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守護霊の話を聞いたら、ショート動画はむしろ心の癒やしなのかもな、って

一緒にアハってみそ

今回のハイライト

◆Tiktokは何も見ていない時間を作らない仕掛けを持ったプラットフォーム"絶対に選ばせない&操作させない"仕掛けによって、集中力と選択力がない人を引きつけている。

消費者の隙や認識の甘さを、メディアを作っている企業側は熟知している。企業が作ったシステムに消費者が翻弄される状態は、企業が何を考えているのかを知ることで解決できる。

短尺動画がつまらないのは、考えさせないように作られているから。精神的なストレスや、落ち込んだ気分を回復できればそれでいい一種の現実逃避。

◆子供は、大人が面白いと思うものの何がそこまで面白いのか理解しようとする大人でも理解に時間がかかって楽しめるものを、子供にも提供してあげたらいい。

◆少しだけ疲れた、少しだけ傷ついた、少しだけ寂しい、が蓄積しているのかもしれない。少し嫌だった、傷ついた、今一人でいるから寂しい、と誰かに言うだけで、どこかに無自覚な悪意が隠れていたり、もしくは自分の勘違いだったり、その悲しみにはちゃんと名前があって、避ける方法が分かるかもしれない

◆現代は幸福も不幸も多様化しているということを忘れてはいけない。


出演する人間と守護霊

筆者の守護霊:レスリー【🌊】
筆者:アニヤハロム【💎】


💎:今回は、前回書いた記事↓の続きってところもあるんだけど、

💎:こんなコラムを見つけたから、それについて話したいと思ってね。

💎:この記事の主旨は、短尺動画が、子供の集中力と理解力の育成を阻んでいる、っていう話。で、果たして本当なのかっていうことなんだけど……。
この記事を読んで、一番言いたいことをまず最初に言っておくと、
「いや、それ子供だけじゃなくて、老人もだよ?」笑。
短尺動画(そしてアプリゲーム)などに触れて、集中力と理解力がなくなるのは何も若年層だけじゃない、人間全体に見られる傾向だって、ハロムは思ってるんだよね。
この記事サイトがすごく読みづらかったから、要所だけ引用していくよ。


「15秒程度の『ショート動画』と呼ばれるものがどんどん目の前で移り変わっていくのを4時間見続けているので、『集中力』は養われるどころか、失われていっています。(中略)ものの10秒程度で、目の前のものに飽きてしまうのは今や当たり前のことのようになってしまっています。
物事を表面的にしかとらえられない子どもが増えたし、理解力もかなり落ちている。(中略)ゲームは(中略)のめりこんでやめられないという点に問題点がありました。でも今の子たちはその、『のめりこむ』ということができない。のめりこむまでに飽きてやめてしまうんですよ!」

FORZA STYLE 『【後編】「M-1って長くね?」教員たちを悩ませるのは、short動画という名の頭空っぽ人間製造機だった。』より

💎:自分が思うには、飽き性な子供には2種類いて、一つは理解力が高すぎて、一瞬で理解できるから退屈ですぐに飽きる子。もう一つは理解力が無さすぎて何にもハマれない子。ハロムが仕事で子供と接した結果、多くの子供が大体これに二分できる。
発達障害の傾向がある子はちょっと違うけど、一般的な子はどちらかに分かれる。だからその子をちゃんと観察しないと、理解しすぎで飽きてるのか、理解できなさすぎで飽きてるのか分からない
理解できちゃうタイプの子は、難しい課題や遊びを与えてあげれば、ずっと集中力を保っていられる可能性がある。短尺動画やアプリゲームが簡単すぎるから飽きるんだよ。ずっとやり込んでいられるゲームもあるけど、アプリゲームは課金しなきゃ続けられない、課金しなきゃ面白くないから、長時間プレイできないようになってる。
情報が多すぎるから、広く浅く様々なものを知る、というのが今のスタイルなのかもしれない。昔はそもそも、情報がそこまで多くないから、一つのことを繰り返さないと楽しめなかった。
物事を表面的にしかとらえられないなら、表面以外のことを教える大人が必要なんだけど、大人も忙しくてそんなことやってられないのが現代的環境だから、じっくり取り組むこと、極めることそのものを知らない子供達が育ってると思う……んだけど、どうですか?笑

🌊:その解釈でいいと思うなら、いいのではないかな? 子供というのは面白いもので、ハマらせたい、と大人や周囲が思うことによって、ハマり始めるものなんだよ。だから大人から、何を見せてもどうせ飽きるんだよね、と思ってしまってはいけない
いいや、これは飽きない、だって面白すぎるから、と大人が思っていれば、それの何がそこまで面白いのかを、子供なりに理解しようとする。
だから大人も楽しめる、大人でも理解に時間がかかるものを、子供にも提供してあげたらこの問題は解決するのではないかな。

💎:そもそも、記事の文章をずっと読んでいたら、集中力が落ちていることと、めりこめないことに、短尺動画にはそこまで関係性がない気がしてきた。実際、子供の集中力に短尺動画は影響はあると思う?

