時 裕美子

30歳。娘2人と夫と4人暮らしです。 パンフレットなどを作るお仕事をしています。 文章やイラスト、4コマ漫画、短歌を書いています。

時 裕美子

30歳。娘2人と夫と4人暮らしです。 パンフレットなどを作るお仕事をしています。 文章やイラスト、4コマ漫画、短歌を書いています。

マガジン

最近の記事

純粋にエンタメを楽しめる大人でありたい

今隣で、4歳と0歳の娘二人がすみっこぐらしの映画を見ている。 長女は「すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」が大好きで、見た回数は10を超えている。飽きないのかな?と思って、毎回ネットフリックスの画面を開いては、「他にもこんなのあるよ〜」と一応話してみるのだが、「すみっこの魔法のやつがいい」と毎回この映画を選ぶ。 そして、初めて見たかのようなリアクションをする。「なんでパン屋さん行くの!」「隠れてお菓子食べたらあかんー!」と、画面にツッコミを入れながら、お気に入りの魔法使

    • 筋肉が成長している気がする朝

      チョコザップに通っている。 週に何回行くなど決めず、運動したくなったら行く。ちょっと体がだるくて仕事の集中が切れそうになったら行く。食べすぎて体が重いときに行く。 行く頻度を決めてしまうとその通りに行かなかったときに辞めるという選択を取ってしまうから。 筋トレをした翌日は筋肉を休ませるために、休むか別の部位をトレーニングしなければいけないと聞いたことがあるけれど、そんなこともしない。連続で行きたくなったら筋肉を休ませることなく行く。 あまりに連日トレーニングに通うと、

      • #想像していなかった未来

        こんなことになるなんて、想像もしていなかった。 私立大学の文学部を卒業したわたしは、大学の専攻とは全く関係のない、AI技術を使った業務支援を行う企業「フューチャービジョン株式会社」に入社した。何社も受けた中で、たまたま内定をもらった会社ではあったけれど、給料は高いし、同僚もいい人ばかりだし、周りと比べれば充実した社会人生活を送っている方だと思っている。ときどき、「このままでいいんだろうか」と不安が頭をよぎることもあるけれど、目の前の業務に追われているうちにそんな思いはいつも

        • 昼休憩が終わるまであと5分(掌篇小説)

          公園でお昼ご飯を食べられる、涼しい時期がやってきた。 いつもは定食屋か、朝にコンビニで買ったおにぎりをデスクで食べるか。 でも、デスクで食べていると、休憩時間中なのに仕事を頼まれたり、かかってきた電話の対応をしたりしなければならないという面倒が発生するから、できれば定食屋に行きたい。でも、定食屋は定食屋でお金がかかるし、行列に並びたくはないし、何より会社の人にばったり会うのが面倒だ。 「あれ、一人なん?一緒に食べよう」 と言われるのも嫌だし、たまたま隣の席になって何を

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        • 小説
          2本

        記事

          夫が誕生日に食べたいものはなーんだ?

          「"き"から始まる、緑色の野菜といえば?」 「キャベツ!」 「正解!」 保育園に向かう道で、4歳の長女と夫と3人でクイズをする。しりとりの日もあるけど、最近はハマっているのか、クイズが多い。 母「"モ"から始まるケーキといえば?」 子「モンブラン!」 母「正解!」 子「もぐもぐもぐ。うまーい!」 クイズの答えが自分の好きなものであるとき、おいしそうに食べる動作をする。 母「"ぴ"から始まる、緑色の野菜といえば?」 子「ピーマン!」 母「正解!」 子「ぺっぺっぺっ。まず

          夫が誕生日に食べたいものはなーんだ?

          情熱大陸の依頼がきたときのために

          「主婦、時裕美子の朝は化粧から始まる。」 情熱大陸のテーマ曲をかけながら化粧をすると、自分が出演している気分になれる。 窪田等さんのナレーションで言ってもらえる想像をするだけで、自分のいちにちが特別なものに思えてくる。 そういえば、新垣結衣さん主演のドラマ"逃げ恥"も第一話の最初が主人公が情熱大陸に出演している妄想をしているところから始まった。その演出が面白く、その後もドラマを見続けたことを思い出した。脚本家の方も、そういう妄想したことがあったのかなあ。情熱大陸に出る妄

          情熱大陸の依頼がきたときのために

          ポンコツだと思われている方が楽

          「3年ぶりに、あの企画が帰ってきます。」という言葉に驚いた。この企画を知っているということは、もう3年もこのラジオを聴いているのか。 「あとは寝るだけの時間」は、ピース又吉さんとサルゴリラ児玉さんとパンサー向井さんで放送している。過去に3人でシェアハウスしていただけあって、家でリラックスしているときのような、ゆるいおしゃべりがとてもいい。 3年間、毎週欠かさず聴き続けていたわけではないし、しばらく離れていた期間もあるけれど、いつ戻ってきても同じ空気感で放送してくれているの

          ポンコツだと思われている方が楽

          結婚とは、アイスを2倍摂取すること

          スーパーで夜ご飯の材料を買うためにカゴを手に取る。すると夫が「アイス食べたい!」と言う。 今日のわたしの頭の中にアイスを食べるなんて考えはなく、食欲が旺盛な日でもなかった。でも、 「え、ずるい。わたしも食べる」と言う。 夫が買うとき、わたしも必ずアイスを買う。 わたしがアイスを買うとき、夫も必ずアイスを買う。 「今日はいらんかな。」 と言えたことは一度もない。たいしてお腹も空いていないのに。夫だけがアイスを食べる状況を許すことはできない。隣で食べている姿を見て「わた

