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イヤだイヤだのヤダもん

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記事一覧

短歌ができるまで

短歌ができるまで

短歌ができるまでの過程は、その時々で違うけれど、創作をあきらめそうなあなたに向けて、ひとつの方法を紹介します。

私が参加している短歌部では、2週間に一度、お題にそった短歌を発表します。発表会の最後に、次の回のお題が出されます。
なので、発表会が終わったら、次の2週間後の発表会に向けて、お題にそった短歌を作ることになります。

お題を聞いて、瞬時に短歌が浮かぶことは……どうなんでしょう。そんなこと

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ロシアのウクライナ侵攻について思うこと|サウナーとして、一個人として

ロシアのウクライナ侵攻について思うこと|サウナーとして、一個人として

ロシアがウクライナに侵攻し始めてから3日が経ちました。武力行使は断固反対です。一刻も早い停戦を望みます。

サウナーとして、また一個人の思い出から考えることは、ウクライナの方の苦しみを一番に慮った上でですが、良識あるロシアの方やロシアの文化もまた、その尊厳を傷つけられてしまった、ということです。

私は2018年にロシアのウラジオストクを2度訪れました。凍てつく寒さの中で体験した、ロシアのサウナ「

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アフターコロナのはなし(40年後)

アフターコロナのはなし(40年後)

わたしはコロナ騒動が起きてからずっと、老後のことを空想している。

「昔、コロナという病気があってな…あれはもうー…40年前の話じゃ。」

「えー、何それー?」

「あの時の流行語はたしかー…そうじゃ、はっしゅたぐ すていほーむ じゃったなぁ。」

「はっしゅたぐって何ー?」

そんな感じでコロナを知らない子供たちは無邪気な質問を投げ返してくるに違いない。

わたしには子どもがいないので、孫に語り

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ずっと迷子でいたい

ずっと迷子でいたい

わたしは超ド級の方向音痴だ。20年以上慣れ親しんだ渋谷でもいまだに道玄坂と宮益坂どっちがどっちだか悩むし、嫌という程通っているライブハウスもちょっと気をつけないとたどり着けない。CLUB QUATTROなんて何度迷子になったか分からない。(そしてまた次に行く時に迷子になると思う)
道だけじゃない。電車の乗り継ぎも壊滅的で、50%の確率で反対方向か違う路線に乗ってしまう。

いつの頃からか、迷子にな

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サブカルおじさんは若い子に嫌われる

サブカルおじさんは若い子に嫌われる

「あんたのとこの部署の○○さん、絶対知ってるから聞いてみ。」

「えー、やだー。」

縁あって、前から行きたいと思っていた「レモンライス東京」に行くことができた。「レモンライス東京」は何を隠そう、あの!ホフディランの!小宮山雄飛が!手がけたこだわりのレモンライス専門店だ。ホフディランといえば、いつでもスマイルしててねだし、ベイビーベイビー期待してるからマフラーをよろしくだし、近年はボブディランがノ

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強制お見合い反対

強制お見合い反対

これは完全に嫉妬なんだけど、ソーシャルネットワーキングにものすごく嫌気が差す。コワーキングスペースで他業種の人と繋がりましょうとか、交流イベントやってますとか、人脈づくりとか、夏フェスとか、なんとかとかかんとかとか。もうもうもう、ひとりにしてくれ!と心にクルミの殻より固いバリケードをはっている。

少し前に、自分だけの作業スペースがほしくてHafHという定額サービスに申し込んだ。月々数千円〜数万円

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小包をおくるためにハワイへ行った

小包をおくるためにハワイへ行った

12月に会社の仲間とハワイに行った。
ハワイでいちばん楽しかったのは、一緒に旅行に行ったみんなと離れて、ひとり地元の郵便局へ出かけたことだ。

ハワイへ旅行に行く少し前に、ドイツに住んでいる友人からサプライズでクリスマスプレゼントを送ってもらったので、お返しにハワイからサプライズプレゼントを贈ることにしたのだ。

みんながオリジナルサンダルを作っているあいだに、ハワイで買ったタオルやパンケーキの粉

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エッセイのタネはすぐ消える

エッセイのタネはすぐ消える

エッセイを書こう。下手でもいいからとにかく頭に浮かんだことを片っ端から文章にしていこう。と年初に決めたのにnoteに書けたエッセイはひとつかふたつくらいで中々思い通りに行かない。

わたしは散歩が好きなので、よくブラブラ歩いている。
あてもなく歩くということはなくてたいていは駅前のドラッグストアとスーパーに行くとか、前から行きたかったサウナに行くとか何かしら目的のある散歩なのだけど、エッセイのタネ

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コロナ一杯

コロナ一杯

コロナウィルスが流行っているらしい。ドラッグストアに行ったら、マスクコーナーに「マスクが品薄です」と貼り紙がしてあった。LINEニュースの見出しでマスクが品薄だというのをちらっと見たことを思い出して、ほんとにそうなんだ!と思った。

わたしの家にはテレビがない。正確には、ちゃんと我が家のリビングにはワンルームには似つかわしくない42型の大きなテレビが鎮座しているのだけど、電波を受信するアンテナが壊

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わたしたちは理性的な「動物」である

わたしは、映画「寝ても覚めても」が好きだ。朝ちゃんという女の子が、熱病に浮かされたように恋をした相手麦(ばく)と、自分のことをひたすら愛してくれる麦にそっくりな男性亮平の間で揺れうごくお話なのだけど、見ていると数年に1度訪れる恋の始まりを思い出して顔がカーッと熱くなる。

映画の中では海が朝ちゃんの揺れ動く心情のメタファーとして映し出される。荒れ狂う波のような衝動に突き動かされて突拍子もない行動を

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