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初めてのメンクリで処方された睡眠薬が苦しくてびっくりした話

心身の不調のため、初めて心療内科(メンタルクリニック)を訪問しました。自分のメモと、どなたかの役に立てばと思い、記録します。

都内1人暮らし会社員、独身アラフィー女性(結婚歴ゼロ)です。


🔸不調の内容

🔹熟眠障害

2024年6月下旬頃から熟眠障害となりました。寝付きは良く布団に入るとすぐに寝られるのですが、3-4時間で覚醒し、その後はずっとウトウトと眠りが浅く夢を見て、熟睡できない状態。
日中も眠いしだるしい、瞼はぴくぴくするし、立ち眩みや耳鳴りがすることも。クマもひどく、鏡を見る度に落ち込みます。

寝具に気を遣う、部屋の温度を調整する、などはやっています。もともと睡眠で悩んだことはなく、睡眠の環境は今までと変わっていません。
冷え性なので、夏でも毎日必ず湯船につからないと落ち着きません。お酒はほとんど飲まないし(外食で月に1度ぐらい)、食事もバランスを意識していますし、生活ペースも毎日同じです。

🔹動悸

一番顕著なのは入眠時。1度、動悸がひどくて眠れなかったことがありました。中途覚醒した後も、動悸で寝付きづらいこともあり。
日中も、仕事で緊張する時や、好きなバンドのライブ前に動悸が激しくなったこともありますが、日々状況が変化します。

コーヒーを摂取した時に激しくなることもありました。コーヒー(またはカフェラテ)を1日1-2杯飲んでいましたが、今は1杯以下に減らし、夕方16時以降は飲まないようにしています。
また、会社で緑茶を飲んでいましたが、ルイボスティー(ノンカフェイン)に変えました。

今のところ、カフェインによる動悸はなくなりました。この先、もしもひどくなったらデカフェに切り替えることも考えています。コーヒー好きだから全く飲めないのはツライ。

🔹だるさ

通勤するだけで異様に身体が重くてしんどいことがありました。短い距離を乗り継ぐので、普段は電車で座りませんが、空席を探さざるを得ない体力に。
集中力が欠けて、仕事中もツライ。寝不足のだるさとも違うものです。本を読んだりネットやドラマを見たりする気力すらなくなる。8月下旬頃に最もひどく、何もする気が起きませんでした。自律神経がめちゃくちゃ弱っており、わずかな刺激で心がポキっと折れ、涙が出てくる状態。

振り返ると、鼻風邪を引いたことによる免疫力の低下、異常気象による自律神経の乱れ、仕事のストレス(繁忙期)も大きかったのかもしれません。暑すぎて、習慣のウォーキング(1日1万歩目標)もさぼりがちだったし。
近年稀に見る大不調期でした。今はだいぶマシです。

🔹交感神経が優位になりやすい

満員電車や駅の構内で、人が近くに来るだけで怖いことがあります。向こうから人がスレスレですれ違ったり、後ろからスレスレで走ってこられると、ぶつかられるというか、攻撃されると思って身体が緊張します。

だるさと交感神経のせいで、「もうイヤだ消えたい」という気持ちになることもありますが、死にたいとかそういうことではないし、自律神経のせいだなぁとわかっているので、「しょうがねぇなぁ」と思ってやり過ごす感じ。

昔は、不安感に落ち込んだこともありました。
「1人身だし働けなくなったらどうしよう、死ぬしかない」と本気で思っていましたが、歪んだ認知が修正されたため、「私は今までじゅうぶん頑張って働いてそれなりに税金も納めたのだ。にっちもさっちもいかなくなったら生活保護に頼れば良くね?」ぐらいの心持ちになりました。

🔹お腹の張り

たくさん食べているわけでもないのに、異様にお腹が張ります。便秘はしていません。食欲不振のことも。調子の良い時は食欲旺盛。逆に食べ過ぎちゃうことが。

🔸婦人科を受診(更年期障害?)

