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エッセイのタネはすぐ消える

エッセイを書こう。下手でもいいからとにかく頭に浮かんだことを片っ端から文章にしていこう。と年初に決めたのにnoteに書けたエッセイはひとつかふたつくらいで中々思い通りに行かない。

わたしは散歩が好きなので、よくブラブラ歩いている。
あてもなく歩くということはなくてたいていは駅前のドラッグストアとスーパーに行くとか、前から行きたかったサウナに行くとか何かしら目的のある散歩なのだけど、エッセイのタネはブラブラ歩きの最中にふってくる。
歩きながら、「あ!こないだニュージーランド旅行に友だちを誘おうとLINEをひらいたら友だちのアイコンがひつじになってて運命を感じたんだよなぁ」とか取り止めもない考えが浮かんできて、エッセイにしたら面白いじゃないかと思って歩きながらワクワクしている。
それで、書くぞー!と意気込んで家に帰ってみるとものの見事にすっぽり頭から抜けてしまう。

わたしのエッセイのタネ、どこに行っちゃったんだろう。

エッセイって日常のなんでもないひとコマだからすぐにポロっとこぼれてしまうのかもしれない。だってほら、日本三代随筆のうちのひとつである徒然草でだって 心にうつりゆくよしなしごとを そこはかとなく書きつくれば(心の中に浮かんでは消えていくとりとめもないことを、あてもなく書きつければ)って言っているし。

筆者である吉田兼好は、どうやって取りこぼすことなく書きつけられたんだろう。ヒマだったのかな?


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