Yujiro Shin
読書ログをまとめるマガジン
書籍情報あらすじは以下だが、英語なので日本語でも補足を。 すごく端的にいうと、「北朝鮮がアメリカに核ミサイルと思われるものを打った」という仮定シナリオのもと、発射時点から実際に着弾したりするまでの流れをこれ以上ないほどに具体的に描きながら、核自体の強さやそれにまつわるアメリカの対核防衛体制やその意思決定フローの事情などについて語っていく本。 なぜ読んだか英語の勉強も兼ねて英語の本を読んでいこうと思い、せっかくだからまだ邦訳が出ていない最新のものを読んでみようと思った。 そし
書籍情報なぜ読んだかちょっと疲れぎみでもあったため、サクッと読めてエンタメ色の強い作品を読んでみたくなった。そこで以前読んでいた『近畿地方のある場所について』と同じ作者が書いたこの本を読んでみることにした。 内容物語はオカルト系Youtuberと、そのファンブックを作る企画をしている編集者のやり取りとして進められる。そのYoutuberが過去に突撃した心霊スポットについて取材をして、その背景の事情や起きたことを推測していく。 一つ一つの心霊スポットでストーリーはありつつ、
書籍情報なぜ読んだかメキシコに滞在していたときに、マヤ関連の遺跡や博物館に行く予定があったためせっかくなら事前にある程度知識を入れておきたいと考えて読んだ。 所感本文にも高校生でもわかりやすい形で書いたとある通り、読みやすいものであった。 自分がマヤ文明自体に詳しくなかったため改めてマヤ文明をいわゆる四大文明と比較したときの特異性(大きな河川が近くにない、鉄器がない、大型家畜が存在しないなど)やその文化について学ぶことができた。 一方で、自分がホラー映画がすきだったりする
なぜ読んだか英語の勉強も兼ねて英語で読む本を探していて、小説がよいなと思い小説で売れている本を探したときにこの本を見つけた。 内容※全くネタバレに触れずにかけるものではないので、ネタバレが嫌な方は見ないでください。 (オチをいうわけではないが、どうしても重要なコンセプトにふれる必要があるため) ーーーーー DVへの向き合い方についての話 この話の中心はDVとそれへの向き合い方である。 作者があとがきでも触れているように、自分の父親の母親へのDVの記憶ももとにこの話はつ
書籍情報なぜ読んだかサラッと読める本を探している中で、今自分が2つ目の外国語(スペイン語)を学んでいて、興味でたため。 また作者もSNS上で見たこともあったため。 記憶にのこったこと全体的には科学的根拠に則って語るというよりは、作者が実際に言語習得していく流れを記載したもの。 まずは実際に使えるフレーズを暗記・音読して身につけていくというアプローチ。それで感覚的なものを身につけた後で、補足として文法も学びつつ、自分の中の暗記したフレーズとの答え合わせをするようなイメージ。
書籍情報なぜ読んだかSNS上で話題になっているのを見て、日本人の漢字の使い方について知れるのは面白そうだなと思い、読んでみた。 記憶に残ったこと漢字はそもそも日本語向けに作られたものではない 広く知られている通り、漢字自体は中国でできたものである。 そのため、当然ながら漢字は中国語(シナ語)の文法体系や発音体系にあわせて作られた文字である。その漢字が、全く別の文法体系・発音体系をもつ日本語に持ち込まれたわけである。 本文中で触れられていた例としては、dog という単語をも
書籍情報なぜ読んだか旅行のお供に簡単に読めそうな小説を探してて、最近人気と聞いて買ってみた。 記憶に残ったこと内容に踏み込みすぎるとネタバレになるので深くは書きませんが、ストーリーとしては上記のあらすじをみていただくのがわかりやすい。 命をかけないデスゲームみたいな感じ笑。 ちょっと変わったゲームで対戦するのだが、運要素ではなくイカサマなり相手をだますことなり、そういったものができる余地を持っているもので対戦する。それに加えて、主人公とその友達が高校生の女の子で、ライバル
書籍情報なぜ読んだかちょっとウミガメと関わる予定が出たため、事前学習的な感じで読んでみた。 記憶に残ったこと著者は「保護ではなく保全」といい、ウミガメの卵の移植/人工孵化ではなくそのまま自然に返すのが一番と言っている。その理由としては実際にそのやり方が一番ウミガメが増えるからだという。その理由が語られていた。 卵の上下を変えてはいけない この記事にも以下のようにある通り、ウミガメの卵は胚の発生の関係上、産卵後から時間が経った後に天地を変えてしまうと孵化率がさがるらしい。