年齢的(アラフィー)なことから、真っ先に更年期障害を疑い、かかりつけの婦人科を受診しました。今はありませんが、最初は火照りもあったので。ホットフラッシュはないけど、冷え性で手先が夏でも冷たいのに、何故か体温の上昇を感じます。今はその症状は消えました、なぜかわからないけど。

血液検査をしたところ、更年期の数値は出ず。とりあえず漢方を2種類、処方されました。

🔹漢方2種を処方

温経湯(うんけいとう)<ツムラ>

「月経不順、月経痛、おりもの、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけの治療に使用されます。」

・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)<ツムラ>

「神経が過敏になることで起こるイライラや不眠に用いられる漢方薬です。疲れやすく、些細なことが気になって落ち着かない方、よく怖い夢を見る方に適しています。」

いまだに「桂枝加竜骨牡蛎湯」の名前が覚えられません。牡蠣と竜なので、なんだか強そうですよね(どんな感想だよ)
最初は「温経湯」だけだったのですが、今いち効果がわからず。そうしたらもう1種類出してくれました。

漢方はこれまでに何度か試したことがありますが、あまり効果を感じられたことがないです。
また、私は「葛根湯」や「麻黄湯」を飲むと胃の具合が悪くなります。「麻黄」という成分が合わない。漢方も、合う合わないがあるので気を付けないといけないですよね。

漢方を一定期間飲んでみてもピンと来ず、さらに一定期間ストップしてみて、今また飲み始めて効果を見極めようとしていますが、まだよくわかりません。
「温経湯」よりは「桂枝加竜骨牡蛎湯」の方が効いているような気がしているので、現在は「桂枝加竜骨牡蛎湯」のみ1日2回飲んでいます。

🔹黄体ホルモンの影響?

月経困難症のため黄体ホルモン(ノアルテン)を毎日飲んでいます。生理を止めるためです。ピルの代わりなのですが、40歳を過ぎると血栓の恐れがあるので、ピルから切り替えました。

婦人科の医師に、「黄体ホルモンが不調に関連するかもしれない」と言われ、いったん飲むのをやめたのですが、動悸や睡眠の具合は変わらずでした。私の場合は関係なさそうだと判断。

🔸カウンセリングに通い中

自分が複雑性PTSDであることに気づき、今年から月2回ほどカウンセリングに通い、先生(臨床心理士および公認心理士の資格がある方)に話を聞いてもらい、心理療法を受けています。

ざっくり言うと、幼少期の両親の虐待により、自分の中に安心の土台がないまま大人になったため、人よりも生きづらいと感じています。親から人格否定されて来たので、その認知の歪みを治し、心の傷を治している最中です。

カウンセリングを受け始めた時期と、熟眠障害の時期がずれるので、直接的な関係はなさそうですが、全く関係ないとも言えないかもしれません。

ご参考:

🔸心療内科(メンクリ)受診

「初めての心療内科(メンタルクリニック)、どこに行ったらいいのかな?」と迷いましたが、幸い都内在住のため、比較的クリニックが多いように思います。
会社からほど近く、口コミも参考に、公式サイトに医師のプロフィールや理念がしっかり記載しているところに決めました。

性別にこだわりはありませんでしたが、女性の医師です。女性の方が、女性の更年期障害に詳しいような気もするので、結果的に良かったと思います。お人柄も公式サイトから想像できた通りでした。

オフィスビル内の1室で医師が1人で切り盛りしており(受付もいません)、予約も受付も会計(カード決済)もアプリでサクッと終わりました。便利な世の中です。
他の患者さんが待合室に1人いましたが、私は他の患者さんの目は気になりません。(むしろ仲間意識。「お互い頑張ろうね!」みたいな。)

🔹SDS(自己評価式抑うつ性尺度)テスト

初めての心療内科とのことで、まずはSDS(自己評価式抑うつ性尺度)テストというものを受けました。質問項目は20項目で、「ない」「ときどき」「かなりのあいだ」「ほとんどいつも」の4段階で自己評価するものです。
(質問例:「夜よく眠れない」「まだ性欲がある」「将来に希望がある」)

