タキカワスエヒト

低山ハイクや出かけた先で感じたことは【登山記】【紀行文】で投稿。神道、縄文、万葉集が最近のキーワード。 【合気道】はライフワークです。その他は考えたことは【随筆】に。 Story Cubes Storys というツールを使った小説を時々投稿。 雑食です。よろしくお願いします。

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  • アレクサンダーテクニークと合気道

    アレクサンダーテクニークの全10回レッスン記録を公開 合気道への応用目線と共に、変わった身体のこと、講師から教えていただいた魔法のフレーズなど。

  • 日本最高峰の博物館「歴博」はすごいぞ!

    千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館を訪れた際の感動を書き留めた紀行文 私自身の民俗学に対する考察、とりとめもない考えを書き留める場所でもあります。ときおり、ブラッシュアップのため手を入れようと思います。

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美しいものを自然に描きたい

タキカワスエヒトです。  noteを始めて2年ほどになります。  作家になりたくて文章だけは書いてきたけれど、発表の勇気がない。そんな私が自然と始めることが出来て、そして続けることが出来ているのが、このnoteです。  公開後、スキやコメントをたくさんいただき、そして応募したコンテストに入賞という嬉しい体験もありました。   私は、小説を書く上では、白樺派といわれる志賀直哉が好きです。人間のやさしさやイデア的な部分を「美しく」描く作品ですね。  先日、自然主義の徹底者、私

    • 神々の降臨を高原の朝に見て、諏訪大社本宮へ その2【登山記】

      神長官守矢史料館を経由して前宮へ  諏訪大社本宮にある宝物殿を堪能し、前宮に向かうこととした。前回の記事はこちら。  お守り授与所をみると、薙鎌をデザインしたお守りを見つけた。翡翠と黒曜石を組み合わせたもので、しかも諏訪大社の魔除けの祭具、薙鎌がモチーフとなっている。  手に入れようかかなり迷ったが、今年はいろいろな神社のお守りをいただいているので、またの機会にすることとした。  気になる方は、下記リンクをご参照。   本宮から前宮までは、山裾の道をほぼ真西に歩いて行く

      • 神々の降臨を高原の朝に見て、諏訪大社本宮へ その1【登山記】

         信州の富士見町と伊那市にかかる入笠山と大阿原湿原のハイキングを終えて、富士見町にある山路ペンションに向かった。  前回の入笠山と大阿原湿原の登山記はこちら。 瀟洒なペンションで一泊  下山後、当初の計画では、富士見町の温泉「ゆーとろん水神の湯」に行く予定であったが、この行楽シーズンで大人気らしく、駐車場に車が入りきらないで待っているようだ、との情報が入った。  それでは、芋洗い状態な上にどれほど待つか分からないとのことで温泉は諦めた。夕食には少し早い時間だったので、くつ

        • 八ヶ岳から伊那盆地までぐるりと絶景! 入笠山と大阿原湿原【登山記】

           静岡県東部から信州の諏訪辺りまで、車で行けば2時間少々で着くが、たまには電車で行くのもよいと思った。  10月の頭に富士見町から伊那市に跨る標高1,955 m入笠山(にゅうかさやま)への登山に誘われた。ここ数年誘っていただいているグループである。  9時に富士駅から身延線に乗り甲府まで。途中富士川や身延山、下部温泉などを経由していく。行楽シーズンであり、登山リュックを持った人々が思い思いの駅で降りて行った。  甲府から特急あずさに乗り換え、富士見駅まで。駅舎は素朴な木造だ。

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          赤城山の湧水に育まれた美しい木の社 三夜沢の赤城神社【紀行文】

          導かれるように赤城山のふもとの神社へ  岩宿遺跡を堪能し、時計を見ると2時を少し過ぎたところでした。前回の記事はこちら。  せっかく群馬県まで来たのだから、縄文時代の遺跡や有名神社に参拝したいなと思い、googleマップで検索すると、直ぐ近くに赤城山がありました。赤城山周辺には、縄文時代の遺跡があるのは知っており、それであれば古くからの由緒のある神社があるだろうと、更に見てみると「赤城神社」が目に入りました。  この赤城神社はいくつかあるようで、調べると三夜沢地区にある

