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新しい『終活』としての【創活】


きっかけ

まずはあらためて自己紹介をしていきましょう。
【 終活アドバイザーつよし 】と申します。
富山県出身です。
進学を機に富山を離れまして
茨城県の大学で2年間
その後編入試験合格を経て
神戸での生活が始まりました。

そのまま神戸で
行政書士事務所の補助者として就職し
15年間のサラリーマン生活を送りました。

サラリーマン生活に終止符を打った理由は
いくつかあるのですが
有志で会社を起ち上げたこと大きな理由です。
取締役として4年間勤めました。

行政書士事務所の補助者として
そして起業した会社の取締役としての期間中
たくさんの書類の作成や
多くの人たちとのやり取りの中
相続の分野に興味を持ち
『終活』というカテゴリーを知り
『終活』をビジネスとする方法を
模索
するようになりました。

そんななか
2年ほど前に父親を亡くしました。

亡くなった後の事務整理をしているときに
父親が書いたメモ書きを見る機会がありました。

貯蓄がいくらあって
年金などの収入がいくらあって
自分が死ぬまで
そして母親が90歳まで生きると仮定して
どれぐらいのお金が掛かるのか。
自家用車に乗って
旅行に行くことが趣味だったため
年に一回どれぐらいの費用を
旅行に掛けるのか
自家用車を買い替えるならば
どれぐらいの費用が掛かるのか
屋根や外壁の修理
階段の手摺の取り付けを含む
自宅のリフォーム
電化製品の買い替えなど
それ以外にも
びっしりと書き込まれたA4サイズのメモ。

年に2回の帰省では
将来のビジョンは話をするものの
最期を迎えるにあたっての意思
確認していません。

病気になってからも
そこまでの遺言めいた想いは
受け取っていません。

最期まで
父親は生きるつもりでした。


メモからは
死ぬための想いは
何一つ感じなかった。


もちろん
母親を遺してしまうかもしれない
不安ごとや心配ごとをにおわせる想いは
数字の計算から感じましたが

本人の意思は
まだまだ
生きるつもりだった
と思います。

僕はそこに『終活』の本質を感じました。

「死ぬため」にやることじゃない。
『生きるため』にやることだと。

そういった父親の取ったやり方を
世の中に広めたい。

『終活』とはこういうものだと
前向きに取り組むもの】だということを。

そんな想いを抱えながら
2023年の3月末から
東京に拠点を構え活動しています。

では早速本題に行きましょうか。

僕は「終活アドバイザー」という肩書で
活動しているのですが
そもそも『終活』って何?というところから
始めたいと思います。

そもそも『終活』ってなに?

おそらく多くの方がボンヤリとでも
『終活』のイメージを
持たれていることとは思いますが

『終活』というワードは
2009年に
週刊朝日さんでの連載記事によって
誕生したといわれています。
 
そして「就職活動」のことを
「就活」と呼んでいることが
定着していますが
その音に真似て
「人生の終わりのための活動」として
『終活』と造語したという説

多数説となっています。

異業種交流会などに
参加させていただく機会が
増えてきているのですが
どうも音の響きで
勘違いされることも多く

「内定取らせる秘訣とか
    教えているんですか?」

など
聞かれますが
似た言葉がメジャー過ぎて
苦労しています。

そしてその当時の『終活』は

『自分自身の残りの人生を充実させ
    後悔がないように準備をする』

『残される家族など
    周囲の人たちの負担を軽減する』

ということを目的としていました。

そしてその中でも
特に注目されたことが以下の点です。

①お葬式・お墓の問題


「自由な家族のカタチ」を求める
現代の風潮から
「お葬式」や「お墓」に対する意識にも
変化が生じ
実家を離れて暮らしていることや
跡継ぎの問題などで
従来の「先祖代々のお墓に入る」という
習慣や伝統から離れ
選択の幅が拡がっています。
樹木葬・散骨だけではなく
最近では前方後円墳型共同墓地なども
生まれてきています。

②身の回りの整理


そして「身の回りの整理」。

相続の話にも重なりますが
衣服や趣味で集めた収集品から
ネットバンキングを含む各種金融データ
デジタルコンテンツの情報などに至るまでの
あらゆる自己所有物の整理。

亡くなってからのことは
必ず
自分以外の『誰か』が行うことになるため
予め自分の希望や情報を
伝えておく必要
があります。

⇒たとえば、自分の好きな音楽をかけ
 みんなが楽しめるようなお葬式にしたい
 遺骨は思い出のあの場所に散骨して欲しいなど
 自分らしく多種多様な
 見送られ方を希望することなど。
(ちなみにこれは僕の望みです。)

③揉めない相続

自分の所有するあらゆるカタチの財産等を
遺すことになると思います。
『誰に』『何を』『どのくらい』譲り渡すのか。

どのようなものであれ
自分が築いてきたもの
守り抜いてきたものを
最期まで
自分の想いを載せて
引き継ぎたい
ですよね。

そしてなによりも
自分の相続で
遺族間に争いが生じてしまうことは
悲しみでしかありません。

自分の「死」によって問題が残らないように
なんらかの
準備をしておかなければならない

という考えが
定着してきています。

『終活』の定義を認識した現在...

