アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その4)
(5) ウェストコースト・ロック
1971年、ロサンゼルスにアサイラムレコードが設立されました。
私の学生時代(中学、高校、大学)のど真ん中であり、最も思い入れの
強いレコード会社の一つです。
ざっと挙げても、イーグルス、ジャクソン・ブラウン、JDサウザー、トム・ウェイツ、ネッド・ドヒニー、ウォーレン・ジヴォン、クリス・ヒルマン、リッチー・フューレイ、ローワン・ブラザース、出身はニューヨークですが、アサイラムに移ってブレイクしたオーリアンズ、女性ではリンダ・ロンシュタット、ジョニ・ミッチェルとカントリー・ロック系、シンガーソングライター系に多くのアーティストを抱え人気を博しました。
個人的にもビーチボーイズ以来の伝統的なハーモニーワークと乾いたサウンドがとても好きだったこともあり、アサイラム以外でもイーグルスと並んで西海岸3大バンドと呼ばれていたドゥービー・ブラザースとスティーリー・ダンやリトル・フィート、ライ・クーダー、スティーヴェン・スティルス(マナサス)、ニール・ヤング&クレイジーホース、ポコ、ロギンス&メッシーナ、サウザー・ヒルマン、フューレイバンド、ニュー・ライダース・オブ・ザ・パープル・セイジ、マイケル・ネスミス、CSNYの弟分的なアメリカも良かったですし、イーグルスの大成功で、ウェストコーストからコロラド、ミズーリと言った中西部へも広がっていき、オザーク・マウンテン・デアデビルス、ピュア・プレイリー・リーグ、フールス・ゴールド、ファイアー・フォール、ファンキー・キングスといった所謂、イーグルス・フォロアーが、相次いで登場してきました。
そしてカントリー・ロックからジャグ、ブルーグラスまで幅広いニッティー・グリッティ・ダート・バンドや斬新なハーモニーでブルーグラス界のCSNYと呼ばれた画期的なブルーグラス・バンドのカントリー・ガゼットは、私自身が大学時代にブルーグラスを演奏していたこともあり、イーグルスと並んで特に思い入れのあるグループでもあります。
ウェストコースト・ロックについては、特に充実した内容の本が多く出版されていますし、私自身でもこの「アメリカン・ミュージック・ヒストリー」とは異なる切り口で書いている「Favorite Music (Now&Then)」にイーグルスやカリフォルニア・ブルーグラス等については、深堀していますので、ご興味のある方は、そちらもご覧いただければ幸いです。
と、言うことで、ここでは主に1970年初頭~1975年前後までのウェストコースト・ロックを中心に取り上げ、AOR等は後述することにします。
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