犬や猫が筋トレしなくても凄いパフォーマンスを発揮できることを見倣ってみる
ペットとして犬や猫を飼ってる人は多いだろうけど、その人たちが飼っているワンちゃん猫ちゃんは筋トレなんかしていないですよね。
最近は美味な・・・・とペットが感じているかはともかく、ペットの食欲をそそるペットフードのおかげで食いすぎの肥満気味になり、そろそろ筋トレでも始めなきゃいけないっていう、ワンちゃんや猫ちゃんもいると思うけど。
今回の話は、そういったCMの戦略にハマり高級なキャットフードやドッグフードを与えすぎている、甘やかし過ぎのペットは別にして、ふつうに生活している動物たちの身体能力を見倣って、自分の身体に焦点を当てる話を。
猫や犬に限らず野生の動物たちも特別に筋トレをしなくても、運動能力は高いのですね。
動物園の中の熊や虎やライオンとか、ゴリラやチンパンジーなんかも、檻の中にいるので運動不足気味なのは間違いないだろうけど、それでも本来の身体機能や運動能力のパフォーマンスは、人間に比べるべくもありません。
彼らのそのパフォーマンスの裏付けは、筋トレではなく生存本能として受け継がれてきたもので、大昔に遡れば私たち人類も現在より優れたパフォーマンスを発揮できていたはずなんですよね。
それも、まじめに筋トレに励んでいたわけではなく、それこそ狩るか狩られるかという命のやり取りの中で、お互いが狩られてしまえば獲物になるという極限の生活の中で身に付けてきた、身体能力と知恵のはずなんですね。
私たち人類が多くの動物たちに勝てるものといえば、二足歩行のために両手に武器を持つことができる点ですが、それ以外にも1つだけ四足動物に優る運動能力があるのです。
その運動能力というのが長距離走なんですが、四足動物の場合は前足と後ろ足の間に肺が位置しており、走行と息の吸い込みが連動しているので一歩走るごとに浅い呼吸を繰り返すしかないわけですね。(^_^)b
その点で、私たち人類は二足で走行できるので、足の動きに肺の呼吸を連動させる必要もなく、呼吸の深さもコントロールできるわけなんですよ。
この違いはとても大きくて、あの馬でさえ長距離走を私たち人類と競ったとしたら、30㎞あたりで人間が追いついて40㎞も走る頃には、馬のほうがへばってしまい人間が勝利するらしいのです。🤣
自然界の中で弱い存在だった人類が生き残ってこられたのは、こういう長距離を走り抜くことができたことと、武器を生産し両手に持って扱えたこととや集団でコミュニケーションを取りながらの狩猟行動だったからでしょう。
その当時の人類の身体機能が動物なみとはいえないにしろ、今の私たちよりもはるかに優れていたのは間違いないと思います。
人類が言葉や道具を発明し、それらを進化発展させてきたことで、便利な道具の機能に必須ではなくなった身体機能・運動機能が、徐々に退化してきたわけです。
身体機能・運動機能の退化現象というのは、視点を変えれば進化の過程においての交換条件だったともいえますよね。
尻尾がなくなり尾てい骨だけになったのも、二足歩行のための脚部の筋骨格の進化の結果だろうし、両腕を自在に動かせるようになったことでバランスもとりやすくなり、舵取り用としての尻尾は役割を終えたのでしょう。
それに逃げるときに尻尾をつかまれやすいので、尻尾の無いほうが身の危険も少なくできたという要素もあるのでしょうか。
そうやって、退化と進化を同時に行なってきた私たちの身体には、毛皮を失うという退化の代わりに、その皮膚に汗腺を生み出すという進化を遂げたわけですね。
その毛皮がなく、皮膚に汗腺を備えているという点で、馬にも勝てる長距離走が可能になったのです。
他の四足動物は、人間の汗腺から汗を出し体温を調節できるという機能に大きく劣るために、同じような長距離を走り抜く前に熱中症の症状に陥ってしまいオダブツとなるわけですよ。
だからこそ、筋力トレーニングを行なってたくましい身体になるよう筋肉を付けることより、眠っている退化寸前の身体機能を、覚醒させてあげることがポイントなんですね。(^_^)b
特に人生後半組の、無理が利かない年齢の人にとって、筋肉に大きな負荷をかけて筋肉繊維を太くする筋トレより、肩甲骨と股関節と上体と下半身の要になる仙骨をほぐして可動域を広げることが、何より大切だと思います。
肩甲骨がスムーズに動くようになれば、肩関節も周辺の深層筋の強張りもほぐれるので、上体の動きが驚くほどしなやかになってきますし、肩こりも解消してしまいます。
また、股関節の可動域が広がりスムーズに動くようになれば、骨盤の歪みも前傾しすぎ後傾しすぎといった骨盤の傾きも整うので、太ももから下の下肢を動かす筋肉も、腸腰筋という骨盤(腸骨)と腰椎(仙骨上部の背骨部分)と大腿骨を繋ぐ筋肉主導で動かせるようになるのです。
少しややこしい話になっちゃいましたが、要するに動くときの筋肉が太ももの前部の筋肉ではなく、ハムストリングスといった裏側の筋肉と、それに連動した深層筋の腸腰筋が機能するようになるということですね。(^_^)b
結局のところ、使われていない深層筋群を蘇生させ、凝り固まった関節などをほぐして動かせるようにして、そういう動物みたいな動きを目指すことがワンちゃんネコちゃんみたいに動かせる身体に近づける秘訣なのです。
ストレッチとは微妙に異なるアプローチなんですが、文章じゃなかなか上手く伝わらないので、まずはストレッチからでも大丈夫なので、身体をゆるめてほぐすことを意識してみたらいかがでしょうか。
ってことで、今回は
「犬や猫が筋トレしなくても凄いパフォーマンスを発揮できることを見倣ってみる」という身体機能の活性強化のすすめでした。(^_^)b
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
しなやかに カラダうごかし のほほんと
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