          結婚とは、アイスを2倍摂取すること

          秋の憂鬱を解消する方法

          秋は日照時間が短くなり、太陽にもらっていた幸福物質が減るためしんどくなりやすい。 ネットに書かれた情報の通り、わたしもこの秋、謎の憂鬱に悩まされた。 理由不明のモヤモヤがあるときは、とりあえず本屋さんに行く。並んでいる本を夢中で見ていると、しんどかった気持ちがどこかへ行き、大体のことが解決するから。この日も朝から行ってみた。 でも、本を開いても開いても心がスッキリするどころか、どんどんどんどん曇っていく。 世の中はこんなにもすごい人たちで溢れているのか。自分はなんてちっ

          秋の憂鬱を解消する方法

          「お変わりありませんか?」に答える難しさ

          「お変わりありませんか?」 1年ぶりの歯科検診でこう聞かれた。悩んだ結果、 「出産しました。」 と答えた。出産前後には歯の状態が変わると聞いたことがあり、伝えておくべきかなと思ったから。しかし歯科助手さんは 「…え?」と明らかに困った返事をした。 私「あの、出産前後には歯の状態が変わると聞いたことがあったので、一応お伝えした方がいいかなと思って…」 歯助「あぁ、そうですね。酸性になりやすいですもんね。」 慌てて補足説明をし、なんとか伝わった。 9割の患者さんが「

          「お変わりありませんか?」に答える難しさ

          主婦歴7年目のおごり

          スーパーに行く前には買うものをメモする。買いたいものが3つを超えると必ずどれかを忘れるから。 たまご、牛乳、ケチャップ、玉ねぎ、豆腐。 メモと書いたが、実際は夫のLINEに送信する。紙のメモで完結してしまうと自分だけの責任になってしまうから、買い忘れたときの共犯者を作るために夫にも共有しておく。ほとんどの場合既読はつかないから確認されていないのだけど、それでも二人の責任にするために、LINEへ送信する。 しかし、いざ買い物に行くと、メモを見ずに買い物を終え帰宅することが

          主婦歴7年目のおごり

          やっぱりホットにすればよかった

          カフェでベストなメニューを注文するのが苦手だ。 10月に入り、少し涼しくなってきたけれど、長時間歩くとまだじんわりと汗をかく。 歩き疲れてカフェで休憩するとき、ほとんどの場合わたしはアイスコーヒーを頼む。注文するときにはまだ体温が高く、歩いた直後の熱が溜まっているから、迷いなくアイスを選ぶ。でももう涼しくなってきていることもあり、割とすぐに体の熱は引いていく。注文を終えたあたりからホットが飲みたくなってくる。 あぁ、やっぱりホットだったかも知れない。 注文し終えてからも

          やっぱりホットにすればよかった

          履歴に残したくない買い物がある限り

          履歴に残したくない支払いがある。 今は、ほとんどの買い物でペイペイを、ネットショッピングであればクレジットカードを使用する。現金のような煩わしさがなく、スマホ上だけで完結するのはとても楽ちんでありがたい。家計簿をつけている人なら、尚更助かっているのでは無いのだろうかと思う。 なぜなら、履歴が残るから。 ペイペイがない時代の家計簿は、カード払いでない限り履歴が残らないためレシートを取っておく必要があった。 レシートを取っておくのってかなり大変だ。 そのままカバンに入れて

          履歴に残したくない買い物がある限り

          ヤンヤンつけボー

          ヤンヤンつけボーが好きだ。じゃがりこのような形の容器にスティック状のクラッカーが入っており、それをチョコレートクリームとカラフルなトッピングをつけて食べるお菓子のことである。 幼い頃から食べていたかというと、そんなこともない。好きになったのは最近。食べたいとき探すのに苦労しないほど、割とどの店にも置いてあるから、人気があるのだと思う。 スティック状のクラッカーには、 「豆を食べて鬼退治する日をなんというでしょう?」「せつぶん」 のようなクイズが書いてある。 そんなクイズ

          ヤンヤンつけボー

          初めての街頭インタビュー

          社会人一年目のとき、プレミアムフライデーというものが流行しかけた。月末の金曜日には15時に仕事を切り上げ、買い物や旅行を楽しんでね、という消費を促すための取り組みだ。 テレビなどで話題にはなったけど、わたしが勤めていた会社では実施されず、周りでもそういった話は聞かなかった。 さっき調べてみたら、2023年で公式サイトが閉鎖されたそうだ。通称「プレ金」と書かれていたが、その言葉を2024年の10月の今、初めて知った。もしくは記憶から消えていた。 プレミアムフライデーが始ま

          初めての街頭インタビュー

          スイーツを食べるのがダサいという価値観

          小学5年生の頃、隣の席で女子2人と男子1人が、「スシローに行ったら何皿食べる?」をテーマに話をしていた。 聞き耳を立てていると、「スシローでデザート食べるとかありえへんよな」という会話が聞こえてきた。え、そうなん? わたしは寿司と同じくらい、いや、それ以上にデザートを楽しみにしていた。 炙りチーズサーモンやイクラなど、好きなネタを食べた後にデザートを選ぶ。いちごパフェや大学芋など、スシローはデザートも充実している。甘いものも含めて回転寿司の魅力じゃなかったの? なんか

          スイーツを食べるのがダサいという価値観