          赤城山の湧水に育まれた美しい木の社 三夜沢の赤城神社【紀行文】

          日本のシュリーマン相澤忠洋 常識を覆した岩宿の発見【紀行文】

           群馬県立歴史博物館を後にし、地図上では東に戻るようにして、みどり市へ。高速道路を使えば30分ほどの距離です。前回の記事はこちら。 群馬県みどり市笠懸町の岩宿遺跡へ  北関東自動車道太田藪塚ICで降り、北上すること約10分ほどで、鹿と言う面白い地名の交差点を過ぎると、そこに岩宿遺跡への看板が見えてきました。  群馬県に来て思ったことですが、平地が多いですね。だだっ広い平地が見渡す限り広がっているような印象が強かったのですが、このあたりから山の雰囲気が出てきました。岩宿遺跡

          日本のシュリーマン相澤忠洋 常識を覆した岩宿の発見【紀行文】

          多くの埴輪に囲まれて古代にタイムスリップ 群馬県立歴史博物館を訪ねて【紀行文】

           上州(群馬県)には、信州から碓井峠を越え、黒曜石や土器が赤城山麓周辺に多く伝わり、またいくつかの神社が諏訪大社と関係しているらしいと聞いていました。  今回群馬県を訪れたきっかけは、8月に浜松市博物館でたまたま群馬県立歴史博物館の特別館長の右島氏にお会いし、お話を伺うことができたことから。  その後から群馬に行ってみようかと言う気持ちが、急にむくむくと湧いてきました。 群馬県立歴史博物館へ  群馬県立歴史博物館は「群馬の森」の中にあります。朝9時半ごろにもかかわらず、

          多くの埴輪に囲まれて古代にタイムスリップ 群馬県立歴史博物館を訪ねて【紀行文】

          【紀行文】信州と遠州の歴史の交点 青崩峠にて「道」の意味を考えた

           天竜川沿いの古代の遺跡を巡り、塩の道・秋葉街道を北上する旅。  旧水窪町の山城、高根城に登り、かつて戦いに巻き込まれてしまった山村の来し方を思った。前回の記録はこちら。 塩の道の難所 青崩峠へ  前回までの紀行文でも触れたが、古代にあっては塩の道、そして秋葉信仰が盛んな時期には、秋葉街道と呼ばれた道は、この信州と遠州、今でいえば浜松の旧水窪町と飯田市が接する青崩峠を通る。  青崩の名は、その名の通り脆弱な地盤と露頭する石が青みがかっていることから自然と名付けられたとか。

          【紀行文】信州と遠州の歴史の交点 青崩峠にて「道」の意味を考えた

          【紀行文】南北朝の非業の伝説が静かに息づく 戦国の山城 水窪の高根城

          遠州の奥山、信州との境 水窪へ  天竜川沿いの古代の遺跡を巡り、塩の道・秋葉街道を北上する旅。  天竜区の秋葉神社を後にし、私たちは北上し、水窪方面に向かった。 前回までの記事はこちら。  道は細く、狭く、うねっていた。時折、採石業者の大きな工場や作業場があった。  今や豊かな森林があり、それを守る知恵はあれども、実際に木を伐り、守る人が少なくなっている。先達が数百年先を見越して植えた苗も、人の手が入らぬままいたずらに巨大化し、またはこうした大規模な開発により乱伐されてい

          【紀行文】南北朝の非業の伝説が静かに息づく 戦国の山城 水窪の高根城

          【紀行文】黄金の鳥居が雲上の社にそびえていた! 火伏の神 秋葉神社

           天竜川沿いの古代の遺跡を巡り、塩の道・秋葉街道を北上する旅。前回までの記録はこちら。 秋葉信仰と秋葉街道 火伏の山は、一度燃えた  天竜地区には、火伏の神として全国にその名を知られる秋葉神社がある。  東京の秋葉原もこの秋葉神社にちなむ名前だ。山間部にあるアクセス困難な神社であるが、今も参詣者が絶えない。  中世には、武運長久の御利益で知られ、数々の武将が参詣し、それ以前は修験道の聖地でもあった。  その道は秋葉街道と呼ばれ、更に古くは太平洋側の遠州と信州地区を結ぶ交

          【紀行文】黄金の鳥居が雲上の社にそびえていた! 火伏の神 秋葉神社

          【紀行文】天竜川西岸の古墳時代を通じて古代の人々の信仰を考える 浜松市立博物館

          ナウマンゾウと浜北人で有名な古代浜名湖周辺  天竜川沿いの古代の遺跡を巡り、塩の道・秋葉街道を北上する旅。前回は井の国があった遠州の天白磐座遺跡や龍潭寺の記事をあげた。  次に向かったのは、浜松市博物館。貝塚で有名な蜆塚(しじみづか)古墳の近くにある。浜松市内の出土品が時系列できれいに展示されており、佐鳴湖や浜名湖で出土したナウマンゾウや原人、そして貝塚の展示がやはり特徴的だった。  また水田地帯であったことから、一般的には腐食しやすい木製の製品が、大量に水中に集積され

