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青空と静脈(詩)

誰もいない美しい土地へ
いつか二人で行きたいと思ってた
途方に暮れた男と女に
逃げる先はそんな所しかないから

真夜中零時過ぎの並木通りにある宝石店へ
男はバッグにバール一つ入れて出て行った

航空券と小さなバッグを片手に
男と女はいつもの街を飛び出した
青空の下でサトウキビ畑が見たくて
そこで寄り添い二人で死にたくて

トラックの荷台で彼らは手を繋ぎ寝転んだ

僕のそばにいてほしいと泣いた男を
抱きしめた女は男の静脈に
カリウムを打ち込んだ

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