私は44点で、会話している分にも「うつではないですね」と医師に言われました。さすがに自分でもうつではないと思います。

🔹診察

あらかじめアプリで問診票を送るシステムなので、詳しめに状況をお知らせしていましたが、改めて医師に経緯を話しました。

医師いわく、「婦人科の先生の診断にケチをつけるわけではないが、更年期はエストロゲンが日々乱高下しているので、採血した時にたまたま問題ないケースもある。総合的に見て、更年期の症状だと思う。」

とのことでした。そう言われると確かになぁ。

「更年期は、婦人科、循環器内科、消化器内科、心療内科など症状が多岐にまたがるので、どの科もそれほど真剣に見てくれない傾向にある。うちにも似たような患者さんがとても多いので、自分も婦人科について勉強中だ。」

と正直に話してくれたのは好印象でした。最もだと思いますし、私のような人が多いのだと知り、少し安心しました。

もちろん複雑性PTSDのことも話しましたが、関係性は深くないと見られたようです。(かかりつけのカウンセリングルームと婦人科について、具体的に場所とクリニック名を聞かれました。先生が勉強熱心?)

「もうやっていらっしゃるでしょうけど…」と前置きをしつつ、更年期における身体に良いこと、生活習慣の改善についてのお話がありました。たんぱく質の摂取など食生活、適度な運動・ウォーキング・ヨガ、身体のコリの調整、ストレス解消、瞑想…などなど。

自慢じゃないけれど、それらについてはじゅうぶん気を付けている自覚はあるので、どうしたものかという感じです。

動悸について、念のため循環器内科の受診を勧められました。不整脈の疑いもあるので。
でも、不整脈とかじゃないんだよな。自律神経のせいだと自分でわかっているので、今は受診しなくて良いと思っています。医師は、そりゃ念のため受けなさいと言うのはわかる。

医師に「どうしましょうか?」と希望を聞かれたので、一番困っている熟眠障害について、薬を飲んで改善するならトライしてみたいと思っていると告げ、初心者向けの「デエビゴ」2.5mgを1週間分処方してもらいました。

※細かい話ですが、最初は5mgを処方されました。鼻風邪の後遺症で「クラリスロマイシン」を飲んでおり、「デエビゴ」5mgの併用がNGで、2.5mgに減らしてもらいました。お薬手帳を見て薬剤師さんが気づいてくれたのです。ありがたい。

合わなかったら困るので、1週間後に再受診することに。

🔸初めての睡眠薬

🔹デエビゴ(製品名) 一般名:レンボレキサント

<覚醒を邪魔する、自然な眠気>

オレキシン受容体拮抗薬(オレキシンの受容体への結合をブロック)に分類される睡眠薬。オレキシンは覚醒の維持に重要な物質です。オレキシンは日中に増加し、夜間に低下します。つまりオレキシン受容体拮抗薬は、覚醒のスイッチを切る薬です。

オレキシンは脳内の神経伝達物質なので、依存性が低いのです。睡眠障害には、まずこれを処方されることがほとんどのようです。内科でも出しています。

ただし、人によって副作用あり。ノンレム睡眠(大脳が寝ている)より、レム睡眠(大脳が起きている)が長くなるため、夢(悪夢)を見やすいと言われているそう。
医師に「20人に1人ぐらいの割合で悪夢を見ることがある」と言われました。確率的に低いので、大丈夫だろうとたかをくくっていたのですが。

・服用 1日目
入眠後に突然の寒気で目が覚めて、布団を被り不意識に身体をさすり震えながら再び寝る。冷房は切っている。体温が急に下げられたのかも?

