マガジンのカバー画像

読書感想文

8
読書📖感想文
運営しているクリエイター

記事一覧

本の中で山に登る⛰️

本の中で山に登る⛰️

 湊かなえさんの新しい文庫本を近所の本屋さんで見つけました。
「残照の頂 続・山女日記」です。
早速目次を見ると、
後立山連峰、五竜岳・鹿島槍ヶ岳(富山県・長野県)とあります。
え?五竜岳!

 なんと最初の小説には、先日私達が白馬五竜高山植物園に行くために乗ったテレキャビン🚠とリフトがいきなり登場しました。上の見出し画像は、往きのテレキャビンの中から撮った写真です。
その思い出は、以下の2つの

もっとみる
ふたつよいことさてないものよ

ふたつよいことさてないものよ

 大切にしている本を
読み返してみました。
臨床心理学者
河合隼雄さんの
「こころの処方箋」
新潮文庫です。

私はこれまで、人生に迷ったり、どん底の時は
河合隼雄さんの本を読んで何とか立ち直ってきました。
そのことについては以前も書きました。お時間あればお読みください。

今日の私はどん底ではないですがモヤモヤしてしまい、本棚からこの本を取り出しました。
何度も何度も読んだので
カバーもボロボロ

もっとみる
#読書の秋2022

#読書の秋2022

 おかげ様でnote36日目になりました。ありがとうございます♪
今日のお題は#読書の秋2022。
私の好きな本を紹介します。

臨床心理学者の河合隼雄さんと
作家の小川洋子さんの

生きるとは、
自分の物語を
つくること

です。
文庫本の帯には

奇跡のように実現した二人の出会い、そして
最後の対話
と書いてあります。

そうなんですね
2005年と2006年に対談された後、河合先生は倒れてし

もっとみる
#わたしの本棚

#わたしの本棚

 わたしの本棚の中の宝物。
恩田陸さんの 蜜蜂と遠雷 です。

装丁も超!素敵。ぴったりなんです、これ以上無い感じ。さすが幻冬社さん。
大好きな、奇跡の本です。
ピアノコンクール🎹が舞台の本と聞いてすぐに買いました。本屋さんから帰宅して読み出したら止まらなくて、心臓ドキドキ💓
涙を流しながら読んでいて
家族にびっくりされた記憶があります。
読んでいるとピアノが🎹聴こえてくるんです。弾いている

もっとみる
羊飼いの暮らし を読んで

羊飼いの暮らし を読んで

 ここでは無い何処かへ行きたい。幼少期から高校生時代までずっとそう思っていた私にとって、著者のジェイムズ・リーバンクスさんの気持ちや考え方は不思議でした。ノンフィクションの長い長い文庫本を頑張って読んでもまだ、私の疑問は疑問のままでした。読後一番心に残ったのはp323の
「私の靴は汚れるべきなのだ」
でした。

 そんな時でした。ある朝
テレビをつけるとチャンネルがbs NHKになっていて
「羊飼

もっとみる
最近の学び「健康トハ」

最近の学び「健康トハ」

 先日ご紹介した
暮しの手帖 別冊(の付録は牧野富太郎さん小冊子)

の表紙をめくり、
私の目に飛び込んできた この2行

「健康トハ、
病気ニナッタトキ、
カクアリタイト望ム状態ナリ。」

読んで
ほーっと 思わず声が出て
もう一度
声に出して読んでみました。

暮しの手帖の初代編集長
花森安治さんのイラストも
何ともオシャレで
小さい薔薇🌹にグッときます。
初出は文藝春秋1969年2月号と 

もっとみる
最近の学び 幸せとは、

最近の学び 幸せとは、

 昨日、健康トハ、、について 別冊暮しの手帖の感想文を書きました。
そして
自分自身の幸福とは何ぞやと考えていた
その夜に 夫が
JAF MATE2023春号を見せてくれました。
「これ!味噌カツ、田楽🍢美味しそうだねえ。八丁味噌は最高だあ」と。
私も八丁味噌は大好きです。寒い時はよく、夫の好きな八丁味噌でお味噌汁や味噌煮込みうどんなどを作ります。
 JAF MATE春号は愛知県の特集でした。

もっとみる
京都の不思議を想える本📕

京都の不思議を想える本📕

綿矢りささんの
「手のひらの京(みやこ)」
は、祇園祭の頃になるとふと読みたくなる本です。
先ず、
書き出しが素敵で
うなってしまいます。 

京都の良いところ、美しいところ、
不思議なところが次々と
出てきて
どんどん読み進めます。

 京都市にずっと住んでいて、京都が最高だと思っている両親から生まれた三姉妹のお話です。
30歳を過ぎた図書館司書の長女 綾香。
一流企業に勤める次女 羽依。
そし

もっとみる