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2023年6月の記事一覧
東浩紀『サイバースペースはなぜそう呼ばれるのか』再読
だいぶ前に読んだ東浩紀氏の著作だが、まもなく新著が出るということで再読。
そもそも20世紀末の『InterCommunication』が初出であるからずいぶん古臭い記述も目立つ。ていうかこの雑誌もいまや知らない人のほうが多いだろう。
いやそれ以前にサイバースペースなんて単語を使うひとはもういないだろう。
2000年ころの東氏はまだ『批評空間』にもよく登場していたし、執筆陣の重なる『InterCo
檜垣立哉『ベルクソンの哲学』読んだ
檜垣立哉氏は日本におけるベルクソン研究の第一人者であるらしい。
この本は2000年ころに出版されたものである。そもそもベルクソンは、1960年代にジル・ドゥルーズが取り上げるまで忘れ去られた哲学者であり、またドゥルーズが取り上げたと行っても難解な彼の思索が理解されるのに時間がかかり、1990年代になってベルクソンはようやく日本でも取り扱われるようになったという時代背景なのである。このへんの事情は
井筒俊彦『意識と本質』読んだ
どうにかこうにか2周目終わった。
世界各地の思想を同一視野におさめようとする意欲的な書物で視野が大きく広がった。
とはいえ読むのに大変な苦労をした。しかし親切にも要約を公開してくださっている方々がおられたので、それらを参考にして読み終えることができた。
深く感謝しつつ、私も恥ずかしながら要約を残しておこうと思う。
本質には2種類あって、概念的な本質と、個物に宿る本質である。これらを明確に区
大脇幸志郎『「健康」から生活を守る』読んだ
大脇幸志郎氏はもともと国家が健康に介入していくことに批判的であり、そのためこの3年間に一部界隈で有名になった医師である。
そういうわけで今更ながら著作を手に取ったのだ。
煽り気味のタイトルではあるが、内容はおおむね妥当かつ穏当と思われた。
なお本書のほとんどはコロナ騒動以前に書かれていることに留意されたい。
医療に限らず、「Aは良くないから避けるべし」という論調は世の中にあふれかえっている
國分功一郎『目的への抵抗』読んだ
ラテン語をマスターしたら読みたい本がいくるかあるけど、そのうちのひとつがスピノザ『エチカ』だ。
でもいきなりスピノザを読むわけにはいかないので、入門書も読んでおかないとね。
スピノザといえば國分さんだよね。というわけでこんなんを読んでいる。なかなか良い入門書である。
ついでに新刊のこれも読んでみた。本書は東大での講義の一部を書籍化したものなので、非常に読みやすい。
まずジョルジュ・アガンベ