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[読書録] 私の本棚

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[読書録] として記事にした投稿をまとめたマガジンです。
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#読書

[読書録]残業の9割はいらない(本間浩輔 著)

[読書録]残業の9割はいらない(本間浩輔 著)

ヤフーが実践する幸せな働き方

 2017年「働き方改革」ブームの中、著者が役員を務めるヤフーの取組みについて、どう向き合ったかが書かれている本です。

 著者は、本書で残業の減らし方を解説するのではなく、「アウトカム(成果)」で社員を適正に評価する「正しい成果主義」に基づいた働き方の試案を提示したい”と書いており、ヤフーが導入した「週休三日制」の課題などについて著者のこれまでの経験を踏まえて書か

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[読書録]限りなくシンプルに、豊かに暮らす(枡野俊明 著)

[読書録]限りなくシンプルに、豊かに暮らす(枡野俊明 著)

余計なものを削ぎ落としてシンプルに生きる

 著者の書籍紹介は「心配事の9割起こらない」に続き2作目です。
 禅僧である著者が、「心のメタボ」不安や心配事、執着心をそぎ落としシンプルに生きる禅の考え方を教えてくれる本です。
 禅の考えといっても、多くの人が抱えているであろう身近なことについてわかりやすく書いてくれています。
 1テーマが2ページ程度で書かれていますので、読みやすく、いろいろなテーマ

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[読書録]人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか(森博嗣 著)

[読書録]人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか(森博嗣 著)

 仕事での判断はいつも客観的ではなく、関係者と落とし所を探しながら判断しています。
 結論に至る過程での自分の考えとのズレは、ストレスであり、それは感情を持つ人間だからでしょうか?
 そのストレスをなくすため、仕事をしやすくするため、いろいろな考えを知りたくて本書を読みました。

 本書は主観的で具体的で感情的になりがちな人に抽象的、客観的な考えについて著者の考えを教えてくれる本です。ただ本書自体

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[読書録]正欲(朝井リョウ著)

[読書録]正欲(朝井リョウ著)

価値観が揺さぶられる本

 人それぞれが持つ価値観とは何か、多様性と言って少数派の人を受け入れば問題は解決するのか、多様性に正面から向き合い読者自身に多様性とは何か問いかける本です。

 価値観というと日本では昭和的価値観(男性の場合、いい学校、いい会社、猛烈に働いて、結婚して、家を買って、子供を育てる)がそれにあたると思います。
 ただ、令和においては、ワークライフバランスや生活の質ということや

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[読書録]#シンFIRE論(穂高 唯希 著)

[読書録]#シンFIRE論(穂高 唯希 著)

FIREという生き方

 本書のはじめの一文は、"情報や雑音にあふれる この騒がしい世界に、 もっとも必要なのは、「主体性」である。 自分の頭で考え、 自分で判断し、 自分の意志で道を切り拓くこと。です。

 著者は日本で早くからFIRE(経済的自立と早期リタイア)という考えを発信しており、人生をどう生きたいか、今後どうしていきたいかなど、「主体性」を持つために、あふれる情報との付き合い方や他人や

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[読書録]未来の働き方を考えよう(ちきりん 著)

[読書録]未来の働き方を考えよう(ちきりん 著)

いつまでこのまま働くつもり?

 みなさんはいつまで働き続けようと思っていますか?
 仕事が好きでできるだけ長く働きたい人、早くに引退したい人、考えてもいない人、様々だと思います。一般企業のサラリーマンの場合、定年が60歳でしたが、65歳までの延長ということも増えてきました。
 今の若い人は70歳が定年になるかもしれません。
 それは、年金という単なる財政問題により支給開始年齢を上げたいからである

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[読書録]心配事の9割は起こらない

[読書録]心配事の9割は起こらない

心配事の“先取り”をせず、「いま」「ここ」だけに集中する

 本書のはじめの一文は「余計な不安や悩みを抱えないように、他人の価値観に振り回されないように、無駄なものをそぎ落として、限りなくシンプルに生きる」です。

 周りの目を気にして、些細なことまで心配に思ってしまうことが嫌で、私も同じようなことを思っていました。私と同じように「なんとなく生きずらい」と感じている人はおすすめです。

 本書では

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[読書録] 眠れなくなるほど面白い社会心理学(亀田 達也 著)

[読書録] 眠れなくなるほど面白い社会心理学(亀田 達也 著)

人間関係の中であの人はどうしてそんなことをしたのか、言ったのか疑問に思ったり、自分の言動を振り返ってモヤモヤしたり、ただそれには何か理由があるのではないかと思い、そのヒントを求めて本書を読みましたので、紹介します。

はじめにで著者は「社会心理学は、社会で起こるさまざまな出来事や問題を解決する糸口となる」と書いています。個人ではけっして行わないことも集団になると行ってしまうことがあります。
 ハロ

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