とにかくものすごい不快感。起き上がろうにも、眠気で起き上がれないので、苦しいままじっとしているしかない。
結局、いつもと変わらず3-4時間で中途覚醒し、朝までウトウトと夢を見る。悪夢はない。

・服用 2日目
いっそのこと中途覚醒してから飲むべきか?と思いつつ、そうなると寝起きに影響しそうだしな、と思いとどまる。
不快な思いをしたので、気が進まないなぁと思いつつ、実験だからと我慢して服用して就寝。昨日の睡眠状態が悪かったので、緊張のせいか珍しく入眠が遅め。

寒気で起きることしなかったが、ウトウトしつつ、上から誰かに押さえつけられるような猛烈な息苦しさ、重苦しさ。金縛りに近い。
そして中途覚醒。夢を見る。学生時代に授業を受ける夢。何故かみんなが自分に冷たいという、不安感。また、実家の母親が出て来る(内容は覚えていない)。

学生時代に単位が足りなくて焦る夢は今だにたまに見ます。単位が足りなくて困ったことなんてなかったけれど。嫌いな母親が出てくるのは、ある意味、悪夢なのかもしれない。

怖くてこれ以上の自分人体実験は無理だなと思って、2日目で服用をストップしました。あの重苦しさ、2度と味わいたくない。

・再受診
医師に「悪夢を見たわけではないが、押さえつけられる息苦しさに耐えられなかった」と伝えたら、「あー、合わない方はそんな感じです。すみませんでした」と言われる。

そうなのか。医師が悪いわけではないので謝らなくてもいいけど、あれは悪夢という表現は合わないなぁと思う。

興味本位で、デエビゴが合わなかった人の口コミを調べたら、悪夢を見る方以外にも、私と同じように「こめかみが締め付けられる」「貧血で倒れる前みたいな感じで不快」「押さえつけられるような眠り、自然な眠気はない」といった症状の方がいました。

もちろん効果抜群の方々もたくさんいらっしゃいます。そっちがほとんど。

デエビゴは依存性が少なく初心者向けだったのですが、合わないなら仕方ないとのことで、「ゾルピデム酒石酸塩」を10mgを処方されました。

🔹ゾルピデム酒石酸塩錠「サワイ」(製品名)

一般名:ゾルピデム酒石酸塩、「マイスリー」のジェネリック
<脳の機能を低下させ、強制的に眠くさせる>

脳のベンゾジアゼピン受容体に作用して、GABA系の抑制機構を増強することで睡眠・鎮静作用を示します。デエビゴと違って、依存性があります。

作用時間が短く、入眠障害にも使われます。私は寝付きはとても良く、中途覚醒してしまうのが問題なので、多めの10mgを処方されました。

・服用  1回目
問題なく入眠しました。はっきり覚えていませんが、中途覚醒はなかった気がします。ただし、朝方ずっとウトウト夢を見る状態は変わらず。
日中に少しだるいような気がしました。だるさがゾルピデムのせいかどうかは不明。

・服用  2回目
連続して服用することに抵抗があったので、2日空けて服用。
1回目は布団に入ってから飲んだのですが、今回は飲んでから30分ぐらいストレッチして、さてコンタクトを外そうと立ち上がったら、めちゃくちゃふらついてびっくり。三半規管がおかしい。布団に入ってから飲むべきですね。
6時間ぐらい寝てぱっと目が覚めました。そこから起床時間までウトウト。日中にだるさはなし。

・服用  3回目
2日間連続して服用したらどうなるかと思い、実験。きっかり6時間で目が覚めました。できれば7時間だとありがたいのだけど。夢は見たのかもしれないけど、全く覚えておらず。日中もまあまあ元気。あくびは何度もしたけど。

そもそもずっと睡眠不足なので、1-2日やそこら中途覚醒がなかったぐらいでは、以前のように元気というわけではない。年齢も年齢なので。
でも、ゾルピデムは私にとって悪くはなさそうです。とは言え依存が怖いので、頻繁に飲むのはやめておこうかなと思います。

熟眠障害になった当初に比べて、睡眠不足の状態に良くも悪くも身体が慣れ始めたこと、お昼ご飯を食べた後に30分ほど仮眠(寝れなくても目を閉じてじっとしている)するとだいぶラクになったこともあります。
ベスト状態に比べると不健康ではありますが、瞼の痙攣や耳鳴りや立ち眩み(座ったまま眩むこともあり)もマシになりました。