そのような活動として定義付けられた
『終活』というコトバとして誕生してから
十数年が経過
致しました。

直近で言うとコロナ禍の影響もあり
社会の構造も目まぐるしく変化しました。

「働き方改革」という考え方も出てきました。

「時間の使い方」「お金の使い方」にも
大きく変化が生じ始めました。

「多様性」が認められる考え方も
一般的になってきました。

「多様性」の考え方が
ライフスタイルにまで浸透した結果のひとつに
『おひとりさま』の増加があります。

現代は
個人が自由に生きることができる
というより
「自由に生きたい」と考える人が
増えています。

①結婚をしない
⇒一人の自由を満喫したい
 誰にも縛られたくないなど
②結婚をしても子どもは作らない
⇒一人は寂しいが
    子どもを作る余裕がない
    キャリアを優先重視したい
 二人でのんびり
    自由な人生を送りたいなど
③子どもがいても、同居を望まない
⇒子供側の独立志向(進学や就職で実家を離れる)
 親側の
「子供に迷惑や心配は掛けたくない」思考など

いずれの場合も
将来的には
高齢者の一人暮らしとなるケースが
増加することが
容易に予想できます。

そうすると
一人暮らしで
医療や介護が必要となった場合や
自分が亡くなった後の手続きなどを
誰にどのように任せるのか
という不安が生じてくる
ことになります。

これを書いている僕自身も
『おひとりさま』です。

自由で楽しいこともありますが
今のところ
将来的にそのような問題に直面した場合
誰もいないのが現状です。

「自由」と引き換えでしょうか...
怖いなぁ...

この先日本が抱える諸問題

①認知症の高齢者の増加

認知症とは
様々な原因で脳の細胞が死んでしまったり
働きが悪くなったために
記憶力や判断力の低下などの
多くの障害が起こり
生活するうえで
支障が出ている状態を指します。

それが
65歳以上で発症する確率が上がり
認知症になった場合に備えて
手助けしてくれる人の確保をしておかないと
日常生活を送ることが困難になることが
予想されます。

自分がそうなった場合のこともですが
両親や身内が
認知症を発症した場合のことも
視野に入れる必要
があります。

自分が
自分ではなくなるかもしれない
ことを想定して
自己の情報を整理して
他人へ知らせておくこと
最期まで幸せに生きる手段とも言えます。

②2025年問題

高齢者の定義付けは
年齢的に、65歳以上です。

65歳~74歳までを「前期高齢者」
75歳以上を「後期高齢者」と呼び
日本は2013年時点で
全人口に占める高齢者の割合が
25%超の超高齢社会に突入し
年々増加傾向にあります。

そして
平均寿命が延びているということは
人生の後半期も長くなり
その期間をより良く過ごすために
『終活』が必要となると考えます。

1947年(昭和22年)から
1949年(昭和24年)までの
所謂『団塊世代』。
戦後の新しいライフスタイルを作ってきた
偉大なる世代です。

2025年。
その団塊世代の方々が、
75歳以上の「後期高齢者」となります。

第2の人生を迎える頃あたりから
「自由」を求める風潮も相まって
『自分らしく生きる』新しいライフスタイルを
模索し続けます。

「後期高齢者」という定義付けが失礼なぐらい
まだまだ75歳という年齢は
エネルギッシュな年代です。

それでもやはり
日頃から身体のメンテナンスを行っていても
医療が必要になったり
要介護になる人の割合が増えてきてしまうことは
否めないですし避けることが出来ません。