          【紀行文】天竜川西岸の古墳時代を通じて古代の人々の信仰を考える 浜松市立博物館

          【紀行文】井の国があった遠州井伊谷 おんな城主直虎で盛り上がる龍潭寺

           天竜川沿いの古代の遺跡を巡り、塩の道・秋葉街道を北上する旅。静岡県西部は天竜川沿いに、史跡・遺跡が点在しており、特に旧水窪町のあたりには縄文の遺跡が集中している。  出発地となったのは、遠州の井伊谷。ここは、元は井の国といわれた水に纏わる伝承が多い地域で、まずは、神宮寺川に囲まれた丘の上にある渭伊神社、この敷地内にある天白磐座遺跡を訪れた。  前回の紀行文はこちら。 井伊家に縁のある龍潭寺(りょうたんじ)へ  天白磐座遺跡は、渭伊神社内にあるが、ここは井伊家ゆかりの神社

          【紀行文】井の国があった遠州井伊谷 おんな城主直虎で盛り上がる龍潭寺

          【紀行文】大地を貫く巨岩に畏れを抱く 祈りの場所 浜松 天白磐座遺跡

           静岡県西部の中心都市浜松市。ここは現在周辺市町と合併して、諏訪湖を源流として流れる天竜川沿いの地区を包含している。天竜川沿いに、史跡・遺跡が点在しており、特に旧水窪町のあたりには縄文の遺跡が集中している。  今回浜松から天竜川をさかのぼり、かつて塩の道と呼ばれ、また秋葉信仰においては秋葉街道と呼ばれる道を北上し、信州と遠州の境である青崩峠までを車で旅行した。  天竜川を遡るにつれ、集落は寂しくなり、山間にわずかに広がる畑や水田から、暮らしの厳しさを想像した。  しかし各所に

          【紀行文】大地を貫く巨岩に畏れを抱く 祈りの場所 浜松 天白磐座遺跡

          【紀行文】ラブ&ピース 愛らしい古代の妖精が待っていた 南アルプス市のふるさと文化伝承館

           南アルプス市は、櫛形山の山麓に縄文時代の遺跡を有し、その後櫛形山の扇状地に発達した弥生の集落以後、川の恵みとともに生きてきた土地である。現在は、他の山梨県の地域度同様、豊かに実った果樹やその加工業が盛んな地域であるが、ここの文化財への取り組みは目を見張るものがある。  以前より南アルプス市の文化財(およびそのスタッフが)すごいと聞いていたので、一度訪れてみたかった場所である。  甲府市から諏訪方面へ走り、御勅使川を大きく北に迂回し、中部横断道沿い、高架橋の下にある「ふるさ

          【紀行文】ラブ&ピース 愛らしい古代の妖精が待っていた 南アルプス市のふるさと文化伝承館

          【紀行文】モノに託した呪い(まじない)は、今も我々の生活に生きている

           山梨県笛吹市から西に車を走らせ、山梨県考古博物館に向かった。  ここでは県内の考古資料を分かりやすく展示しており、この前の冬に訪れた際に堪能した。その際の記録はこちらの紀行文にまとめてある。  企画展の会場はそんなに広くないが、前回は近隣四県合同の発掘成果及びフォッサマグナ関係の資料が並んでおり、ここで私は翡翠のすばらしさに就て改めて知ったのである。 常設展も再度堪能  今回、企画展が目当てではあったが、常設展も一通り見たかった。余裕を持った展示で、解説パネルも分かりや

          【紀行文】モノに託した呪い(まじない)は、今も我々の生活に生きている

          【紀行文】宝石の国山梨の歴史を見た~彩石の蔵と山梨県立博物館

          古代から山梨県は水晶の町  山梨の文化財を見るために向かった時期は、世間ではお盆の帰省ラッシュ、もしくは河口湖町での避暑レジャーが盛んな時だったのだろう。渋滞にイライラしながら、御坂の峠を越え、そこからようやく車が流れ始めた。  御坂峠を抜けた、向こうに甲府盆地が見えてきた。  前回の記事はこちら  最初に向かったのは、博物館ではなく、甲州天然石工房 彩石の蔵という水晶を主に展示した施設。ここは公的な施設ではなく宝石の商業施設だが、山梨の水晶採掘や宝飾加工業の歴史と発展

          【紀行文】宝石の国山梨の歴史を見た~彩石の蔵と山梨県立博物館