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心の内省日記

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情景描写を通して、心の病に至った経緯、要因、病を発症したと分かった時に行った対処方法、回復に向けての経験を綴る。同じ病に立ち向かう方々に病を克服し健康と安らぎを手に入れる参考にし…
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記事一覧

心の内省日記5〜治療1〜

心の内省日記5〜治療1〜

平日の朝。子供たちを保育園に送り、家に帰る。3月下旬だが朝晩はまだ肌寒い。ラフな格好でポケットに手を入れて身を縮めて歩く。薬物治療を開始して2週間ほど。体が軽くなったことを実感する。今まで体が重く鉛を背負ってるかのようだった。疲れがすごく溜まっていたことにもようやく気付く。誰もいない静かな家に戻る。布団に潜りこむ。通院の時間まで一眠りする。

抗うつ剤と睡眠導入剤で治療を開始、少量から徐々に増量す

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子育て内省日記13〜自己主張〜

子育て内省日記13〜自己主張〜

休日の夕方。駅前はクリスマスムードで大勢の人が行き交っている。様々や人工的な光が視界に入り、目がチカチカする。息子はその光景に興味深々でよそ見をしながら歩いている。息子の腕を掴み、人混みから逃げるように大通りからわき道にそれると、いつもは薄暗い通りに多くの露店が並んでいた。提灯の暖色の灯りにホッとしながら、ギター教室があるビルに入る

静かでひんやりとした待合室で休憩していると「さあどうぞ。」と先

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心の内省日記3〜不安•パニック〜

心の内省日記3〜不安•パニック〜

冬の寒さが残る朝、いつもは時間を気にしながら子供を保育園に送り届け早足で駅に向かうが、今日は自宅に戻っていた。太陽の光が穏やかに差し込む誰もいないリビングのソファーに座って一息つき、緊張しながらネットで検索した番号に電話をかける。

「申し訳ございません。当院は予約制でございまして、当日の受診は行っていないのです。」「本日はあいにく予約でいっぱいで…。」調べた番号に一通り電話をかけたが、受診できる

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なんとなく内省日記⑩

心の病気が分かってからどのくらい経っただろう。まだまだ体調万全とは言えないが、病気が分かった直後のことを思えばずいぶん良くなってきたと思う。
もともと眠りが浅く薬に助けてもらう生活が10年以上も続いていた。最初に睡眠障害を意識したのは10数年前、3日間まったく眠れなくなった時。毎日が忙しくいろんなプレッシャーをかかえ、些細なことが頭から離れなくなった。体は疲れているのに横になっても落ち着かず、興奮

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なんとなく内省日記20〜心の病2〜

睡眠導入剤と精神安定剤を使いながらの生活が始まった。念のため、直属上司や先輩には話をして自分の体調を理解してもらった。家に帰って誰もいない真っ暗な玄関に入ってリビングの電気をつけるまでの間、いつも仕事や将来の悩み事を思い出した。悩み事から距離をとるため、強制的に人とコミュニケーションを取るよう習い事も始めて見た。スポーツや音楽、語学、とにかく考える時間をなるべく減らすよう、週末もぎっしり予定を入れ

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心の内省日記1〜フラッシュバック〜

大きなプレッシャーを抱えた時が過ぎ、しばらくマイペースで平穏に仕事もプライベートも過ごしていた。睡眠障害も少しずつ開放に向かっていた。しかし、そんな時は長くは続かなかった。今振り返るとそれは束の間の休息であり、これから長い嵐の中に身をなげることになる。そして、その時の心の傷が今も消えずに残っている。

元々マルチタスクをこなすのが得意ではなく、自分の状況や考えを整理するのに時間がかかる。学生の頃の

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