アメリカン・ミュージック・ヒストリー第9章(1980年代全般・・・その2)
(2) 80年代アメリカンポップス(キング・オブ・ポップ)&AOR
一方、アメリカを中心とした80年代ポップスと言えば、キング・オブ・ポップこと、マイケル・ジャクソンですね。正確には79年リリースですが、「オフ・ザ・ウォール」を初めとして「スリラー、バッド」と立て続けにメガアルバムを世に送り出したのは、今更説明するまでもないですね。
又、MTVでのシングル曲、スリラーを初めとして、ビリー・ジーン、ビート・イット、バッド、スムース・クリミナル等のビデオは本当に衝撃的でした。当然ながら、世界中で称賛され、キング・オブ・ポップの座についたことは周知のとおりです。
他の男性アーティストでは、マイケルが太陽なら、夜の月のような妖艶なプリンス、ライオネル・リッチー、ビリー・オーシャン、レイ・パーカーJR、ホール&オーツ、ビリ-・ジョエル、ブルース・ホンズビー、ARO系のボビー・コールドウェル、クリス・レア、グローバー・ワシントンJR、クルセイダース等。
そして、AOR色を強めたとは行っても私たち世代(私個人は?かな)は、やっぱりウェストコースト系ミュージックは、捨てきれず新人のクリストファー・クロスに飛びつき、シルバーにスティーリー・ダンの面影を追い、又、ベテラン組では、ボズ・スキャッグス、ケニー・ロギンス、J.D.サウザー、ジャクソン・ブラウン、ニール・ヤング、ジェイムス・テイラー(J.D.サウザーとデュエットで味わい深い「憶い出の町」がヒット)、ビーチボーイズ(ココモがNO.1ヒット)等の新譜を買い求める始末で。
中でも、特に思い入れが強いイーグルス、ドュービー・ブラザース、スティーリー・ダンは、皆解散してしまいましたが、グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ドナルド・フェイゲン、マイケル・マクドナルド等のソロアルバムは、何だかんだ言いつつも結局全部揃えることになるのですが。
女性アーティストでは、クイーン・オブ・ポップのマドンナ、ホイットニー・ヒューストン(個人的には、黒人女性ポップス歌手では、今でもNO.1だと思っていますが)、シンディ・ローパー、ブロンディ、アイリーン・キャラ、ジャネット・ジャクソン、ベテラン組では、ダイアナ・ロス、ティナ・ターナー、バーバラ・ストレイザンド等も活躍しました。
この項の最後になりますが、80年代はチャリティ系、○○AIDと言うのが定着しました。最も有名なのは20世紀最大のチャリティコンサートして、1985年7月13日に行われた「アフリカ難民救済 ライブエイド」で、マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチーを中心に錚々たるメンバーが集まりましたね。
もう一つのトレンドだった、米英以外の国の活躍については別項目で後述させていただきます。