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矢向(やむかい)の作品紹介 ~小説

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矢向が公開している/していた小説作品をご紹介しているようでいて、実際には関連する音楽や小ネタなどについて語っている記事を集めました。
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記事一覧

【嬉しい】魔法のiらんど「第3回恋愛創作コンテスト」受賞しました

【嬉しい】魔法のiらんど「第3回恋愛創作コンテスト」受賞しました

 嬉しいことがあったのでご報告です。(以下、敬称略)

 この度、魔法のiらんどにて開催された「第3回恋愛創作コンテスト」の「BL・ブロマンス部門」にて、拙作『肌と声とバーチャルライバー ~ちぐはぐな僕の一等星』が部門賞を受賞いたしました。

 コンテストの関係者の皆様、応援して下さった皆様、本当にありがとうございます。また、本コンテストでは拙作を含め15作品が受賞作として選出されています。受賞者

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北海道で昆布を見てはしゃぐ+おまけ

北海道で昆布を見てはしゃぐ+おまけ

昆布を見てはしゃいだ理由 2024年7月の連休に、北海道へ旅に出ました。海をたくさん見る機会がありまして、タクシーの運転手さんが「この辺りは昆布があるので、(それを餌にする)ウニが多く獲れるんです」と教えてくれました。

 北海道の昆布。
 それは、私には思い入れのあるもの。というのも、かつてこんな短編小説を書いたから。

 こちらの短編はタイトル通りのお話で、有難いことにカクヨムWeb小説短編賞

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異形頭好き、『デ・キリコ展』へ行く

異形頭好き、『デ・キリコ展』へ行く



異形頭を求めて 異形頭、それは最後のフロンティア。
 なにそれ? とお思いであれば、映画泥棒を想像して頂くと話が早いと思います。

 要は、体は人間だけど頭が人間じゃないキャラクター。それが私がこよなく愛する異形頭です。(ちなみに私はかつて『映画泥棒カフェ』なるお店に行ったことがあります。)

 最近だと、『異形頭さんとニンゲンちゃん』というマンガが人気なので、こちらの作品をきっかけに異形頭を

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走馬灯で聴きたいあれこれ7選

走馬灯で聴きたいあれこれ7選

出棺曲なら平沢進『オーロラ3』がいいけれど でも、自分のお葬式って(生前葬でもしない限りは)自分は参加も開催も出来ないじゃありませんか。自分ではない誰かに頼らざるを得ないので。だもんで、葬式で流したい曲って特段ないんですよね。自分が聴けなかったら悔しいじゃありませんか……。

※『オーロラ3』はこちらに収録されています👇

 人生の終わり、自分の意志で何とかなりそうなものと言えばそう、走馬灯です

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西洋風異世界ファンタジー小説を考える時頼りになるあれこれ

西洋風異世界ファンタジー小説を考える時頼りになるあれこれ

はじめに 西洋風の異世界ファンタジーはお好きですか? この手のコンテンツは大人気ですから、よく目にしますよね。小説やゲーム、映画にドラマ……。
 こうした世界観にたくさん触れている方は、自然と「自分も西洋風異世界ファンタジーのお話を書いてみよう!」と思い立ち、すらすらと世界観を考えられるのかもしれません。

 ところがどっこい。

 私は今まで、ほとんど西洋風の異世界ファンタジーに接して来ませんで

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いい香りがする物語|私の作品紹介(小説)

いい香りがする物語|私の作品紹介(小説)

 2023/4/4に、カクヨムで更新していた『ライト薬局へようこそ ~香りと恋のご相談、承ります』という、どこかの石畳の街を舞台にした青春お仕事恋愛小説が完結しました。
(※追記:現在は非公開)
 「賢いヒロイン」中編コンテストに参加しようと思って書いた中編作で、私が書く物の中では比較的明るめ・王道恋愛小説といったところに該当すると思います。

『ライト薬局へようこそ ~香りと恋のご相談、承ります

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受賞作がpixivノベルに掲載されました

受賞作がpixivノベルに掲載されました

 先日、大変嬉しいことにpixivノベル大賞~2022 Autumn~にて拙作『冬の国に咲くイポメア・ニルは』がpixivノベル賞を頂きました。
 そして無事、本日(2023/3/27)からpixivノベルで本作の掲載が始まりましたので、ご紹介させていただきます。

 今回のコンテストは趣向が変わっていて、表紙として指定されているイラストを元に小説を考えるというものでした。指定されたイラスト(全4

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気付いたら甘い物ばかり書いていた|私の作品紹介(小説)

気付いたら甘い物ばかり書いていた|私の作品紹介(小説)

 そこまで甘党ではなかったはず。そして、お話を書く時に食事のシーンを忘れがち。私はそう自覚していました。

 でも、ここ最近を振り返るとなぜか甘い物がメインで登場する小説をよく書いていたので、どんな甘い物でお話を書いていたのかまとめておこうと思いました。それだけでは寂しいので、作品に関連する甘い物も一緒に書き添えてあります。

タピオカとマリトッツォ「さきちゃんの受難」※現在非公開
現代ファンタジ

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珍しくイメージした曲があるドキュメンタリー・ファンタジー ~私の作品紹介(小説)

珍しくイメージした曲があるドキュメンタリー・ファンタジー ~私の作品紹介(小説)

 私は音楽が好きすぎるため、反対にお話を書く時はあまり音楽を聞かないようにしています。なぜなら、書くのをやめて音楽を聴いてしまうのと、歌詞や楽曲の世界観に引っ張られてしまう可能性があるから。

 そんな私ですが、ごく稀に作品と音楽が結びつくことがあります。その一例がこちらです。

「アオイのすべて 〜第四十一代司教に係る司教記録本」

 本作は、“クアドラート”という街の新聞記者・エミリアが、教会

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物語の季節が秋ばかり ~私の作品紹介(小説)

物語の季節が秋ばかり ~私の作品紹介(小説)

 あなたには、好きな季節はあるだろうか?私はある。秋が好きだ。そのせいか、無意識に物語を書いていると、だいたいの場合季節が秋〜冬の設定になっていることが多い。
 自分にとって、秋は割とテンションが上がるというか、そわそわわくわくする季節だ。苦手な夏が終わり、冬が近づき、空は青が高くなり、過ごしやすい天気が続き、美味しい食べ物が増え紅葉は綺麗で、年末ほどの忙しなさもない。最高の時期だ。
 秋はいい。

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友達に自作品を見せるという行為 ~私の作品紹介(小説)

友達に自作品を見せるという行為 ~私の作品紹介(小説)

 以前、ちょっとしたきっかけがあって付き合いの長い友人Aに自作品を見せることがあった。見せたのは『この夏の、延長線上で』、公開ページを伝えたらすぐ読んでくれた。

 今回は作品紹介という名目で、この作品を友人Aに見せた時に気付いたことをお話したいと思う。

友達に自作品を見せるという行為 この、友達に自作品を見せるという行為は、結構勇気のいることだ。私が執筆活動を始めた小学一年生の頃は、こんな風に

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登場人物の香り ~私の作品紹介(小説)

登場人物の香り ~私の作品紹介(小説)

 映像作品でも、小説でも、直接できない表現。それが、「香り」だ。
 私自身は、ここ数年香水が好きで、香りだけでなくその香りのコンセプトなんかも楽しんでいるのだけれど。とにかく、香りというのは目に見えないし触れるものでもなく、人によって受け取り方が変わるので、表現するのが難しい。

 とは言え私は、自作品の中でほとんど、「登場人物から香りがする」という表現をしてこなかった。物語の中で、香りの表現に意

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