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キレる子供は、「モヤモヤのモンスター」と戦っている。

4歳の息子のイライラが止まりません~(;_;)

こんにちは!
【子供の能力を高める】子育て研究者kotoです!

前回の記事では、子供の気持ちを尊重するためには、親の考えを一方的に伝えるのをやめて、子供の気持ちを丁寧に聞き出していくことが大切である。ということをお伝えしました!

▼くわしく知りたい方はコチラ!

子供へかける言葉の大切さを意識しながらも、子供の心に響く言葉を使いこなすということは本当に難しいと実感する日々でございます。。

今回の記事でも、4歳の長男のイライラについて取り上げます。自分の気持ちをなぜ素直に言葉に出せないのか。その理由について考えていきたいと思います!

◆長男の感情を否定してしまっていた。

そもそも自分の感情をありのまま受け止めることが大切だと私が気付けたのも、つい最近のこと。それまでは子供たちが怒ったり泣いたりするたびに、「怒らないの!」「泣かないの!」と、彼らの気持ちを否定するような言葉かけをしていました。確かに、泣きわめいたり、怒りちらしたりすることは、適切な行動ではありません。ただ、「めちゃめちゃ腹が立った」「すごく悲しかった」という「感情」自体は、こちらが「ダメ」と言っていいものではない。それは、その子が感じたことであり、その子そのものなのだから。

ただ「怒っちゃダメ」「泣いちゃダメ」というのは、子供にとって言葉足らずであり、繰り返し言われると「怒った気持ち、泣きたい気持ちをもつことはダメなんだ」と、間違った認識をしてしまう原因にもなると思うのです。

私自身の、感情に対しての認識不足や、子供の怒る・泣くといった姿に対してどのように関わればいいか分からないといった不安が、子供が感じたネガティブな感情自体を押し込めて、ないものにしようという気持ちの表れだったのかもしれません。

そういった言葉をかけられ続けた4歳の長男は、今現在、自分が感じたネガティブな感情を自分の中でどのように表現してよいか分からない状態になっています。ネガティブな感情を感じたときに、自分の中でその感情を把握できない。その結果、衝動に突き動かされ、イライラを態度で表現することしかできないでいるようなのです。

◆ネガティブな感情を、モンスター化させない。

人間は誰でも、イヤなことがあったら怒ったり、悲しんだりする権利があります。
それは子供も一緒。けれども感情と行動が近いがゆえに、周りの大人から子供がネガティブな感情を感じること自体を嫌煙されてしまいがちです。そうした対応が続くと、「ネガティブな感情を感じること自体悪いこと」と捉えるようになり、怒りや悲しみに直面したとき、「これはダメなことなんだ」と、自分の感情を否定するように。

それでも感情自体がなくなるわけではありません。否定され、居場所をなくしてしまった感情は、自分という内側を攻撃するか、周りという外側を攻撃するかの2択に。

「泣くな!」と怒られて、身動きがとれないくらい落ち込んでしまう場合は自分自身への攻撃。逆ギレして周りに当たり散らすのが、周囲への攻撃という感じです。(ちなみにうちの息子は後者)

周囲への攻撃の方が、周りの被害は大きいように感じますが、攻撃という形であれ、行動に表すということで自分の中での感情の不適応を周囲に伝えることができます。子供たちがキレて暴れまわっていれば、周囲の大人も対応せざるを得ませんから、子供のSOSに気付きやすくなるのです。

逆に自分自身を攻撃してしまう場合は、周囲に実被害がでない分、本人が苦しんでいることに周りが気付きにくい。そのため、そういった状態が長く続きやすい。ネガティブな感情を感じるたびに自分を否定し続けていけば、自分という存在自体の否定が長く続き、鬱や自殺など、悲しい結果に繋がりやすいのかもしれません。

ともあれ、自分の中のネガティブな感情を否定してしまい、適切に対処できないままでいるのは、得体の知れないモンスターをいつも心の中に飼っているようなもの。キレている本人だって困っているのだと思うのです。

