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[読書録]限りなくシンプルに、豊かに暮らす(枡野俊明 著)

余計なものを削ぎ落としてシンプルに生きる

 著者の書籍紹介は「心配事の9割起こらない」に続き2作目です。
 禅僧である著者が、「心のメタボ」不安や心配事、執着心をそぎ落としシンプルに生きる禅の考え方を教えてくれる本です。
 禅の考えといっても、多くの人が抱えているであろう身近なことについてわかりやすく書いてくれています。
 1テーマが2ページ程度で書かれていますので、読みやすく、いろいろなテーマで書かれていますので、どなたにも共感できる部分があると思います。

 現代社会はものと情報にあふれ、常に何かを摂取している状態にあります。
[衣]   はやりだからと次々に服やカバンなどを買ってしまう
[食] 冷蔵庫には常に食べ物があり、食べてしまって体が休まらない
[住] 使いもしないの部屋数の多い大きい家に住んでいる
[情報] メディアやSNSから常に情報をあびている

 禅の考えである「余計なものをそぎ落とし ・・・」ということは、なんでもかんでも捨てたりするのではなく、それらのものや情報は自分のとって本当に必要なものなのかを考える根幹をなしており、本書ではさまざまな例を挙げて考えるヒントをくれる一冊です。

興味をもたれましたら読んでみてください。

 本書を読む前から本書の内容で実際に行っていたことがいくつもありました。それは他人との比較をやめる、会社での競争からおりるなど、しないことを決めたことにより、禅の考えである「余計なものをそぎ落とし・・・」ということにつながったかもしれません。
 例えば、
・あえて不便さを選ぶ:掃除機を使わずにほうきと雑巾で掃除をする、からだを動かすので軽い運動になります(部屋が狭いのでこれで十分ということもあります)。

・週に1度は菜食の日にする:菜食ではないのですが、胃を休めるという意味で、プチ断食を週に1回しています16時間くらい食事をしない(睡眠時間含む)。いわゆるオートファジーというやつです。

・一歩退く:敷かれたレールの上を走っているという表現があります。いい学校、いい大学、いい会社、会社では出世してという感じです。そこには競争があり良い面としては向上心があります。ただし自分に無理を強いることになってはつらいので、競争から降りることにしました。昭和の時代では競争に勝ちあがっていくにつれて、暮らしやステータスが上がり豊かになっている実感があったと聞きます。今は時代が変わり、自分にとってそういう生き方は合わないと考えています。

 上記のように自分の考えを言語化してくれる本に出合えてよかったと思います。また、最近で言うミニマリスト的な考えに近いかと思いますので、そういった本も読んでみようと思います。


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