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ACE COOL / Light And Darkness(明暗)

日本のラッパー、ACE COOL。あまりヒップホップには詳しくないのでバイオを聞いてみました。

ACE COOL(エースクール、1992年3月17日生まれ)は、日本のラッパーであり、ヒップホップMCです。広島県呉市出身で、日韓ヒップホップユニット「ASIEN」の一員としても活動しています。彼のラップは、卓越したスキルと叙情的・哲学的なリリックで知られ、聴く者を魅了しています。

来歴と活動

中学2年生のとき、友人から借りたKICK THE CAN CREWのアルバム『VITALIZER』をきっかけにヒップホップに興味を持ち、作詞を始めました。高校卒業後は地元の鉄工所で働きながら、広島市内でライブ活動を開始。2013年に上京し、渋谷を中心に活動を広げました。その後、KEN THE 390主宰のレーベル「DREAM BOY」に加入し、ミックステープやEPをリリース。2020年には、自身の半生を綴ったコンセプトアルバム『GUNJO』を発表し、高い評価を受けました。 

ディスコグラフィー
• アルバム
• 『GUNJO』(2020年)
• 『明暗』(2024年) 
• EP
• 『MAUE - EP』(2017年)
• 『present progressive - EP』(2018年)

エピソード

広島での活動時代、AKLOのライブで前座を務めた際、「俺の方がラップ上手い」と直接伝えたエピソードがあります。この出来事は、YouTubeメディア「ニート東京」で本人が語っており、ファンの間で有名です。 

最新の活動

2024年5月29日、2ndアルバム『明暗』をリリースしました。この作品では、「幸福とは何か」という普遍的な問いに向き合い、極めてパーソナルな内容となっています。 

ACE COOLは、時代に左右されず、自身の内面を深く探求する姿勢で、ラップシーンにおいて独自の存在感を放っています。

AI調べ

いろんな人の年間ベストを観ている中でヒップホップ系のものを見つけ、ざっと聴いた中で耳に残って聴いた作品。バックグラウンドや本人のストーリーは知らず、音だけで惹かれた出会いです。

大和田俊之さんと長谷川町蔵さんによる「文化系のためのヒップホップ入門」という本がありまして。

この中でなるほどと思ったのが「ヒップホップは物語を追うものだ」という指摘。インフルエンサー同士でストーリー作ってるじゃないですか。似たようなものだと。周辺のストーリーが先にあることが多い、と。従来のロックは音楽が先にあり、その後でファンがストーリーを追っていたけれど、ヒップホップは逆みたいな指摘があって腑に落ちた記憶があります。

なので、ストーリーを知らず音だけ聴く自分は異端な聴き方かもしれませんが、このアルバム、冒頭から音のシリアスさが一線を画していたんですよね。なんか聴ける、というか。普段ヒップホップをそれほど聴かないので、歌詞とか物語性より音としての心地よさや面白さで音楽を聴いています。その中でこのアルバムは何か耳を傾けたくなるものがあった。音楽はプレゼンテーションだから、うまいプレゼンテーションということですね。ブルーハーブのライブを一回だけ観たことがあるのですが、その時の体験感覚に近いものがありました。

なお、タイトルは日本では「明暗」みたい。僕は基本的にTidalの北米アカウントで音楽を聴いているのでそちらだと「Light And Darkness」で表記されています。

モノクロームの主張。完全に集中するには少しバリエーションと娯楽性に欠けるけれど、酩酊した中で流れていると淡々とした誠実さが沁みる。都市生活者の夜の音楽。

それでは良いミュージックライフを。

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