メロディに詩をのせるとき、物語を削っていきます。削られる前の物語を短編集にしてみました。
どんな演奏にのせるかは、ご自由に想像してください。出来上がった歌詞も載せません。曲をど…
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夜明けのリボルバー(詩)
ようこそ、リボルバー
君の輝きはとても静かだ
太陽が昇る直前が
君にはよく似合うようだ
冷たさは優しく体温に馴染む
手のひらに溶けてしまいそうだが
その硬さが存在を
ありありと証明している
未来を吹き飛ばす弾丸を一つ
キャンディみたいなもの
悲しみや痛みに
グッバイ
僕に、安らかな永遠を
アゲハ
別にヒップホップとか興味がない
アゲハみたいな子の物語
あの頃彼女は21
気弱なバーテンと仲睦まじい
寄り添うような二人暮らし
なぜか日陰に隠れるように
男は彼女を愛してた
プッシャーに沈められようが
ギリギリまで救おうとした
アゲハは耐えようとした
月に3回の生理とか
頻繁にやってくるフラッシュバック
二人は抱き合ってた
今じゃ過去のことだろうが
男の笑顔に滲む諦め
アゲハは今もう消息不明