一人当たりの医療費や介護費が急増し
制度や税金の仕組みの大きな転換期が
『2025年』と言われています。

そして
国や自治体は
『2025年』に向けて
安心して暮らせる生活のために
制度やお金の使い方に関して
見直しを進めているところです。

加速度的な超少子高齢化

公的年金
公的医療保険
公的介護保険などの
社会保険制度は
現役世代が高齢者を支える仕組みとして
成り立っています。

しかし
その担い手・支え手となる
現役世代の数が減少すると
制度自体が崩壊する恐れがあります。

その要因が

『少子高齢化』

先ほども述べた通り
自由を求めるライフスタイルから
「子どもを作らない」という
選択肢を取られる方が
増え続けてます。

要因は様々ですし
敢えてここに列挙することは控えますが
現代社会は
子どもを持つということに
マイナスイメージが付きまとうことが
多いようです。

さらに
高齢者を支える仕組みとしての
社会保険制度により
現役世代の負担が今後益々増加
します。

そして
それは少子高齢化を
より加速させる一つの要因となり
まさに今
負のループの真っ只中にいるところです。

高齢者は従来のように
生活や医療・介護に掛かる負担を
現役世代だけに頼るわけにはいかなくなります。

つまりは
高齢者自身の負担が
増えていくことになるため
高齢期に備えて必要な資金の確保などを
早い段階から
準備を進める必要があるということです。

以前声高に叫ばれていた、
『老後2000万円問題』もそうです。

このように少子高齢化の弊害が
「生きかた」そのものを
しっかりと
考える必要性
が出てきたように思います。

そのために
どうやって人生の後半期を
心配ごとや不安のないように

少なくとも

自分が思い描き
自分らしく生きていくためには
どうすれば良いか

自分で考え
決めていき
何にも縛られないライフスタイルを創り
生きていくこと、生き抜いていくこと、
これが『終活』なのです。

そういった社会が
少しずつカタチを変えてきている中で
僕は
『終活』はもっと
ポジティブに捉えるべきなのではないか

そう考え始めました。

【ではそのためにどうするべきか。】

その前に、まず、ヒトが生きていくうえで
必要な要素の話です。
これを、基盤・基軸として
頭に置いておいてください。

『終活』のみならず社会生活は
以下の3つの要素で成り立っています。

【1】自助・自立の精神

自助とは・・・
自分で自分の身を助けること。
他人の力を借りることなく
自分の力で切り抜けること。
自立とは・・・
身体的自立
心理的自立
社会的自立
経済的自立など
自分以外の助けをなしに
自分の力で物事をやって行くこと。

【2】共助・共存の精神

共助とは・・・
地域やコミュニティ
場合によってはSNSの活用など
周囲の人たちが協力して助け合うこと。
共存とは・・・
お互いに助け合い、争うことなく
ともに生き、ともに栄えること。

【3】公助の利用・活用

公助とは・・・
社会保障制度など
国や自治体・公的機関から受けられる
援助やサービス。

高齢者が安心して生活を送れるように考えられた
様々な制度やサービスがあります。

高齢になっても、それぞれ各々が
必要な公助を利用することで
安心して快適な生活を送ることができることを
想定しています。

ただ、本編でも述べた通り
この分野が現時点で問題を抱えており

少子高齢化による
高齢者を支える現役世代の減少が
国や各自治体の財政を
厳しくさせていることが現状であり
公助で賄えない部分を
自助や共助で補っていく社会
になっていきます。

【 ここからが大事 】

本当に『終活』ですべきこと

①【自分らしく生きるための人生のデザイン】

まず、これまでの人生を振り返ります。
 良かったこと
  悪かったこと
   嬉しかったこと
    楽しかったこと
     苦しかったこと
      悲しかったこと
すべて思い出します。

今まで取り組んだこと
 これから取り組もうとしていること
  何らかの事情で取り組めなかったこと
すべて洗い出します。

行きたい場所
 思い出の場所
  食べたいもの
   逢いたい人
    叶えたい夢
すべて書き出します。

過去と他人は変えられませんが
未来と自分は変えられます。
逆に
未来と自分を変えることで
過去と他人を
変えることが出来るかもしれません。

すべて
未来の自分のために
人生をデザイン
していきます。

大事なことは、
『何を』『いつまでに』実現するか
そして
その実現に
『どのくらい』お金や時間が掛かるのか
そして
そこに少しでも
『チャレンジ』の要素があるのか。
(これ結構大事です。)