先日、熟眠障害になってから初めて旅行に行きました。枕が変わると睡眠が浅くなるタイプなのですが、普段に輪をかけて睡眠の質が悪かったです。こういう時には薬に頼るといいのかもしれません。

結局、更年期障害と言うか、年数を経れば心身にガタが来るよねぇ当然、という感じ。
普段から気を付けているけれど、より食生活や運動、心身の状態を整えることで、様子を見て行くしかないかなぁ。

医師が、「更年期障害には終わりがあります」と明るい顔で話してくれました。そうなのよね。人生の大先輩から「更年期が終わってから最高!」という話も聞きます。ただ、人によって10年以上続くという話もあるから、ちょっと気が重いよね。

個人的には、トラウマ治療も無関係ではないかもしれない、と思います。自律神経の乱れ、不安感が睡眠に影響していそうです。嫌いな母親からメールが来ただけで交感神経が優位になり、過去のことを思い出して苦しくなるので。
この気持ちがラクになったら、睡眠の状態も少しはよくなるのかな、と期待してしまいます。

ちなみに、カウンセラーに睡眠薬を処方してもらったことを話したら、「ゾルピデムは大丈夫だけど、抗不安剤は心理療法を受ける前は飲まない方が良い」と言われました。
心理療法を行う時は、脳を活性化させます。抗不安剤は、脳の働きを鈍くするから。なるほど。

自分の身体は自分が一番把握しているので、それぞれの専門家にしっかり状況を説明し、意見を仰ぎつつ、自分で原因究明していくしかありません。行き詰まったら、他の医師の意見も聞いてみようと思います。

それにしても、いろいろ調べてみて睡眠障害で苦労している人って思ったより多いのだなと知りました。みんな偉いなぁ、頑張ってるなぁ。
私も私なりに付き合い方を考えていこうと思います。

🔸デエビゴとマイスリー(ゾルピデム)の違い

両者の違いが気になったので調べていたら、とても参考になる動画を見つけました。不眠と無縁な人生を送ってきたので、睡眠薬にこのようにタイプが違うものがあることを全く知らず。

※私が処方されたゾルピデム酒石酸塩錠「サワイ」は、マイスリーのジェネリックです。

私には、覚醒を邪魔するタイプ(デエビゴ)が合わないようです。

デエビゴは、自然な眠気を強める→総睡眠時間が増える→レム睡眠の増加→夢(悪夢)を見る時間が増える

ということのようです。

私の睡眠障害は、中途覚醒かつ浅い夢をずっと見ていることなので、レム睡眠を長くするデエビゴは合わなくて当然だろう。

私は一般的に指摘されている悪夢ではなく、金縛りのような不快さを味わいました。
金縛りは、脳は起きてるけど身体は寝ている状態。要はレム睡眠中に起こる睡眠麻痺の一種で、睡眠の質が悪い状態が続くと起こりやすくなります。
あの不快な症状は、ただでさえ睡眠の質が悪いのに、薬でさらに質の悪さを助長したのではないか、と推測。

🔸心療内科のススメ

医者に行くのにもともと抵抗はないタイプなので、心療内科も特に抵抗はありませんでした。

私の父は、仕事のストレスで重度のうつ病になり、1年ほど入院し、退院して近所の゙竹藪で首を吊りました。父は我慢強く、自分の苦しさに長らく蓋をしていたのだと、今ならわかります。
私は父のようになりたくない。常に自分に優しく、自分を助けてあげたいのです。

睡眠薬は内科でも処方されるケースも多いので、悩んでいる方は相談してみるのが良いかと思います。
オンラインで睡眠薬を処方してくれる便利な時代です。ただ、どんな薬でも合う合わないはあるので、こればかりは飲んでみないとわからないなと思います。どなたかの参考になれば幸いです。

