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ととろん
2022年1月1日 00:25
うつの状態で退職する。はっきりと、退職を決めた時から、頭に居座り続けている問題。やはり生活のためのお金の問題だ。非正規で15年、ここまで給料で貯金などはできたことはない。先月までの給与と、夏の賞与だけが、今の手持ちの全財産。月末までに引き落とされるものが引き落され、このまま何もしないでおくとあと2か月、持たない。まずは、自分の状態で出来ることを一つずつ、抜かりなく。
2022年1月2日 00:19
駅を降りて、ハローワークまで歩く。これまでも、二、三度、この道は通った。いつもこの道を通るときは、気持ちが暗い。だけど今日は、以前よりは少しだけ前向きに。療養しながら、きちんと生活に不安がないように。するために。その準備だから、と自分に繰り返し言い聞かせて。陸橋を超えればハローワークだ。もうすぐの所まで来たその時、着信が入る。登録していない番号だ。「・・・・・はい、
2022年1月3日 00:32
・・・・・・市役所の方から教えてもらった電話番号にかける。「すみません、傷病手当の申請についてお伺いしたいのですが。」「はい、傷病手当ですね。こちらの保険に加入されてから、12か月以上たたれていますか?」「そうだと思います。」「確認いたしますので、お名前と生年月日をお願いします。」名前と生年月日を伝える。「・・・ととろんさんは、3年前までは加入していますが、その後は協会けん
2022年1月4日 00:02
一枚のはがきの繋がりが、自分を助けてくれるかけがえのない繋がりになるそんなことを、今年ほど感じたことはなかっただろう。退職をして、自分の生活を維持する準備もあらかた整理がついてきた頃、Sちゃんのお母さんから、3度目の畑のお誘いがある。退職直後の週に、二度一緒させてもらってから、3週間ほどたったお盆明けの八月下旬。台風などもあり気になっていた畑へのお誘いが嬉しくて、待ち合
2022年1月5日 02:34
「ととろん兄さん、お久しぶりです。先生ご退職されたんですか?」8月の終わりの頃、懐かしい人からLINEが入った。船長や、姉さんと過ごした一番楽しかった職場で、二度目の同僚になったのりちゃん先生からの、LINEだった。返信でなく電話をかける。「うん、退職したよ。だいぶ心をやられてね。今月から無職だよ。」「いや、インスタに、季節外れな引っ越しの写真が上がっていたので。でもよく見たら
2022年1月6日 00:08
※今回の54話には、ドラマ【ひきこもり先生】のネタバレが含まれます。ご了解ください。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・のりちゃん先生との久しぶりの電話の中で、のりちゃん先生にもダビングして送るね、と伝えたドラマがある。今年の五月ごろにNHKで放送された【ひきこもり先生】というドラマだ。うつになってから7月まで。ほとんど、エンタメに触れていなかった僕が、辛うじて、つなが
2022年1月7日 00:26
※今回第55話には、ドラマ【ひきこもり先生】のネタバレが含まれます。ご了解ください。何度も何度も、繰り返し。観ている。観るたびに、涙が止まらなくなりながら、頬が痛くなりながら。それでも、そんな風に感じることが嬉しいと嚙み締めるように。【ひきこもり先生】は、本当に、今、自分が共感しすぎるほどしてしまい、何度も見るうちにその共感は、立場の違う登場人物にまで、感情移入をしてしまう
2022年1月8日 00:13
※今回の56話の内容まで、ドラマ【ひきこもり先生】のネタバレが含まれます。ご了承ください。真の友人になれる人とは、自分の損得よりも、相手が本当に辛いときに寄り添い、支えることができる人だ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヨーダ君は最初、ヤバい感じのひきこもりの友達として出てきた。世の中のあらゆることを拒み、自分の親を恨み、学校も否定。上嶋さんの相談に、命令するように、自
2022年1月9日 01:45
何度何度もひきこもり先生を視聴して、枯れるほど涙を流して、数日が立った。今、同じように心を病んでいるケンちゃんにも教えよう。現場に戻れない状態ののりちゃん先生にも教えよう。先生であることを、人生の中で選択した人たちの中には、きっと、この、ひきこもり先生で、元気をもらえる人は多いと思った。何より自分自身がそうだった。そして、もう一つ、気付かされたこと。それは、母親の存在だ
2022年1月10日 06:13
9月に入った。通院をした際に、傷病手当の書類の記入をお願いした。「引き続き、週に一度の通院は継続してください。」そういわれて、診察は終わる。睡眠障害はまだなくならないが、退職してだいぶ、気持ちが楽になってきたように感じる。残暑がまだ残る中、虫の声はセミから秋の虫達に、奏でる音色は変化して、刺すようには日差しの暑さはほんの少し優しくなり、季節は、秋に模様替えしていきつつ感
2022年1月11日 07:05
目が覚めた瞬間、体が激しく痛んだ。気付けば10月になっている。暑さもだいぶ和らいできた。今日は、週に一度の診察の日。ゴミ出しをして、病院に行く準備を・・・と思った朝の起き抜けの出来事だった。痛い場所は、肩、背中、腰。この痛みには覚えがある。いわゆる「凝り」だ。僕には、二十年来付き合っている腰痛と凝り性がある。高校時代に手術をした椎間板ヘルニアからの名残と、二十代後半
2022年1月12日 05:41
この半年は人生の中でもかなり異常な非日常だった。そんな風に、自分で自覚できるようになってきた10月。体の激しい凝りをきっかけに、整骨院への治療を再開できた。心療内科の先生からも、「うつの療養にも効果的だと思うのでぜひ行かれてください。」と言われた、久しぶりに行けてから二週間は毎日通ってほぐしてもらう。そうすると、これまで眠れない、眠りが続かない状態だったのが、一度眠ると
2022年1月13日 06:39
「じゃあ20日からお世話になるよ。」電話で話していた相手は、高校時代からの親友、たけっさんだ。たけっさんとは、お互い親元を離れての下宿生活で、同じ釜の飯を食った仲で、3年間ずっと一緒にいた友だ。高校時代の親友は、他にも、こうちゃん・なおちゃん・ちゅうといった仲間がいて、それ以外にも、ななさん、ちーさん、さっちゃん、などなど。実は高校の時の僕らは、だいぶ特殊なクラスで、2
2022年1月14日 00:06
今回の帰郷。個人的な目的は、自分の心の回復度合いの確認をしたかったのと、故郷で元気をもらいたいということなのだが、それを踏まえたうえで、会いたい人、行きたい場所がいくつかあった。まずは、来年米寿になる恩師が「終活を始めた」ということで、生きているうちにちゃんと顔見せに戻っておこうという目的。気付けば僕ももう40過ぎて後厄の年、恩師も歳を取る。コロナ禍はリアルの再会を大き