おもちもち

人間の形をとって生まれたおもちのような生き物。おもちなので社会に適応できてはいない。 来世は猫かクラゲになりたい。

おもちもち

人間の形をとって生まれたおもちのような生き物。おもちなので社会に適応できてはいない。 来世は猫かクラゲになりたい。

マガジン

  • ぽやぽやな日々

    世に言う日記とかいうやつ

  • ぽしゃけ!

    マジで酒の話しかしない。

  • 鉛の墓場

    日々自分の中に溜まっていく鉛みたいな感情をとりあえず形にして置いておく場所。

  • たのしいおうち化計画

    寮という名の地獄に住んだばっかりに自宅というものが嫌いになった奴が地獄から這い出て楽しく過ごすためのリハビリ記録

  • 諸々

最近の記事

お母さんらは凄いなと思うなどをする

 その日のおもちは5枚ほどのジャンパーを一生懸命抱えていた。  今度仕事で参加しなければいけないイベントのスタッフ用ジャンパーで、サイズ確認のために我が部署の野郎ども(一部)とおもちに着せるため事務局から借りたものであった。  自分の分だけでも先にサイズ確認するか、とごそごそジャンパーをいじるおもちのもとに昼休憩を終えたボスが近づいてきた。 「お、ジャンパー来たんだ」「来ました!(`・ω・´)」  ジャンパーを羽織りながら頷くおもちにボスはふむふむと頷き返した。あとでボ

    • 名探偵おもちほか

       こまごま日記シリーズ。 名探偵おもち ボスと会議に行った日。休憩時間に席を外したボスが戻ってきたときのことだった。 「(先輩)さんいたよ」  それはこの世で最もどうでもいい報告だった。  その日の会議は弊社の入っているビルの別のフロアで行われていたので先輩もビル内にいるのは当たり前なのだけど、多分ボスが言いたかったのは「なんか知らんけどこのフロアにいたぞあいつ」の意だと思う。  そもそもなぜボスがわざわざ先輩の所在地をおもちに報告したかも謎なのだけど、敬愛するボスを無

      • やっぱりおもちは可愛くない

         おもちは気落ちしていた。  社内掲示板に張り出された育休期間変更のお知らせに現場にいた頃、散々お世話になっていた先輩の名前があった。だが、その内容は当初より期間を延長する、というもの。  別に連絡とれるし、なんなら少し前に会ったし、いいのだけど、もうすぐ先輩に会社で会えるとウキウキしていたのでちょっとしょんぼりした。いや、先輩がお子さんと過ごす時間が増えてよかった、うん。  しょんぼりしながらまた仕事に戻り、「私気軽に話せる先輩少ないんだよなあ」と考える。  現場にいた頃

        • ガーター付ストッキングを装備した日ほか

           こまごました日記をいくつか。 ガーター付ストッキングの話  Xでガーター付ストッキング(と言っていいのか?)がバズっていた。  確か元々はストッキングのパンティ部が嫌〜〜!みたいなポストについた返信だったと思う。  元々、ストッキングも靴下も憎んでいたおもちはなんとなくそのポストが目について、なんとなく黒いやつを買ってみた。  使えたら上々だし使えなければまあ話のタネにはなるし。  これがまあめちゃくちゃ快適だった。  ストッキングとかタイツになれているので最初は違和

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        記事

          多分私はめちゃくちゃキョンキョンが好きだ

           相変わらずジムに行きながらドラマを観ている。  大体有酸素運動のマシンを使うときに流しながら運動している。なんとなく面白そうだけど見てなかったなあという作品を色々観ているのだけど、最近「監獄のお姫さま」を観た。  これがもうめちゃくちゃ面白かった。個人的なベストオブ満島ひかりは「カルテット」のすずめちゃんだったんだけど、それに並ぶくらい先生がドツボだった。満島ひかりのおっきい声が大好きなので先生がおっきい声を出すたびに嬉しかった。  そもそもうぬぼれ刑事とかタイドラとかク

          多分私はめちゃくちゃキョンキョンが好きだ

          飲み会に行きたい気持ちでメンタルの調子が測れるという気付き

           就業中、社内メールが届いた。  送り主は隣の課の後輩で、内容は隣の課に新しく赴任した人の歓迎会を部のみんなでやるよというものだった。  いつものおもちなら飲み会の文字を視認した瞬間に「行くよー!」と返すのだけど、その日のおもちは手が動かなかった。  おもちは調子が悪かった。最近の温度差とか終わらない仕事とか、諸々がきつくて結構メンタルが応えていた。  行くとどうせ先輩いるよなぁ……とか先輩すらいなくてうちの課参加するの私だけだったら切なすぎないか???とか諸々、普段は浮か

          飲み会に行きたい気持ちでメンタルの調子が測れるという気付き

          女の子と飲みに行った

           おもちは散々言っているように普段は男だらけの村に暮らしているような生活をしている。  元々うちの会社、男女比率が偏っている(人事曰くそもそも女子の応募が少ないらしい)うえ、その中でもトップクラスに男社会な部署にいるので乙女の園こと現場にいた頃とは明らかに遊び方が変わった。(女の子の店とかいってる時点で察して欲しい)  現場にいた頃は定期的に歳の近い女の子とも遊んだけど、その機会もすっかり少なくなり(というか男どもと飲みに行く頻度が増えすぎて)おもちはたまに「女の子と遊びたい

          女の子と飲みに行った

          ドッペルゲンガーに会うと死ぬらしいから会いたくないけど

           年貢の納め時だったので会ってきた。  先日長期休暇をとった。というか正確にはとらされた。  強制長期休暇だったので色々バタバタしていたけど自分的にはなんとなく思うところが多くて、というか多すぎたのでハイライト形式で箇条書きにしようと思う。主に人と会った時のこと。 ・全般的にジムと整体をサボりすぎたのでほんのり体調悪くなった。 ・社会復帰するのにめちゃくちゃ時間かかった。 ・そもそも休暇を取るために残業をしまくったのでプラマイややマイナスでは?と思っている。 ・孤独