🌊:短尺動画は、集中力がない人でも見続けていられる仕掛けを組んでいる。人のことをよく理解した人が作ったんだね。
集中できない子供達は、もともと集中力がないタイプの子なんだ。それでも、Tiktokは商売だから万人に見せなければならない。そこで、集中力がない人でも引きつけておくにはどうしたらいいか考えた。
絶対にその人に選ばせない&操作させない、ということだ。
集中力がない人、というのは、次に自分が何をするか、といった行動や思考の選択力も低いことが多い。だから極力選択の余地をはぶいて、何も見ていない時間を作らない仕掛けを持ったプラットフォームを作る必要があった。スワイプすればすぐに違う動画が再生されるようにしたことで動画を選ばせない、吟味させないで、次から次へと途切れず供給ができるようにした。
君が言ったように、これは子供だけでなく大人でも同じだ。集中力がなく、選択力のない大人も同じく見続けてしまうし、見終わったら何をしようか考えていないせいで、見ることを止められなくなる。 子供の頃から理解力のある子は、次第に飽きて動画を見なくなるだろうから心配するほどのことではないと思う。
全員に同じ集中力と理解力を育てることはできない。人によって得手不得手もあるから、短尺動画を見なかったとしても、また次のやめられないコンテンツにとって代わるだけだ。

💎:なんか結局、色々な問題がソーシャルメディアの悪徳商法だと思えてきたよ。消費者の使い方の問題だけではない気がする。

🌊:消費者の隙や、認識の甘さを、メディアを作っている企業側は熟知しているということだろうね。だから支配されているように感じるかもしれないけれど、それは今からでも、消費者の君たちが、企業の中の人たちが何を考えているのかを知ることで解決できる
企業の人たちは、多方面から専門家を雇って、人類学、行動学、心理学などからシステムを構築する。だから特定のカテゴリーに入る人間、この場合なら集中力がない人間が、普段どのように考え、選び、行動するのかを学問を使って予測している。
たくさんのものを売りたいなら、人を理解しないことには始まらないから、企業が作ったシステムに消費者が翻弄される状態はこれからも続くだろう。嫌ならば、意図的に何も見ないようにしていくしかないね。

💎:情報ダイエットする?笑

🌊:心のシェイプアップにはおすすめだよ。

「(前略)『おすすめ』という機能も、かなり問題を深刻化させていると私は考えています。自分の見たいものや自分の面白いと思うものを選ばずに、流れてくるものをただ漫然と見ているなんて……。頭を使わなさすぎるというか……。
休養の時間や楽しむ時間を充実させようと頭を使うからこそ、人間は進歩して来たのではないでしょうか?でも時代は、頭を使わないことこそを良しとしているような、そんな気がして……」

【後編】「M-1って長くね?」教員たちを悩ませるのは、short動画という名の頭空っぽ人間製造機だった。

💎:これは、良いところをついた意見だと思った。うちの母は、頭を使いたくないからアニメや短尺動画を見たい、ぼーっとする時間を作りたいから、って言ったんだよ。
あえて、頭を使わない休養の時間を設けている、ってことなんだよね。
記事の中には次のような意見も書かれていた。

「私はこのshort動画ブームを何とか授業に利用できないかと考えて、自分でも作ってみました。わりと高校生たちの反応は良かったですよ。(中略)覚えるべき文法事項を15秒程度にまとめて流してみるようにしました。TikTokの動画を何本も見て、音楽をつけてみたり文字を動かしてみたりしました」

「(しかし)内容が全く頭に残らないんですって。『TikTokも昨日何見たか覚えてないもんねー』って笑って話しているのを見て、正直、力が抜けました。(中略)あの子たちは、3時間も4時間も、記憶に全く残らないものを見続けているという事実に恐怖のようなものを覚えるような感情も湧き上がって来て…。」

💎:これは中高生の子供達を指導する先生の意見だけど、うちの初老の母にも当てはまっていることをぜひ、教えてあげたいね笑。
実はハロム自身も、この先生とまったく同じ恐怖を覚えたことがある。覚えたのは恐怖というより、焦りと憤りだったかもしれない。 うちの母はいわゆる…発達障害的な特徴があるのかもしれないけど、一度見始めたシリーズを途中で止めることができない。だから面白くなくても、朝の4時くらいまでドラマやアニメを一気見するわけ。
それで三日くらい経って、あのアニメ、どんな話だったの?面白かったの?って聞いたら、

「え?なんてアニメだっけ?何にも覚えてない。キャラクターの顔も名前も覚えてない。どんな話だっけ?面白かったんだっけ?

