たまねぎかりんとう

ちょっと人の心、相手のことを考えがちなアラフォー、日々のエッセィをぼちぼちと。

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最近の記事

あと少しで出来るのに「無理です。できません。」―チャンスを反故にしてしまう頑なさはどこから? 【いつか季節が廻ったら #7】 

来年冬にある国際学会には行きたくありません。 信頼回復それはすなわち、相手のことを考えること。 相手のこと、相手の気持ち、考えたことある? 返事はなかった。 「私は、どんなに忙しくてもしんどくても、できる限りはそれを表に出さないようにしてる。 なにかゼミ生に言われたときは、快く対応するか、忙しいときは、「ちょっと待って」と言い、別の日程を言うとかしてきたと思う。今のあなたみたいに、自分のことばかり主張したこともないと思う。」 「それに先日、信頼回復することが条件と言った

    • 僕を見捨てないで、心がそう言っているように見えた日 【いつか季節が廻ったら #6】

      結局、 「あなたの機嫌をとるために研究をしていた」 という言葉の真意はわからないままだった。 私が大泣きした日、 「じゃあ、どうしたいの?」 という私の質問に対しての答えはもらえなかった。 「分かり合えない」 と言われただけだったからだ。言語化してほしいとお願いしたけれど、言語化されることはなかった。 言語化できなかったのか? 言語化できたけれど、言えなかったのか? 自分の意見を言ったら相手に嫌われると思い込んでいたのか。 それでも、何度聞いても 「先生の機嫌を取るため

      • なぜだかわからない、でも大切な人を傷つける、そんなことがあるんだと知った。【いつか季節が廻ったら #5】

        あっという間に就職が決まった後、年下彼はふたたび平然と部屋にやってきた。 「こんなのどうでもいい」 押し問答の末、未提出になっていた研究計画書の相談に来たという。 「平然と」ではなかったかもしれない。 意を決して部屋の戸を叩いたのかもしれない。 でも、やってきたのは事実だった。 「あなたがどうでもいいと言って以降、私は計画についてこれっぽっちも考えてない。だから、私の考えはあの日以降、進展してない。」 そう言った。 事実その通りだったのだ。 私は、当時、別の論文の執筆

        • 「研究計画書、こんなのどうでもいい」 - もしかすると白黒思考だったのかもしれない。【いつか季節が廻ったら #4】

          学校が課していることは、やらなければ修了に不利になることもある。修士論文執筆も当然単位であり、一定のレベルに達していなければ単位認定はできない。 当然だ。 新学期、大学が研究計画書を出せと言ってきた。今年から始まった制度だ。 学生が数行書き、指導教員がコメントを付けて提出。 外部評価委員から大学に指摘があって始まったものだ。形式的と言えば形式的。それでも学校が課している課題は、修了のためには必須だ。 そのころ、就職活動を猛烈に焦っていた年下彼。 「こんなん、なんで今書か

        あと少しで出来るのに「無理です。できません。」―チャンスを反故にしてしまう頑なさはどこから? 【いつか季節が廻ったら #7】 

          就職活動、企業の事情もあるのだから返事は待つしかない。【いつか季節が廻ったら #3】

          桜が咲く、少し前。 22時ごろ、建物をでるとキンとした寒さがほほをなでた。 調査の帰り、あまりにもふてくされていたので、話をしたのだった。 「あなたの機嫌を取るために研究していた」と言われた日。涙が止まらなくなった。大泣きする私を見て年下彼はどう思ったであろうか。 ほとんどなにも言わなかった。ただ横を向いて私の方を見ることはなかった。 このころ、年下彼は就職活動をしていた。 今は売り手市場、経団連の解禁日なんて無視しして、ほとんどの企業が早々と就活生を取り込んでいる。

          就職活動、企業の事情もあるのだから返事は待つしかない。【いつか季節が廻ったら #3】

          強い言葉を投げつけてしまったとき、その心境は・・・ 【いつか季節が廻ったら #2】

          「あなたの機嫌を取るために研究していた」 そんな言葉を年下彼から投げつけられて、私が大泣きするちょっと前、航空券がセールになっていた。 地方住まいの私たちは、航空会社のセール期間に航空券を購入できたら、新幹線で行くよりも安く東京往復できる。 セールは今日の夜中まで。 ちょうど学会の会期の時期の航空券が売り出し中だった。 学会は数か月先。少し前に発表の申し込みをしたところだ。 彼の修士論文とは大きくは関係しない。それでも大事な研究室のテーマのひとつ。 「そのころ余力があり

          強い言葉を投げつけてしまったとき、その心境は・・・ 【いつか季節が廻ったら #2】

          あなたの機嫌を取るためにやってただけ、と言われた日。 【いつか季節が廻ったら #1】

          ずっと仲良くしていて、ある程度の信頼関係もあると思っていた。 ちょっと自己肯定感が低いかな?でも、でもやってみようかなと、一生懸命に仕事をする年下後輩学生。彼をみて、頼もしいなと思っていた。自分の若いころにちょっと重なった。 だから、いろんなことに挑戦してみようと一緒に頑張ったり、教えたりしていた。 学会に行ったり調査に行ったり。 もちろん旅費は、苦労して獲得した研究費で用立てした。 ところが、あるころから仕事を拒否し始めた。 「できない」「今は無理」が増えた。 自

          あなたの機嫌を取るためにやってただけ、と言われた日。 【いつか季節が廻ったら #1】

          心が叫ぶ出来事をきっかけに

          これまでも時々 note を読んでいた私。 昔から文章を書くことは苦にならず、 note 以外にも仕事のホームページを立ち上げて、時折ブログを投稿することを始めた。 仕事のブログはお仕事中に起こった出来事をぼちぼちと投稿しており、日々感じたことを投稿しにくい不便さがあった。 今回、人と接していて私の心が叫ぶような出来事が起こった。感じたことは、その場でしか書き残すことが出来ず、日々移ろいゆく季節の中で流されてしまう。 アラフォーになって初めて「ボーナスがあり、有期雇用で

          心が叫ぶ出来事をきっかけに