山崎 八州夫

ラジオから流れてきた洋楽に衝撃を受け、早や50年。 アメリカ大衆音楽(ブルース・ジャズ・カントリー・ブルーグラス・ロック&ポップス等)を中心にジャパニーズ、ワールドに至るまで、グッドミュージックなら何でも大好きオヤジです。カルチャー教室やイベント等、いつでも出張いたします。

山崎 八州夫

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  • アメリカン・ミュージック・ヒストリー(20世紀ガイドブック)

    音楽の商業録音がスタートした1890年代から20世紀のアメリカを中心に100年以上にわたる大衆音楽を時系列に体系的にまとめることで、音楽好きないろいろな世代の方々(特に若者にも)に理解しやすく、楽しんでいただける20世紀ガイドブックにしたつもりです。紹介している音源も保有してますのでカルチャー教室やイベント等へも出張します。

  • Favorite Music (Now&Then)

    古今東西、「これ何かチョット良いなぁ」から「もう最高!」まで書かずにいられない「グッときた音楽」なら何でもありの音楽大好きマガジン。

最近の記事

アメリカン・ミュージック・ヒストリー第10章(1990年代全般・・・その1)

10.CD・デジタル技術の進化とミクスチャー音楽(1990年代)         1980年代前半は、良くも悪くもMTVという画期的な媒体によって音楽シーンは、活況を呈しましたが80年代も後半になるとMTVブームも落ち着いた感がありました。  日本の若者も80年代J・POPの人気で洋楽離れが進んだようにも感じましたし、私自身もウエストコーストやサザン・ロック等は、物足りないと言いつつも、80年代前半のPOPSは、それなりに聴いていました。  しかしながら、1985年の一大

    • アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その6)

      (7)80年代J-POPと歌謡曲  70年代までは、ニュー・ミュージック等と呼ばれていたと思いますが、J-POPと呼ばれるようになったのは、80年代に入ってからのような気がします。  アメリカ同様、日本でも80年代ポップスは、なかなか華やかですね。 私自身は、60年代からこの時期までは、圧倒的に洋楽派でしたが、80年代も後半に入ると、聴き続けている洋楽ジャンルやアーティストは、いるものの、カラオケが日本の文化としてすっかり定着したことも影響してか、J-POPも良く聴くよう

      • アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その5)

        (6) ワールドミュージック  フランス南部のスペイン系ロマ(ジプシー)のグループ、ジプシー・キングスが「バンボレオ」の特大ヒット(全世界で1,300万枚のセールス)を生み出しました。  そしてもう1曲、日本で特にお馴染みなのは、中村吉右衛門の当たり役「鬼平犯科帳」シリーズ(私も大ファン)のエンディングで必ず流れる、「インスピレーション」。  哀愁溢れるメロディとギターの音色に、思わず涙腺が緩んでしまう方も多いのではないのでしょうか。名時代劇にこの曲を持ってくるとは、ホン

        • アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その4)

          (4) カントリー&ブルーグラス  80年代に入り、ウェストコーストでは、イーグルスに代表されるウェストコースト、カントリー・ロックグループが、ほとんど解散しAOR、そしてLAメタルが流行していきました。  そんな中、カントリー・ロックに近いところでは、アラバマが大ブレイク、又、ベテラン組では、チャーリー・ダニエルズやNGDBもカントリー色やポップス色を強めたアルバムで復活しました。  ソロアーティストでは、ポップ・カントリー路線に舵を切った、ケニー・ロジャース、ドリー・パ

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          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その3)

          (3) 80年代アメリカン・ロック         80年代のロックというと、前項でも触れたポップス志向の強い、キッス、エアロ・スミス、イギリスのクイーンやTOTO,ジャーニー、フォーリナー、REOスピードワゴン、スティックス。  ヘヴィメタ&L.Aメタルでは、クワイエット・ライオット、モトリー・クルー、ラット、ちょっとソフトなナイト・レンジャー、イギリスだけどアメリカ進出でブレイクしたジューダス・プリーストやアイアン・メイデンの古参組。  ハード・ロックでは、ヴァン・

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その3)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その2)

          (2) 80年代アメリカンポップス(キング・オブ・ポップ)&AOR    一方、アメリカを中心とした80年代ポップスと言えば、キング・オブ・ポップこと、マイケル・ジャクソンですね。正確には79年リリースですが、「オフ・ザ・ウォール」を初めとして「スリラー、バッド」と立て続けにメガアルバムを世に送り出したのは、今更説明するまでもないですね。 又、MTVでのシングル曲、スリラーを初めとして、ビリー・ジーン、ビート・イット、バッド、スムース・クリミナル等のビデオは本当に衝撃的でし

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その2)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その1)

          1.     ニュー・ウェイヴとMTV(1980年代)    1980年代前半は、前項でも触れましたが、POPS黄金時代。  70年代終盤、セックス・ピストルズらのパンク・ロックは短命におわったものの、新たな時代感覚から多様なサウンド、ニュー・ウェイヴと呼ばれるミュージシャンが生まれてきました。また、1981年営業を開始したMTVの隆盛は、マイケル・ジャクソン、プリンス、マドンナ、ホイットニー・ヒューストン等のメガ・アーティストを生み出しました。  反面、1960年代後

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その1)

          アメリカン・ミュージックヒストリー・第8章(1970年代全般・・・その11)

