人は本当にヤバい時きゃ〜〜〜〜〜!と叫ぶという学び
相変わらず整体に通っている。
元々家の近所で比較的遅くまでやってくれているありがたい接骨院で、先生方の感じも良いので定時でも残業でもおもちはニコニコ通院している。
その日も、おもちは意気揚々と整体に乗り込んだわけだけど、その日のおもちはクソバッドコンディションだった。今年の1、2を争う程度には。
なんか正直理由の心当たりは色々あって、ジム行ったときにストレッチで負荷かけまくったとか、性欲に任せてオナニーしまくったとか、前の日飲み会で2軒目を探して彷徨って歩き回ったとか。
ちなみにこの前日の飲み会でおもちは生意気すぎて先輩に蹴られるという今日日なかなかきかない事件を起こしていた。
なお、でかい声で人事に直訴できないのはおもち側からもやり返したうえ、結果的に先輩が机の足に自分の足をぶつけて自滅して向こうの方が重症だった為である。職場のお姉様方に後日チクったら「バチが当たったね」って言われてニコニコしちゃった。だから生意気なんだよおもちは。
そもそもこの飲み会自体不可抗力の事故というか、気がついたら始まった不可思議な回だったのでなんかもう全て嘘だったのかもしれない。
閑話休題。まあさすがに馬鹿正直に全部話せなかったのでストレッチと蹴られたことだけ白状したら先生めちゃくちゃウケてた。笑い事ちゃうぞ。
んでひとしきりウケてから「じゃ、あんころさん、今日はストレッチしよっか^^」
ストレッチ。おもち、このメニューがとにかく苦手。先生が手伝ってくれて股関節伸ばしたりするメニューなんだけど、元々体がガチガチに硬いので、基本悲鳴を上げずに終われない。終わった後は楽になれるけど、過程の苦しみがヤバい。
めちゃくちゃ嫌ではあるけど……実際腰とか痛いし……というか理由が自業自得すぎるし……。としょんぼりと観念しておもち、満を持してストレッチ。
ちなみに自業自得といっておきながら蹴られたこと自体は根に持っていたので件の先輩に恨み言のLINEを送ったが見事にあしらわれた。クソが。
先生が股関節を伸ばし始めた瞬間、襲いかかってくる痛みに顔が歪む。
「え!?めちゃくちゃ痛い!?!?」「痛いよね〜^^」「もげる!もげる!」「もげないよ〜^^」
足がもげるかと思った。マジで。
おもちの足をこねくり回しながら先生はずっとニコニコしていた。この先生、おもちが悲鳴をあげるたびに嬉しそうに穏やかに笑っている。何しに行ってんのおもち。
そもそもおもち、ストレッチとは別にまんまと増やされた足の施術もいつもしているのだけどそっちもどちゃくそに痛いので毎回悲鳴をあげている。
当然ストレッチ後にいつもの足の施術もやってくる。ぐったりして油断してるところにもたらされたさらなる痛みにおもち、悶絶。
口から思わず「きゃあぁぁあ〜〜〜〜!」と悲鳴。先生もウケてたけど自分でもウケた。人間って叫ぶ時きゃあーって言うんだ。
おもち、割と叫ぶ方ではあるけど意外ときゃあ〜は言わない気がする。いつもぎゃっとかうおっとかにゃっとか奇妙な声ばっか出る。
多分これ命の危機を感じたのだと思う。本能なのよ。
命を救う行為で命の危機に瀕す、極めて生きるのが下手な動物、それがおもち。
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