ベース・ギター(詩)
ミュージックマン・スティングレイ
恋人のセックスフレンドから買った
僕の黒いベース
7万円だった
それを手に入れた夜
悔しくて泣いた
だから今もレッチリが嫌いだ
フリーにもしも会えたなら
彼を殴り殺すんじゃないだろうか
いい迷惑だろうけど
結局僕がパンクバンドを組むことはなかった
今時パンクは流行らないって
その時周りにいた人たちは
ピアスだらけの僕を
指差して笑ってた
家に入り浸っていた売春婦は
僕を抱きしめて何度も頭を撫でてくれた
彼女のことは電話一本で捨てた
だけどあの日々のことは時折思い出す
彼女は僕にジョージ・コックスの
ラバーソールを買ってくれたから
私には値札が貼ってあるの
25分4000円
適正価格?
分からないけど
他の女にはそれほどの価値はないと思う