感情を感じるのが上手な人は、何か嫌なことがあったときに、怒るのが上手です。「~ということがあって、めっちゃムカついた!」堂々とそう言うことができる。けれども感情を感じるのが下手な人は、「~ということがあってモヤモヤする。モヤモヤすることが不安だし、なぜだか分からないけどイライラもしてきた…」と、「モヤモヤ」の正体が怒りであるということに気付くことができない。(気付いても、怒りを感じることがよくないと押し込めてしまう)

そして感じたはずの「怒り」の気持ちは行く当てがなくなり、何かよく分からないモヤモヤのモンスターに変化してしまうのです。モヤモヤのモンスターの正体は押し込められた気持ち。押し込められた負のエネルギーが爆発して、高い攻撃力を放ちます。そうして、イライラを身近な人にぶつけたり、自己否定のスパイラルに陥ったりしてしまうのです。

ネガティブな感情はモンスターではなく、小さくか弱い自分自身だということに気付き、その声を十分に聴いてあげる。そうすることで、ネガティブな感情をモンスター化せずに済むのかもしれません。

◆モンスターを飼いならすためには。

この「ネガティブな感情のモンスター化」を避けるためには、「そういった感情をもって当たり前だ」と、周りの大人も子供自身も理解する必要があると思います。

怒りや悲しみといったネガティブな感情を感じるのは、とても嫌な気分になるものです。怒りで体が熱くなるのを感じたり、悲しみで胸が締め付けられるように痛んだり、実際の体にも不都合が生じるほど。

特に子供の場合はこういった気持ちを感じることも経験不足。なぜこんなにも自分自身が不安定になるのか分からず、非常に不安な気持ちになるのです。ネガティブな感情を感じたときに、泣いたりキレたりするのは、この不安をどう対処していいか分からないからなのかもしれません。

そういったネガティブな感情による不安を感じているときに、ママやパパがネガティブな感情を押し込めるようなメッセージを伝えてしまうと、子供たちはこの感情をどう扱えばいいか、よけい分からなくなってしまいます。そして不適応行動が生じてくるのです。

それを避けるためにも、ネガティブな感情が湧き出てきたときは、一緒にその感情を確認し、その気持ちを切り替える具体的な方法を伝えていくことが大切なのではないかと考えています。

子供が怒ってイライラを巻き散らかしているときは、なぜイライラしているのか落ち着いて聞いてみる。最初はなかなかうまく話せないかもしれません。(そういう練習をしてこなかったので…)

イライラの原因を無事に打ち明けることができたら、「そういう気持ちだったんだね。だからイライラして~をしちゃったんだね」と、子供が感じている気持ちの原因や状況を確認する。ここで、やってしまった行動がどうだったかにふれて反省させようとすると、たいてい失敗します(笑)子供は、よくないことをしてしまったと、自分でも分かっている場合が多いのです。

イライラの正体が分かったところで、そのイライラから切り替えるための方法を一緒に考えたり提案したりする。もし、なにかしでかしてしまったことの後始末をしなければならないときは、こちらから指示をするのではなく、「これはどうする?」と子供に問いかけてみるといいかもしれません。ネガティブな感情を解放した後の落ち着いた気持ちであれば、「片付けなければいけない」と、案外素直に話せるのではないでしょうか。

◆まとめ

いかがだったでしょうか?

今回の記事では、キレたり泣きわめいたりしてしまうのは、ネガティブな感情を押し込めて不安になっているから。子供がネガティブな感情を感じたときは、その感情を一緒に確かめてから、気持ちの切り替えを手伝うとよい。ということをお伝えしました!

大人でもかなり難易度の高い、ネガティブな感情との付き合い方。子供ができないのは当然なのかもしれません。けれども子供の頃からこれを意識して自分の気持ちを言葉にする練習を積み重ねていけば、きっと大人になったときに、子供たちを支える大きな柱になってくれると思います。

ここまで考察しても、うまくいかないのが生の子育て…でもやるしかない!!

明日も一緒にがんばっていきましょうね!


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