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#映画感想文
映画評 グラディエーターII 英雄を呼ぶ声🇺🇸
アカデミー賞で作品賞や主演男優賞など5部門を受賞した『グラディエーター』の24年ぶりとなる続編。前作でかんとくをつとめたリドリー・スコットが再びメガホンを握る。
将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国軍の侵攻により、妻を殺された男ルシアス(ポール・メスカル)。すべてを失い、アカシウスへの復讐を胸に誓う彼は、マクリヌス(デンゼル・ワシントン)という謎の男と出会う。ルシアスの心のなかで燃
映画評 トラップ🇺🇸
『シックス・センス』『サイン』のM・ナイト・シャマランが監督・脚本による、巨大ライブ会場に仕掛けた罠を潜り抜ける警察とライブ会場に訪れた凶悪な殺人鬼による攻防を描くサスペンススリラー。
娘想いの父親でありながら、残忍な殺人鬼の一面を持つクーパー(ジョシュ・ハーネット)は、娘ライリーのためにアリーナライブへと一緒に赴く。しかし、クーパーが訪れたライブは、自身が訪れるというタレコミによって警察が仕掛
映画評 グラディエーター🇺🇸
『エイリアン』『ブレードランナー』の巨匠リドリー・スコット監督による、古代ローマを舞台に復讐に燃える剣闘士の壮絶な闘いを描いた歴史スペクタクル。第73回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞など計5部門に輝いた。
古代ローマの皇帝アウレリウスは、将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)を次期皇帝の座に譲ろうと考えていた。それを知った野心家の王子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は父を殺して玉座を奪い、マキ
映画評 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ🇺🇸
第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞、第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞するなど輝かしい功績を収めた『ジョーカー』の続編。前作に引き続き、トッド・フィリップス監督と主演ホアキン・フェニックスがタッグを組む。
理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリー(レディ・ガガ)という謎めいた女性が現れる。リーはジョーカーをカリスマとして神聖化し、アーサ
映画評 シビル・ウォー アメリカ最後の日🇺🇸
『エクス・マキナ』『MEN 同じ顔の男たち』のアレックス・ガーランド監督・脚本による、戦前を取材するジャーナリスト視点から、内戦と化したアメリカを映し出す。
連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発。各地で激しい武力衝突が繰り広げられていたが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。4人のジャーナリストは、政府
映画評 Cloud クラウド🇯🇵
『散歩する侵略者』『蛇の道』の黒沢清監督による、憎悪の連鎖から生まれた集団狂気に狙われる男の恐怖を描いたサスペンススリラー。
町工場で働きながら転売屋として日銭を稼ぐ吉井良介(菅田将暉)は、周囲で不審な出来事が相次ぐようになる。吉井が自覚のないままばらまいた憎悪の種はネット社会の闇を吸って急成長を遂げ、どす黒い集団狂気へとエスカレート。得体の知れない集団による“狩りゲーム”の標的となった吉井の日
映画評 憐れみの3章🇬🇧
『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス監督による、愛と支配をめぐる3つの物語で構成したアンソロジー。第77回カンヌ国際映画祭でジェシー・プレモンスが男優賞を受賞。
選択肢を奪われながらも自分の人生を取り戻そうと奮闘する男、海難事故から生還したものの別人のようになってしまった妻に恐怖心を抱く警察官、卓越した教祖になることが定められた特別な人物を必死で探す女。3つの奇想
映画評 SONG OF EARTH/ソング・オブ・アース🇳🇴
ノルウェーの山岳地帯で大自然に囲まれて生きる老夫婦の姿を、娘であるドキュメンタリー作家のマルグレート・オリンがとらえたドキュメンタリー映画。
壮大なフィヨルドや力強く根付いた生い茂る草木など美しい大自然を誇るノルウェー西部の山岳地帯「オルデダーレン」。ドキュメンタリー作家で知られるマルグレート・オリン監督は、オルデダーレンに暮らす両親の姿をカメラに収める。美しくも厳しいノルウェーの大自然とシンプ
映画評 ジョーカー🇺🇸
『バットマン』のヴィランとして名高いジョーカーの誕生秘話をホアキン・フェニックス主演、『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップスで映画化。原作DCコミックにはない映画オリジナルストーリーで描かれる。
「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あ