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Wintersun/Time II
フィンランドのメロディックデスメタルバンド、Wintersun(ウィンターサン)の新譜。7年ぶり4作目のアルバムです。2004年デビューと20年選手でありながらかなり寡作なバンド。
もともと本作はデビュー作の後、セカンドアルバムとして制作されたTimeというアルバムが元。06年に制作を開始し2枚の連作になる予定がリリースが遅れ、第一弾のTime1がリリースされたのはデビューアルバムから8年経った
Judas Priest / Invincible Shield(2024)
UKメタルの祖とも言えるジューダスプリースト(鋼鉄神)、プリーストの結成は1969年とブラックサバスとそれほど変わらないが、デビューは1974年、そして本格的な商業的成功を収めるのは1980年のブリティッシュスティールからとやや遅咲きのバンド。ただ、それ故か「British Heavy Metal」に拘り「ヘヴィメタルとは何か」という音像を追及してきたバンド。以前書いたようにヘヴィメタルの誕生は1
もっとみるBruce Dickinson / The Mandrake Project (2024)
★★★ 感動した/ウルッと来た
★★ ワクワクした/耳を惹かれた
★ 平常
全体評価:★★★19年ぶり、アイアンメイデンのボーカリスト、ブルース・ディッキンソンのソロ作。前作同様ロイ・Zとタッグを組み、コンセプトアルバムとしての作品。
まず、メタル色は薄い。というか、最近改めて思うが00年代以降「メタル」というとグロウルボイス(いわゆるデス声)の印象が強くなっている気がする。そもそもブルースは
Creeper / Sanguivore
2014年デビューのUKのバンド、Creeperの3枚目のフルアルバム。気が付けば毎回アルバムを出すたびに取り上げています。
1st。
2nd。
「凄く好きなバンド」というほどでもないと思っていたんですが、毎回記事を書いているし過去2作はLPも持っているからかなり好きなのかもしれない。正直、前作はあまり出来が良くないなぁと思っているんですがLPを買っていました。何かコレクター心をくすぐるとこ
Avenged Sevenfold / Life Is But a Dream…
USメタルの巨人、A7X(Avenged Sevenfold)の新譜がリリースされました。8枚目のアルバムで、前作「The Stage(2016)」から7年ぶりのリリース。2018年からアルバムの制作はスタートし、2020年末にはほとんど完成していたそうですがコロナ禍によりツアーが延期され、アルバムのリリースも今のタイミングにずれこんだ、とのこと。
A7Xは1999年結成、2001年デビュー。最
Metallica / 72 Seasons アルバムレビュー(第一印象)
いよいよMetallicaの新譜が公開されました。あまり前情報を入れず、初聴した感覚を書き残しておこうと思います。
1."72 Seasons" 7:39 ★★★★☆先行発表されていたタイトル曲、リフがなだれ込んでくる。これはすべてダウンピッキングだろうか。今の基準だとそこまで高速というわけでもないが体感として早く感じるリフワーク。そのまま疾走感のあるドラムが入ってくる。アップテンポなナンバー。
Babymetal 4thアルバム『The Other One』レビュー
2010年代を代表するメタルアクト、Babymetalの5年ぶりのニューアルバム「The Other One」がリリースされました。アルバムレビューを書きつつ、このアルバムを現代メタルシーンの中に位置づけていきたいと思います。
Babymetalのメタル史における位置づけについて考察したことがあります(→関連記事)。結論としては「2010年代を代表するメタルアクト」でした。2010年代に出てきた
2022 ベストメタル/ハードコア(一部プログレ)系アルバム 4月-5月
よーし、メタルについて書くぞー!
年末にまとめてベストアルバムを選ぶより聴いた時点で書き続けていこう、と思ってベストアルバムの記事を書き始め随時更新していたのですが、既にかなりの分量になってきて「こりゃあかん」と記事を分けます。重すぎると読み込めなくなるんですよね。
この記事は4月~5月あたりで耳を惹かれたアルバムの紹介。流すと「空気感が変わる」「独特の時間を過ごせる」ものを選んだつもりです。
2022 ベストメタル/ハードコア(一部プログレ)系アルバム 1月ー4月
2022年で「おっ」と思った新譜アルバムをまとめてご紹介。じっくり聞くような大作よりは聞いていて楽しい、テンションが上がる作品が多いのは聞き方を変えた(※1)影響かも。メタル/ハードコア系と言っても音像が広いのでいくつかのサブカテゴリに分けています。
・”新しさ”が耳を惹くアルバム ー 新規性があってこの界隈の音像を拡張する、挑戦しているアルバム。個人的には大好きだし、多くの人におススメします。
メキシコ音楽+メタリックハードコア=オチョ・カラカス : 8 Kalacas / Fronteras(2022、US)
スカコア・メタルバンド、8 Kalacas。本国ではアトミックファイアーレコードと契約し、日本ではワードレコードから国内版も発売予定。アルバムは未発売ながら先行トラックが何曲か公開されており、それらが衝撃的だったのでご紹介。バルカン的なブラスセクションが入り、シカゴなどのブラスロック的な味わいも感じる面白い音像。
ベースはスカコアであり、ラテンアメリカの音楽をベースとしながらザクザクしたギター、
なんとなく「東京の空気感」にも近い:Black Country, New Road / Ants From Up There(2022、UK)
UKインディーズロック、サウスロンドンシーンと呼ばれるバンド群の中から現れたブラックカントリーニューロード。昨年のデビューに引き続いてセカンドアルバムをリリース。本作はより焦点が定まった内容になっていて、UKロックの伝統、それこそビートルズ、いや、キンクス的な「さまざまな音のレイヤーを重ねていく」手法がとられているが、なぜかJ-POP、日本のインディーズ的な音作りにも感じる。古くはboatであった
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