早朝一気見マラソン完走から3日後の母

面白かったんだっけ?知るか!!!

心の叫びではなく、アニヤハロムが実際に叫び散らしました

💎:ハロムはこれを勝手に「ワートリ視聴」って呼んでる。ワートリには何の罪もないんだけど、なぜかっていうと、覚えてない発言をした一気見アニメが「ワールドトリガー」というアニメだったから。
短尺動画でもないし、のめりこんで見てるのに、コレだからね!笑。
母がワートリで唯一覚えていたエピソードは、迅悠一ってキャラが歌舞伎揚を食ってたこと。今調べたらぼんち揚だった。煎餅すら正しく記憶できてない…😂。その後もワートリ視聴するアニメが多発した。
内容を覚えてすらいないのに、夜更かしするから翌日体調が悪いわけよ。なのにまた同じことを繰り返す。面白くてやめられなかったなら許す気持ちも湧くけど「面白かったんだっけ?」だもん。お許しはあげられませんね〜笑。
本当にうんざりして、いい加減にしろって思った。これが続いたら本気で脳に空洞ができると思って、めちゃくちゃブチキレてアニメを見るのをやめさせた笑。その前もくだらないアプリのパズルゲームを朝までプレイし続けるからキレて削除させた。
ね?人間は何歳でもこうなっちゃうんだよ!って言いたい笑。
原因は何なんだろうってずっと悩んでた。これ以上親に悪影響を及ぼす前に対策を講じたいよ。きっと子供たちに対しても適用できる対策があるんじゃないのかな?

🌊:この場合は、発達障害だからやめられないわけではないな。
日常で起こった出来事や、テレビやネットなども含めて見かけた情報で頭がいっぱいになり、疲労を感じる。そうすると、どうにかして疲労を軽減しようとする。でも疲れたからといって職場やキッチン、洗面所など場所を選ばず突然居眠りするわけにもいかないよね?だからまとまった時間が取れたタイミングで休もうとする。
でも休んでいる時に何もしていないのも変だ、という認識が邪魔をする。頭を休めたいなら何もしないか、居眠りでもするか、縫い物でもするのがいいと思うけれど、せっかくなら、と考えて、せっかくお金を払っているサブスク動画を見てしまったり、せっかく続けているゲームで結果を伸ばそうと考えてしまう。
そこは損得勘定が働いているただ休む時間はもったいない、と頭のどこかで考えていることが、逆に体調を損なう、損失を出している原因になっている。
内容を覚えていないのは、そもそも内容を堪能するために見ているわけではないからだ。頭を使わない時間を過ごすことが目的だから、覚えていなくても当たり前だけど、それなら何かを見て時間を過ごすのはやめたほうがいいね。疲労を取るためにまた情報を得るから、また疲れてしまうことになる。二日酔いを忘れるためにまた酒を飲むのと変わらない。
子供たちが何時間も動画を見て、翌日になると何も覚えていないのも、おおむね同じ現象だ。子供たちの場合は学校に通っていて生まれた精神的なストレスや、落ち込んだ気分を回復しようとしているから、内容に重点は置いていない。気分が上がればそれでいい、と心のどこかでは思っている。
だからこそ、キャッチーなメロディ、好みの映像、笑えるハイライトなどが含まれた動画がたくさん再生される。短尺動画がつまらないのは、考えさせないように作られているからであって、興味を持ってもらうために作られているわけではない。
もしも勉強をさせたいなら、動画にまとめるのはやめた方がいい。テストで点を取りたいと思う子のために、ここさえ覚えればある程度の点が見込めるという要点をプリントにまとめた方が食いつきがいいだろう。つまりテストのネタバレだ。

💎:ファスト映画ならぬファスト試験だね笑。
色々なことに疲れていることが、短尺動画を見たり、ファストに終わらせたいというマインドを作っている最大の要因な気がする。若ければ多感だから、大人と比べてすごい量の情報を受け取れちゃうせいで、実は大人よりもっと疲れているのかもしれない。
今の教員世代は、小さい頃から大量の情報に囲まれて過ごしてきたわけではないからさ。昔は今よりコンテンツが少なくて、同じものが繰り返されていたから、脳を使う時間も短くて済んだ、って言えると思う。脳のパフォーマンスが軽いまま、大人になれた、というか。脳パ(笑)。
短尺動画は脳パを軽くする需要があるってことなのかな。

🌊:脳が疲れている人がたくさんいる時代だから、そういった需要にうまく供給を与えたことにはなる。そして自分で好きなものを探したくない、面倒だと感じる人にも、”選ばせないプラットフォーム”は絶妙に噛み合わさっている。
Tiktokが多くの人に使われているのは、もはや必然と言えるだろう。

