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仏教のメモ

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#読書感想文

『頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる』読んだ

『頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる』読んだ

瞑想やらなくてはいけないと思いつつ、月に1日もやっていない。

だからこんな本を読んでしまう。

ベストセラーだけあって、非常に読みやすい。

そして忙しくても実践できるように、坐らずに短時間でできる方法がたくさん紹介されている。ありがたい。

このところインプット過多で、つねに頭の中がワチャワチャしている。詰め込んだ知識は時間とともに整理されていくが、次から次へと脳に押し込んでいくから、いつもと

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プラユキ・ナラテボー『苦しまなくて、いいんだよ』読んだ

プラユキ・ナラテボー『苦しまなくて、いいんだよ』読んだ

最近ちょっとニー仏さんとプラユキ・ナラテボー氏の対談本を読み直していた。Amazonの履歴によると6年前に買ったらしい。時間がたつの早い。

渇愛を滅尽するガチの瞑想が理想であるとしても、現代人としては現世で上手くやってくことも大事なんじゃないかという内容だった。出家なんてほとんどの人はできないからね。

プラユキ氏はタイの田舎にあるスカトー寺院で瞑想の指導やカウンセリングを行う上座部仏教の僧侶で

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沼田和也先生の『牧師、閉鎖病棟に入る』読んだ。

沼田和也先生の『牧師、閉鎖病棟に入る』読んだ。

沼田和也先生はTwitterなどで有名な牧師さんである。素朴な語り口、まずいったん相手の言い分を受け入れてみる姿勢から、ぐう聖(ぐうの音も出ないほどの聖人)と称されることも少なくない。

そんな沼田先生は精神疾患で閉鎖病棟に入ったことがあって、以前からnoteに少しずつ書いておられた。それをまとめたのものが出版されたというわけである。

私が沼田先生の発信をTwitterやnoteで見るようになっ

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宮元啓一『仏教誕生』読んだ

宮元啓一『仏教誕生』読んだ

昨年末にインド哲学者宮元啓一氏の仏教史入門書を読んでとても勉強になった。

だから同氏のもう少し踏み込んだ内容のものも読んでみたいなあと思っていたのである。

まあなんでもよかったんだけど、宮崎哲弥さんが『仏教誕生』がよかったとおっしゃっていたので購入したのである。

ちなみにこのサンガジャパンの仏教書特集は面白い。あれも読まなきゃこれも読まなきゃとなること必至である(読むとはいっていない)。

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ケネス・タナカ『アメリカ仏教』を読んで

ケネス・タナカ『アメリカ仏教』を読んで

いろいろ事情があってこのところAmazonで仏教関係の本をサジェストされることが多い。その中でなぜかこの本が気にかかり読んでみたのである。

著者は日系アメリカ人の仏教徒(たぶん真宗)、僧侶、仏教学者であり、現在は武蔵野大学教授である。リチャード・ギアのような著名人の仏教徒、仏教徒ではないが仏教に影響を受けている人々や、画期となった出来事を紹介しつつ、アメリカ社会に仏教が浸透した背景を論じるのが本

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ウ・ジョーティカ『ゆるす』備忘録

ウ・ジョーティカ『ゆるす』備忘録

ミャンマーの上座部仏教の著名な僧侶であるウ・ジョーティカ師はいくつか著書をだされており、そのうちのいくつかは邦訳されている。

本書はサブタイトルからわかるように、一般向けのありがたいレクチャーといった趣である。訳者の魚川祐司氏が名著『仏教思想のゼロポイント』を出版された五年前とほぼ同時期に購入して読んでいるはずなのだが、どうもピンとこなくてそのままになっていた。しかし思うところあって再読したとこ

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