根本原因①リーキーガット症候群(病態編1)
症状・相互作用
・カンジダ菌や重金属などの有害物が体内に侵入し、あらゆる症状が起こりえます。
・精神症状だけでなく、知覚過敏、化学物質過敏症、アレルギー性疾患などといった身体症状の原因にもなります。
※発達障害/精神疾患のベースであり、どのジャンルの医師も真っ先に疑う原因です。
リーキーガットとは
リーキーガットは、日本語で「腸管壁浸漏症候群」といいます。
腸壁の細胞の間には、栄養を吸収するための小さな隙間があります。
タイトジャンクションといいます。
リーキーガットは、それが広がる病気です。
主な原因は、
・ゾヌリン(腸内で分泌されるホルモン)
・腸管内の炎症
・悪玉菌の増殖
です。
自覚症状はありません。
内視鏡でも分かりません。腸壁の組織を採取して電子顕微鏡で見る世界です。
これが起こるとどうなるか?
人体に入れてはいけないものがすべて侵入します。
細菌・ウィルス・寄生虫、有害金属や化学物質、排泄するはずの老廃物などが、血管や細胞の中に入ってきます。
また、消化途中の食物も吸収してしまうので「何を食べても有害」状態になります。
人体には侵入した有害物を自然排出する能力がありますが、リーキーガットの人はそれが追いつきません。
結果としてあらゆる病気が起こりえます。
精神疾患系だけでなく、原因不明の体調不良、自己免疫疾患などの原因にもなります。
さらに、侵入した有害物自体が自然排出の邪魔をするので、負の連鎖が延々と続き、さまざまな毒が体内に蓄積していきます。
以下はあるある症状のほんの一部です。
腸が健康を左右する理由
「健康のために腸内環境を改善しましょう」
そんなキャッチコピーが叫ばれて久しいですが、そのシンプルな理由を理解してる人は少ないです。
・母胎の中で脳より先にできる重要な臓器。
・副交感神経で脳と繋がっている。
…そんなものは二の次で、
健康が腸の状態に左右されるのは、
「身体の入口だから」
それにつきます。
口 → 胃 → 腸 → 肛門、という消化管内は、医学的には体の外部です。
体内とは、血管や細胞の中のことです。
(人体をでっかいチクワと思ってください。)
厳密にいえば、口や性器の粘膜からも物質は取り込まれます。
が、必要な栄養素を取り入れ、有害物をシャットアウトする機能は、ほぼ腸壁粘膜に集中しています。
ずいぶん前のアメリカの研究ですが、「自閉症児の90%以上が、リーキーガットを筆頭に何らかの腸内環境の異常があった」という報告がなされています。
オーガニック食品しか口にしない人も、リーキーガットであれば有害物はどんどん侵入します。
天然の魚介類にも水銀やヒ素などが含まれます。
また、ある種のペプチド(タンパク質とアミノ酸の中間体)も体内で神経毒として作用します。
食物を口に入れないことは不可能なので、腸壁のバリアはまず最初に確認すべき根本原因です。
根本治療を始める際には最初に疑ってください。
腸に関する情報格差
父の仕事のつてで知りましたが、日本の広告代理店はものすごく慎重です。
腸が人体を守る最初の防衛線であることについて、
欧米で相当量の研究が進んでから、ようやく情報を普及させ、「腸活」という言葉を作りました。
情報普及のタイムラグは十年ではきかないと思います。
ヤクルトがリーキーガットについて言い出したのもごく最近のことと思います。
また、僕が年金1級から社会復帰できた要因は腸の修復が半分です。
(詳細は ↓ )
次章では、リーキーガット症候群を引き起こす原因について解説します。
以上です。