「このままいくと、今の子どもたちは自分で選択することはできないし、集中力はないし、記憶に残るような深い感動を味わったことがないままで大人になってしまいます。そして、そのことを不幸だとも思わない
どんな大人になってしまうのだろうと思うと、恐怖感を覚えませんか?そしてまた、そういう大人が親になった時に、子どもをどうやって育てるのか……」

【後編】「M-1って長くね?」教員たちを悩ませるのは、short動画という名の頭空っぽ人間製造機だった。

💎:これはどうだと思う?子供達は本当に、自分で選択することができなくなって、集中力も育まれず、深い感動体験もなく大人になって、子育てが下手クソになるのかな?
それは本当に、不幸なことだって言えるのかな?
不幸が分かるのは幸福なことを知っているからだよね?子供たちはこの人が幸福に思うことを知らないんだから、不幸を知りようもないだろうし、これが不幸な出来事なら、今の子供達が大人になった時における幸福な出来事って一体どんなものになるんだろ?
「恐怖感を覚えませんか?」 別に覚えないなぁ😅。
今、子供ではない人たちにも大勢、集中できなくて自分で選べない、何にも感動しない人はたくさんいるから。

🌊:これは非常に気づきにくい落とし穴だね。現代は幸福も不幸も多様化している、ということを忘れてはいけない。
自分で選ばない、すべてがオススメかつおまかせで出てくるのが幸せだ、と感じる人もいる。どんな大人になるのかが、子供時代で全部決まってしまうわけでもない。大人になってから嫌というほど集中力を叩き込まれる人生を送る人もいる。選択力がない、集中力がないせいで生きるのが大変な人はいる。でもそれも全員ではない。
どのような能力がなければいけないか、ということも人によって基準は違う。むしろ自分で選ばず、三日坊主でいなければいけない人だっている。
人生は自分だけの選択と思っていて、一つのことに集中してこだわる、ドラマチックな体験や記憶ばかり追いかける、というのは見方を変えれば執着に過ぎない執着のしすぎで、人生を自分自身の手で束縛してしまいかねない
このようにテクノロジーの発達した時代が来たから、子供が退化している、と考えるのは少し無理がある。テクノロジーが生まれたから人間が退化した、という因果関係はすぐに逆転する。人間が楽をしたいからテクノロジーを生み出した、これも成り立つということだ。
本当の原因を見誤れば、ずっと何も変えられない時間を過ごすことになる。 今回の場合であれば、Tiktokは確かに需要を満たしている。
しかしTiktokにかじりついてしまうのは、その人の中にある問題であって、Tiktokの仕様の問題ではない

💎:これが問題の原因だから、原因さえ取り除けば直る、みたいな考え方は、問題を直せたためしがないのは分かる笑。
Tiktokについつい熱中して時間を溶かすのを止めるには、何をすればいいのかなぁ?

🌊:飽きれば自然に離れていく人もいるよ。ずっと離れずに見続けてしまう人は、なぜ止まることができないのか、自分で原因を調べていくしかない。時間のかかる作業ではあるけれど、答えは必ずある。
一種の現実逃避のようなもので、ずっと似たような動画なり、何かを見てしまうというのは、よくあることだ。どのような現実から逃げているのかは人によってまったく違うけど、大したことではなくても、少しだけ疲れた、少しだけ傷ついた、少しだけ寂しい、が蓄積しているのかもしれない
束の間でも、短い動画の中で、自分の好きなものを見たり、好きな推しに会えたり、癒されるものに触れ合ったりすることで、なんとか心に余裕をチャージしているのかもしれない。
停電の原因が何も分からないまま、ずっと非常電源からエネルギーを供給し続けるのは、安定した行動ではない。非常電源であることは本人も頭の片隅で知っているんだ。停電したのは、施設内の電線が切れたせいかもしれない、誰かが意図的に切ったのかもしれない、それか浸水して漏電したのかもしれない、もしかしたら火災が起こっているかもしれない……。
あるかもしれない原因を色々考えたら不安になって余計に原因を調べたくなくなっているだけかもしれない。しかしそのせいで、いつ供給が終わるか分からない非常電源に頼るのはもっと危険だ。
動画を見て、動画だけでなく好きなことをして、少し元気になったと思った時は、その手にはスマホを持ったまま、停電の原因、変電室、と調べてみてほしい。
こんなことをされて少し嫌だった、傷ついた、今一人でいるから寂しい、とチャットで誰かに言うだけで、もしかしたらどこかに無自覚な悪意が隠れていたり、もしくは自分の勘違いだったり、その悲しみにはちゃんと名前があって、避ける方法が分かるかもしれない
Tiktokを4時間見ようと5時間見ようと構わない。6時間が過ぎたところでTiktokで、傷ついた、と検索してみたら、今まで知らなかったことが分かるかもしれない。




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