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2024年9月の記事一覧
【読書コラム】発展していく未来に自分の居場所を見出せないから、過去に希望を求め始めるわたしたち - 『終わるまではすべてが永遠: 崩壊を巡るいくつかの欠片』木澤佐登志(著)
タイトルに惹かれて本を買うことが多い。最近だと、Xのタイムラインに流れてきた木澤佐登志さんの『終わるまではすべてが永遠: 崩壊を巡るいくつかの欠片』がそうだった。 どういう人による、どういう本なのか。まったく知らないまま読み始めたけれど、現代に対する視座が高くて面白かった。 大まかに言えば批評的な文脈でこれからのわたしたちについて分析がなされていくので、難しい話が中心になるのだけれど、具体例としてYouTubeやSNSで人気となっているコンテンツが引用されるため、ト