『ナボコフ全短篇』を読む日記2022.02.16(26/68篇)
「おとぎ話」「恐怖」(ともに1926年)を読む。
「おとぎ話」は、もてないエルヴィンという主人公が妄想でハーレムを作っていて、偶然出会った悪魔がそれを叶えてくれようとする話。正直あんまりかなというところだけど、注釈でナボコフが言うように、老いぼれたハンバート(ロリータの主人公)がニンフェット(ハンバートが9歳から14歳の少女を指すとして用いている言葉)に付き添っているという描写があることは注意しておくべきなんだろう。ちなみに『ロリータ』は1955年に刊行されている。
でも