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『It Ends with Us』

Lily hasn’t always had it easy, but that’s never stopped her from working hard for the life she wants. She’s come a long way from the small town where she grew up—she graduated from college, moved to Boston, and started her own business. And when she feels a spark with a gorgeous neurosurgeon named Ryle Kincaid, everything in Lily’s life seems too good to be true.

Ryle is assertive, stubborn, maybe even a little arrogant. He’s also sensitive, brilliant, and has a total soft spot for Lily. And the way he looks in scrubs certainly doesn’t hurt. Lily can’t get him out of her head. But Ryle’s complete aversion to relationships is disturbing. Even as Lily finds herself becoming the exception to his “no dating” rule, she can’t help but wonder what made him that way in the first place.

As questions about her new relationship overwhelm her, so do thoughts of Atlas Corrigan—her first love and a link to the past she left behind. He was her kindred spirit, her protector. When Atlas suddenly reappears, everything Lily has built with Ryle is threatened.

上記リンク先より

なぜ読んだか

英語の勉強も兼ねて英語で読む本を探していて、小説がよいなと思い小説で売れている本を探したときにこの本を見つけた。

内容

※全くネタバレに触れずにかけるものではないので、ネタバレが嫌な方は見ないでください。
(オチをいうわけではないが、どうしても重要なコンセプトにふれる必要があるため)

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DVへの向き合い方についての話

この話の中心はDVとそれへの向き合い方である。
作者があとがきでも触れているように、自分の父親の母親へのDVの記憶ももとにこの話はつくられている。

DVというのは第三者から見ると、議論の余地なく相手から離れるべきと考えられる。が、それに対しては相手への期待やこれまでの姿などがあり、そういった結論には至りにくい。
その苦悩と思いについて主観的に捉えてみる機会としてこの小説は自分にとっては新しいものだった。

テレビのドキュメンタリーでもDVについての特集はある。がそれともまた違い、より本人の主観に迫るものである感じがして、かつDVをしてしまっている本人自体の苦悩についても触れられてもいる。

所感

前半は正直、アメリカの小説というか日本の小説にはあまりない恋愛描写で胃もたれがした感じがあったが、後半はDVという主題に向き合った深い内容になった。

たしかに日常の99%は良い状態で残りの1%のみが悪い状態という状態になると、そこだけを乗り切ればなんでもないみたいな思いになってしまうというのもそうなのかもしれない。
こういうのものは主観的な感情を捉えようとする努力をしないと見落とすものがありそう。

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