書籍情報なぜ読んだかCOTEN RADIOのヤンヤンさんがXで本書を紹介しているのをみて、興味がでたため読んでみた。電子書籍で買って、これも旅のおともで読んだ。 記憶に残ったこと本書自体は数字などをもとにマクロにインドの状況を分析るような本ではなく、実際に著者がインドで体験し、直接きいた話をもとにインドの実態をあぶり出そうという本だ。そのため、かなり生々しくその現状が描かれている。 カースト制度の実態 インドと言えばカースト制度が有名で、本書の内容もそのカースト制度の実
書籍情報なぜ読んだかこの本も結構有名なものでもともと知ってはいたものの、読んではいなかった。ただ、持ち運びやすいサイズでもあるので旅のお供にもっていって読み切った。 記憶に残ったこと書きぶりが軽快でよい 著者はブログや連載で文章を書き慣れているからか、とてもサクサク読める。リズムもよく、読んでいて苦しさもなく、直接おもしろい講演を聞いているように感じる。こういう本はいい意味であまり疲れずに読み進められるのでよい。 前向きポジティブ バッタの大群を研究するためにアフリカ
書籍情報なぜ読んだかもともとこの本の存在は知っていて、ずっと読んでみたいと思っていたのでこのタイミングで買って読んでみることにした。 記憶に残ったこと著者の言語化力 著者はもともとチェスの王者であり、そこから太極拳でも世界王者になる。そして、通常言語化が難しい心理的な動き、身体的な感覚の変化といったようなものの言語化を試みている。そしてそれは実際にかなり洗練された形で文章に落とし込まれている。著者のこの言語化から逃げずに落とし込んでいくことで、原理原則を確立し再現性を作ろ
書籍情報なぜ読んだか以下のブログを読んで気になったため購入。 過去に類似した本で海賊の実態の本を読んだら面白かったのもあり、読んでみた。 記憶にのこったことまず記録に残っているのがすごい この本は当時、1740年の実話について綿密な取材と調査を経て書かれたノンフィクション本である。そもそも300年近く前の内容についてここまでの情報が残っていること自体もすごい。(航海日誌ってかなりしっかり書かれているものなのだな。) 加えて読むとわかるが、この船の状況はめちゃくちゃハード
書籍情報なぜ読んだか今年読んだ以下の本の中で、クルミドコーヒーきっかけで出版にいたったこの本を知った。そして、この本が世界を旅する話で興味があったので読んでみた。 記憶に残っていること世界の友を訪ねて旅をする 著書は世界の国々から生徒が集まるアメリカの高校を卒業した。そして、27歳のときに、1年間世界を旅しつつ世界各地に住む高校時代の友人を訪ねる。当然ながら当時高校生であった友人も大人になり、それぞれの人生を過ごしている。母/父になっているものももちろんいれば、仕事に行き
書籍情報なぜ読んだかXでこの本の紹介を見て、建築系の本読んだことないけど読みやすそうな本だなと思い購入。 記憶に残ったことアニメやマンガででてきた建築物は各章の導入には使いながらもそこまでガッツリそれらを検証するわけでもなかった。 ただ、それとは別に現実世界の興味をそそる様々な建築物についても例をあげながら建築の考え方や手法について紹介していくのは、建築について何も知らない私からするととてもとっつきやすかった。記憶に残ったものをいくつかメモ的にあげておく。 キンベル美術館
書籍情報なぜ読んだか佐久間さんがおすすめの本として紹介していることをたまたま知って、韓国の小説って読んだことなかったと思い、読んでみた。 所感これは非常によい作品だった! 全部で450ページ強で登場人物ごと50もの短編があるため、1作はおおよそ10ページ弱。それでも一人ひとりの個性や心情、想いというものに強く引き込まれるような物語になっている。 異なるタイプのキャラクターがそれぞれ色々な悲しみや苦しみを背負ったり、はたまた喜びを噛み締めたり。背景も年代も性別も様々な登場
書籍情報なぜ読んだか知人がSNSで紹介しているのを見て、ダークパターンの定義ってよくわかってないなと思い読んでみた。 記憶に残ったこと本書はいわゆるダークパターン(著者はよりバイアスのない表現にするためにDeceptive patternと呼んでいるが)について、事例とともに網羅的にわかりやすく説明する本である。 基本事項のわかりやすい解説 ダークパターンで狙われる人間の認知の脆弱性と、そのダークパターンの手法についてわかりやすく分類され記載されている。一つ一つが真新し