑)。
ボクが実際にやったことは、行動の細分化だ。
要するに、スモールゴールを設定する、みたいなこと?
まあ、行動分析学では、スモールゴールとかって言わなそうだけど、まあ、たぶん、そういうことだと思う。
どんなスモールゴールにしたの?
まずは、一行だけ書く、だ。
ほほー、で結果は?
結局、一つのトピックを、全部書き終えることができたんだ。
すごいじゃん、偉いね。
そうそう、自分に「偉いね」みたいに、褒める言葉を、投げ掛けることもいいらしい。
でもさ、どうしても、サボっちゃうときってあるよね。そういうときはどうするの?
それについても、書いてあるよ。
どんな風に?
サボったら、精神的にダメージ受けるじゃん。「オレってダメじゃん・・・」みたいに。
そうだね。落ち込んじゃうね。
そういうときに、しなやかに元の状態に戻る能力のことを、レジリエンスと言うんだ。
レジリエンスね。それを高めるにはどうすればいいの?
自分にやさしくすることだよ。このことを、セルフコンパッションという。
要するに、たとえば、やさしい言葉を自分にかけてあげるんだね?
そうだ。この本では、セルフコンパッションでレジリエンスを高めることを推奨している。
かゆいところに手が届く、いい本じゃん。
確かに、低評価をつける人もいるけど、ボクはいい本だと思うんだ。
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