🔸追記

ゾルピデムを3回服用した後に止めてみたら、前より睡眠状態が不安定になって来ました。メンクリの医師に相談したら、1ヶ月は続けて様子を見てみては、と言われました。薬剤師は、「時には5mg(半分)にして調整するのも良いですよ」とアドバイスをくれました。
1ヶ月程度では依存性にはならないようなので、とりあえず継続して飲んでみようかと思います。

先日、カウンセリングで初めてEMDRという心理療法を受けたことをメンクリの医師に話したら、「私は詳しくないですが、睡眠の乱れに影響あるかもですね」と言われました。
心療内科の先生で、ドイツに留学経験があってもEMDR詳しくないのか、と思いました。そういうものなのかな?

※トラウマ治療のコミュニティで聞いてみたのですが、心療内科の先生は薬を出して終わり、トラウマ治療なんて意味ない、と言う考えの方も少なくないようです。なるほど…

自分としては、更年期障害よりもトラウマ治療が影響している気がして医師に話したのですが、医師的には更年期障害にしておいた方がラクなのかもなぁ。
話が長くなりそうになったら、「患者が後にまだいるので、空いてる平日の昼に来てくれ」と言われました。トラウマの話はメンクリでは建設的ではなく、私が欲しい回答はこの医師からは返ってこないだろう、と感じました。

素人考えでは、トラウマ治療も連動して学んだ方が早く解決に至るのでは?と思ってしまうのだけど、心療内科は薬で解決するところであって、アプローチが違うということですね。

🔹心療内科の注意点

以下の「臨床心理マガジンiNEXT」による「メンタルクリニックの実態と心理職の課題」が大変興味深く、勉強になりました。

「生きづらさ」を抱えた人々が、コンビニのように街角にある「メンタルクリニック」に吸い寄せられていきます。その中には、薬物療法が必要でない「悩みごと」を持つ人たちもいます。そのような人にも診断名がつき、「患者」となり、薬物療法がされることもあります。

海外では「薬物が必要な精神障害の医療的治療」「苦悩についての心理相談」の区別がしっかりしており、管轄権も異なっています。しかし、日本では、医学の対象でない相談事まで含めてあらゆることがメンタルクリニックの管轄権に入り込んできてしまっています。それは、海外の観点からすれば不思議な現象だと思います。

海外と異なり、日本では「薬を出す心療内科」と「悩みを聞く相談機関」の区別が曖昧で、結果的に心療内科の先生が全てを背負い込むことになり、話を聞く余裕も知識も不足しているのかもしれません。

薬物療法が必要でない「悩みごと」を持つ人たちにも診断名がつき、「患者」となり、薬物療法がされることもあります。

という指摘にドキッとしました。眠れなくなったのは事実で苦しいけれど、睡眠薬に頼らずとも、もう少し自分で改善できる(栄養素を取る、運動をもっとするなど)こともあるかもしれません。

やっぱりどうしても依存性のある薬は怖いですし、ゾルピデムには副作用もあります。(ふらつき、眠気、頭痛、残眠感、頭重感、めまい、不安、悪夢、気分高揚、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛、動悸、発疹、かゆみ、倦怠感、疲労、下肢脱力感、複視、口渇、不快感など)

確かに残眠感や倦怠感などがあることがあるし、動悸はもともとあったもののせいか、ゾルピデムで悪化したのか、よくわかりません。様子を見ながら、量を減らしたりして調整していこうと思います。

以前、宇多田ヒカルのXが話題になったことがありました。

「誰でも平等にメンタルヘルスケアを受けられるように料金は自分で決める」と聞くと、日本はなんと遅れているのだろうとつくづく思います。
日本では、臨床心理士や公認心理師などの資格を持つカウンセラーに、話を聞いてもらったり心理療法を受けるとなると、60分1万円~が相場ではないでしょうか。誰でも気軽に心の相談ができるよう、保険が適用されるようになればいいのにな。

(宇多田ヒカルの精神分析について応えているインタビューはこちら)


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