          (14)ワールドミュージック    アメリカンミュージックは、世界中に影響を与えましたが、さまざま なワールドミュージックもアメリカンミュージックに影響を与え、新しい 音楽シーンを切り開いていきました。  ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ、ジミー・クリフの登場で世界的 にレゲエ・ミュージックが人気を呼び、そのリズムはエリック・クラプ トンを初め多くのロックミュージックやポップスにまで幅広く影響を与えました。また、アフリカのフェラ・クティは、ナイジェリアを代表する現代的なポピ

          アメリカン・ミュージックヒストリー・第8章(1970年代全般・・・その11)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その10)

          13.ブラック・ミュージック&ニュー・ソウル    ブラック・ミュージックが、全米ポップスチャートで当たり前のように大ヒットを飛ばすようになったのは、やはり60年代だと思います。  ヒット曲と言えば、何と言っても黒人女性ポップスグループですね。シレルス、シフォンズ、ロネッツ、クリスタルス、ディキシー・カップス、そしてモータウンからは、マーサ&ザ・ヴァンデラスやプリーズ・ミスター・ポストマンのマーヴェリッツ。  その中でも全米NO.1ヒット曲の多さと言う点で、唯一ビートルズに

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その10)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その9)

          (11)アウトロウ・カントリー&ポップ・カントリー      60年代のナッシュビル・サウンド中心のカントリーと距離を置き、テキサスを中心にしてホンキートンク・カントリー、フォーク、ブルース、R&B、スワンプ・ロック等のルーツ系音楽を取り入れ、骨太なメッセージ性を持ったアウトロウ・カントリー(レッドネック・カントリー)が、注目されました。  具体的にざっと名前を挙げてみると、ウイリー・ネルソン、ウェイロン・ジェニングス、ジョン・プライン、タウンズ・ヴァン・ザント、ビリー・ジ

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その9)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その8)

          10.北東部と中西部(ハートランド)のロック    実はこの当時、ハートランド・ロックと言う言葉は、ほとんど聞いたことがなかったのですが、現在では使われているようなので70年代ロックを全体的に俯瞰し整理するためには便利なので、新たに項目を設けました。  ハートランド・ロックとは、一般的にはアメリカ中西部と南部の一部を含む、比較的労働者や農民の割合が高い地域のことで、大統領選挙のカギを握ると言われる「ラストベルト」地域も含め、これらの階層の喜びや悲しみをロックの歌詞とサウンドに

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その8)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その7)

            9.    AOR&フュージョン    AORとは、アメリカではアルバム・オリエンテッド・ロックのことで、シングルチャートよりもアルバムの完成度を重視したスタイルのことでしたが、70年代後半から80年代にかけて日本の音楽用語として、大人向けのロックと解釈されアダルト・オリエンテッド・ロックを略してAORと呼ぶようになりました。  ですので、ここで紹介するAORは、後者の意味として進めていきますが、ちょっとその前に、この章でも個人的昔ばなしに少しお付き合いいただきたいと思い

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その7)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その6)

          (7)            ロックの肥大化    1970年代も後半に入ると、1,000万枚前後のセールスを記録するアルバムが、フリートウッド・マックの「噂」、ピーター・フランプトンの「カムズ・アライヴ」、スティーヴィー・ワンダー「キー・オブ・ライフ」、イーグルス「ホテルカリフォルニア」「ロングラン」と相次ぎ、1976年から従来のゴールド・ディスクに加えてプラチナ・ディスクが設定されました。因みに最初のプラチナ・レコードは、イーグルスの「グレイテスト・ヒット」でした。

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その6)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その5)

          (6)            アメリカン・ルーツ・ロック(スワンプ・サザン他)    前項の西海岸を中心としたウェストコースト・ロックと共に、自分自身最も思い入れが強い1970年代前半のロックが、アメリカンルーツ等と呼ばれる音楽です。   ザ・バンドやクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルに端 を発し、70年代に入るとオクラホマ州タルサ出身のレオン・ラッセル、JJケイル、ジェシ・エド・デイヴィス、ロジャー・ティルソン、そしてマーク・ベノ、デラニー&ボニー、リタ・ク

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その5)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その4)

          (5)            ウェストコースト・ロック      1971年、ロサンゼルスにアサイラムレコードが設立されました。 私の学生時代(中学、高校、大学)のど真ん中であり、最も思い入れの 強いレコード会社の一つです。    ざっと挙げても、イーグルス、ジャクソン・ブラウン、JDサウザー、トム・ウェイツ、ネッド・ドヒニー、ウォーレン・ジヴォン、クリス・ヒルマン、リッチー・フューレイ、ローワン・ブラザース、出身はニューヨークですが、アサイラムに移ってブレイクしたオーリアン

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その4)

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その3)

          (3)            ブリティッシュハード&プログレッシヴ・ロック    この時代、リアルな体験者としての感覚では、ブリティッシュハード&プログレッシヴ・ロックの人気が高く、この辺を聴いてないと学校の音楽仲間と話ができなかったですね。  ハード・ロックと言えば、何と言ってもレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスが三大ハード・ロックバンドと呼ばれていました。私自身もレッド・ツェッペリンの「Ⅰ~Ⅳ」、ディープ・パープルの「イン・ロック、ファイアーボー

          アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その3)