しっかりと精査してプランニングしていきます。

②【自分の情報をまとめる】

①のなかでも
自分のこれまでの人生の
振り返りをされたかと思います。

これまでの人生を振り返り
また自分以外の誰かに伝えるために
自分の情報を整理整頓し
様々な希望や想いとともに
遺しておくこと
です。

また自分の情報を整理する作業を通して
「これまでの人生」
「自分自身とはナニモノなのか」
客観的に見つめることができる
メリットがあります。

もっと簡単に言うと
使う歯ブラシの硬さやヘッドの大きさ
歯磨き粉の種類なども自分の情報です。

そうすることで
①のライフデザインの
増補をすることも可能となります。

③【人間関係のおさらいと財産などの整理】

家族、親族、知人、友人
今後の人生を助けてくれる予定の人など
自分を中心とした
各方面の人間関係の確認をしてください。

人間関係は
その人数の数を問わず
自分の人生を物語ります。

生きていくうえで
めちゃくちゃ大事な関係性です。

共助・共存の精神の支柱です。

些細なことで知り合った人かもしれません。

なんとなく
付き合っているだけの友人かも知れません。

しかし
自分の人生という軸に
縁あって交わりのあった他人
です。

どういった関係性なのか
出会いから含めて思い出しましょう。

そして
何かあったときに
誰に連絡をすべきか
誰に頼ることができるか

整理しておきましょう。

また
金融資産や不動産
ご自身の宝物など
現在所有している財産などについて
調べておくこと。

このテーマに関しては
別の回でのご提案を予定しておりますが
この機会に整理しておかれることを
お勧めいたします。

しかし一方で
当初の『終活』が持つ
定義・目的がもたらした結果でもありますが

もともと人生の終幕に目を向けることは
「不吉」であり「縁起が悪い」という風潮は
遥か昔から存在します。

人生の終末期のことを考えておくことは
確かに重要ですし
それをないがしろにするつもりもありませんが
ネガティブ過ぎて
取り組むという行動を起こすまでには
なかなか至りません。

実際、両親に『終活』を進めても
なかなかいい顔をしないという現実

そこに原因があると思います。

だけど本来は
『自分らしくやり残しのない生き方』を
追い求めることが大切であり
【人生を最後まで生き抜いていく準備】を
『終活』と位置付け
さらには人生を創造する『創活』として
発展させていこう
と考えています。

そのサポートを展開していくことで
多くの人々や社会に貢献していくことが
「終活アドバイザー」としての
僕の使命だと考えています。

それでは具体的に
どのような行動に移すべきなのか。

新しい『終活』としての【創活】

「人生の終わりのための活動」としての
認識が強い
『終活』ですが

『生きる』ことに「こだわり」を持ち
前向きに生活を創造していく
創り上げていく
「生きるために生きる」
【創活】をコンセプトに
新しい『終活』を
提案させていただいています。

具体的な定義は

『 「生きる」 ことに 「こだわり」 を持ち
 「人生100年時代」を
 前向きに生活を創り上げていくこと 』


『あらゆる状況を想像し
 創造的に「老い支度」を進めること』


そしてキーワードは
『想い出』。

これまでの歩んできた人生を
『想い出』を基軸に振り返り
「ココロ」と「記憶」を刺激し
「新たな人生を計画する」という
『生き方』を追求する
こと。

『想い出』に紐づく
「場所」「人」「音楽」「景色」
「美味しい食事」「美味しいお酒」……。
あらゆる事柄を想い出し
「楽しかったこと」
「やり残したこと」
「もう一度トライしたいと」……。
たくさんの「過去たち」を
「整理整頓」することで
もう一度人生を『生きる』こと。

死んでしまったあとのことよりも
これからの生き方を創造する際に
これまで自分が経験体験してきた『想い出』は
あなたの今日までの人生の答えです。

それは決して手放さず
忘れてしまうべきではありません。

【創活】は新しい『終活』として
幅広い世代から取り組むことが出来る活動です。

どうしても『生き方』にこだわっていただきたい。

『終幕』に目を向けるよりも
【人生を創る】ことを強く意識
して欲しい。

そんな想いで発信させていただいています。

日々の生活を過ごしている過程において
明日がある保障はどこにもありません。

病気になってしまうこともあります。
災害や事故に巻き込まれることもあります。

カタチはどうあれ。

最終的に人は
「死ぬ」という宿命

背負っています。

その宿命は

最後まで自分では
出来ないことがある
ということを
認識することでもあります。

もしもの時に備えて
家族や信頼できる知人・友人に
必要な情報や自分の希望を伝えておくこと
後を託す人が困らないようにすること
【創活】の最終的な目的となりますが

それだけを考えることは
あまりにも寂しいです。

新しい『終活』としての【創活】
人生の締めくくりのデザイン。

どうやって楽しく生きるか
どうやって悔いを残さないか
どうやって生きている感触を確かめるか
そこをクリアにしていく活動
です。

『生きるために≪生きる≫』

楽しみしかないですよね!





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終活アドバイザーつよし
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