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大学講義の内容が、無料で見られるありがたさ。【心理学の民主化】

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みなさん、いかがお過ごしでしょうか。トビタケです!

心理学は、義務教育では学ばないんですよね。しかしながら、私たちが生きていく上で自分と他の人の心がどうなっているのかというのは大きな関心ごとのはずで、いちばん重要なことでもあるはずです。

人の取扱説明書が心理学の役割なんじゃないかと思っています。

ところで、私が最近思っているのは、「心理学を、みんなの手に。」という理念です。

ミッションとして、イーロン・マスクが人類を月に連れて行くと言っているように、私は人類を先人の肩に乗せ、みんなが自分の心について深く考えられるようにしたいと思っています。

それも、たくさんの発見を楽しみながらです。noteを書いているのは、そのためです。


本編

比治山大学「知覚・認知心理学」と検索してみてほしい。一番上に出てくる検索結果で、なんと大学での講義内容が見やすく文章になっている。

知覚・認知心理学 | 比治山大学
社会臨床心理学科

なんていい時代なのだろう。15回分の大学の講義が流し読みで分かる。

なぜなのかとトップページを見てみると、新型コロナでキャンパスが閉鎖されたときに通信環境が整わない中でも学生が全員受講できるように、ネット上に授業を「書いて」授業を行なったのだという。そして、今後は中学生や高校生、一般の方たちが知覚心理学や認知心理学について学んだり体験できるページにしていきたいとのことだ。

そして、1999年から開講されてきた吉田さんは、2022年度をもって担当を終えたそうだ。その残されたものは大きいと思う。

大声で、ありがとうございます!!!と言いたい。

中身としては、「感覚と心」「空間の知覚」「知覚・認知の情報処理」「記憶の特性と思考の過程」などなど、人の心の過程を正しく見つめることのできる現代の心理学がわかりやすく解説されている。


最近私は臨床心理学系のことを調べているのだが、吉田さんの専門は「実験心理学」「知覚心理学」「認知心理学」「神経心理学」など、脳から見る心の研究だ。マサチューセッツ工科大学では、赤ちゃんの視覚発達を調べる研究をしていた。

その知見を生かしながら、私たちに講義をしてくれる。

オリエンテーションの内容は、私たちの興味を駆り立ててくれる、身近な事例から入っている。

また、本題に入ると、「知覚心理学や認知心理学という領域は人の脳(心)が、感覚受容器を通して得た情報を処理して認識する過程(つまり見る/聞く/理解する/覚える/考える)などの仕組みと、そこで行われている情報処理について研究する分野です」と書かれている。

感覚(感覚受容器から脳の感覚中枢まで)⇢知覚(感覚よりもより全体的・統合的な外界情報の把握)⇢認知(知覚よりも過去経験に規定されて、記憶・思考・言語などの影響を受ける)※意識

というその世界からの情報を処理する機能について、段階を踏んで説明されている。

歴史的な過程も示されているので、面白い。

  • 感覚の段階(心理学を誕生させた内観法のヴントの紹介)

  • 知覚の段階(ウェルトハイマーが始めた学派のゲシュタルト心理学で全体性に目を向ける)

  • 行動主義(ワトソンが心をブラックボックスとした、刺激と反応の関係性のみを研究対象とする科学的心理学の基礎)
    認知心理学の誕生(ナイサーから、コンピュータサイエンスと人間の処理プロセスを、神経科学と合わせて同じような構造と捉え、高次な心の働きまで基礎的な仕組みとして解明しようとした)

ここまで、オリエンテーションでは示されていた。ここから、第15回までの興味深い心理学の知見が説明されている。

納得のできる分かりやすい形で書かれているので、ぜひ1度目を通してみてほしい。ここからは第2回以降の部分で、重要だと思うところとその感想を書こうと思う。

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