          ドッペルゲンガーに会うと死ぬらしいから会いたくないけど

          黒いブラウスを買ったんだ

          「てかそのブラウスめちゃくちゃいいっすよね」  わちゃわちゃと仕事の話をしてから、会社の後輩がふと何気なくそんなことを言った。  おもちは小首を傾げながら「これ?」と自分の着ていた黒いブラウスを摘んでみせた。 「そう、先週も色濃いの着てましたよね、いい感じ」  この後輩はとても感受性が高くて、自分の感想を言語化して伝えてくれる素直さがあって、そのどストレート感情表現が結構嬉しいし羨ましい。  おもちがニコニコしながら「ね、これね、思い切って黒いの買ってみたから嬉しくて着てん

          黒いブラウスを買ったんだ

          還る場所

           おもちは学生時代、事務員モドキみたいなバイトを大学4年間続けていた。  お金が足りず、体力を持て余し、自己肯定が枯渇していたので都合のいい体力の切り売り会場としてバイト先を利用していたものの、その経験は大いに今のおもちの人格成形に影響し、図々しい末っ子というポジションをまんまと手に入れるに至った。  最近だとこの辺の話。  さらにいうと事務員モドキだったので、OLとしての最低限のスキルを手に入れるにも都合が良かった。  パソコン作業からコピー機の使い方、事務用品の扱い方

          不可逆でツギハギだらけの明日の自分よ

           おもちは一度壊れてから3年間、定期的に職場で所謂保健師と面談している。  会社としては若手に退職してほしくないの意思で、それを許可しているのだと思う。数ヶ月に一回、1時間程度の面談は基本は近況と体調を尋ねるものだ。  さて、最近のおもち、ごく稀に眠れないことはあれど、基本的には健全に逞しく図々しく生きている。会社に行きたくないと日曜日に手足が痺れることも、朝にゲロをぶちまけることもなく、元気に会社に行って、同期やお兄さんがたときゃっきゃっして、後輩を可愛がり、ボスと話し合

          不可逆でツギハギだらけの明日の自分よ

          おもち、壊れる

           その日のおもちは疲れていた。  朝から先輩に絡まれて、溜め込んでいた書類にやっと目処をつけ、同期に手伝って貰ってweb会議のセッティングをして、昼一番にやったその会議の報告書を書き終えたところだった。  というのも、その日おもちは業後に呑みの予定を抱えてウキウキで、なんとしても残業だけはするまいと前日から躍起になっていたのだった。  昼の会議は予定よりかなり早く終わっていて、特別なこともなかったのであっさり書き終えた報告書をボスにチェックしてもらっていた最中であった。  

          おもち、壊れる

          いい女になりたくて

          モンスターになったりもするけどおもちは元気です。 いよいよ自分の根底とツラを突き合わせる気持ちになったので。  おもちは元々結構図々しいので昔から色んな人に可愛がってもらってきた。  遥か昔、学生時代の時分から、労働力を盾にバイト担当たちに愛でられ褒められ甘やかされていた。  会社に入ってからも現場の頃は歳上のお姉様方に良くしてもらっていた。さすがに下の子がいる時代はちゃんと先輩もやったけど。いまだにお姉様には野菜貰ってるし。  で、現部署。度々言ってるが、うちの部署平均年

          いい女になりたくて

          人は本当にヤバい時きゃ〜〜〜〜〜!と叫ぶという学び

           相変わらず整体に通っている。  元々家の近所で比較的遅くまでやってくれているありがたい接骨院で、先生方の感じも良いので定時でも残業でもおもちはニコニコ通院している。  その日も、おもちは意気揚々と整体に乗り込んだわけだけど、その日のおもちはクソバッドコンディションだった。今年の1、2を争う程度には。  なんか正直理由の心当たりは色々あって、ジム行ったときにストレッチで負荷かけまくったとか、性欲に任せてオナニーしまくったとか、前の日飲み会で2軒目を探して彷徨って歩き回ったとか

          人は本当にヤバい時きゃ〜〜〜〜〜!と叫ぶという学び

          生傷の絶えない人生を送ってきました

           こうして書くとめっちゃ深刻な話みたいだけどもっと単純な話で、おもちはよく怪我をする。  どこでぶつけたかわからんアザもよく作るし(毎回心当たりはある)、足首もよく捻り、よくこける。  先般も、酔った勢いで正面から転び、膝を擦りむいた。(酔っていたので本人は全く深刻に捉えていなかった)  その場に居合わせ、人間が正面から転ぶところを目撃した先輩に先日、「そういえば膝どうした?」と言われた。  ちなみにこの先輩は直属の中間管理職みたいな先輩(おもちはボスと呼んでる)が正面から転

          生傷の絶えない人生を送ってきました

          夏の終わりに一人映画祭

          【本ノートは後半からあまりにも盛大な映画「ラストマイル」のネタバレを含みます。前半はただの日記。とりあえず余計な情報見ずにラストマイル観に行け】 なぜか2日間で映画館にて3本映画を観ることになったのでその話とラストマイルの感想を殴り書きます。 はじまり 元々おもちは「MIU404」と「アンナチュラル」にバカハマりしていた。  周りの同じ作品が好きなオタクたちがこの2作も好きだから好きだろうなーという軽い気持ちで観たら伊吹藍のぺかっとした笑顔と憂いの温度差と中堂系のスナフキ

          夏の終わりに一人映画祭