マガジンのカバー画像

校正後の世界

14
運営しているクリエイター

記事一覧

親しくなる人

親しくなる人

ココ最近、文字を書き連ねたくなるのは、ひとえに校正者の牟田都子さんの「文にあたる」を読んでいるせいだろう。
あまり、途中で立ち止まって思案するような読み方をしない私が、ついつい立ち止まって、こうしてnoteを開いてしまう。

気になったのは、旦那さんとの話のところ。
どうやら夫婦で校正者らしい。
一説に、つい家でも「校正問答」をしてしまう。優先順位の付け方が同じ人とは、食事をしていてもつい、仕事の

もっとみる
即席塩豚

即席塩豚

前回に引き続きで、塩豚の話。

いや、自分で自分に触発されて作ったんですよ。
ただ、今食べたいんだ。
3日?待てるわけねぇだろ?今食いたいんだ。今飲みたいんだ。私に塩豚を味わわさせろ。

ということで作ってみました。即席の塩豚。

もちろん即席だから、家に塊肉なんざあるわけがありません。普通の家庭には常備してないでしょうし。
ということで使ったのが豚肩ロースの切り落とし。

おいおい、話が違ぇぞ。

もっとみる
疲れる前の塩豚

疲れる前の塩豚

転ばぬ先の杖という諺がありますが、まあ、意味は分かっても、実感としてはあまりないように思います。

私にとっての杖が、塩豚だったので、疲れる前の塩豚と銘打たせてもらいましたが、やはりこれも実感する人はそれほど多くないでしょう。

何となく、この文章に触れて、試してみようかなと言う人が増えたら面白いなと思うばかりで文字を並べている今です。

先日の刊行イベントで塩豚の作り方を、豚の塊肉、豚バラ肉で。

もっとみる
ひなた弁当

ひなた弁当

私の過去を思い返した時に、あまり小説を読んだ経験が思い浮かばなかった。大抵は実用書か専門書か、とかく明確に知識を得ることを目的とした書籍が多い。

昔、1番小説を読んでいた時期は小学生~中学生にかけてくらいだった。ライトノベルに分類されるんじゃないかな、って本とか、東野圭吾のガリレオシリーズ、湊かなえのドラマ化された話とか。

そんな私が久々に読んだ小説。「ひなた弁当」

誘われた和歌山の古本屋さ

もっとみる
本を贈る (校正者の編)

本を贈る (校正者の編)

ある日、Instagramのストーリーズを眺めている時に飛び込んできた一冊。それが、この“本を贈る”という本でした。

この本について詳しく何かを知っている訳では無い。写真に写ったその本の表紙のデザインなのか、フォントなのか、はたまた、印刷なのか。
何に惹かれたのかを説明することが、なんとも出来ないものではあるが、確かに心を惹かれるものがあり、次の瞬間には「めっちゃ面白そうですね!」とリプライを送

もっとみる
古本屋さん

古本屋さん

古本屋さん、人生で何度行ったことがあるだろうか。

ブックオフは時折行くのだが、あれを古本屋さんと呼ぶには、本業の方々に申し訳ない気がして古本屋とは呼べないでいる。

なんだったかの折に、東京は神保町で、本屋巡りをしている中で立ち寄ったことがあるくらいな気がする。

そんな私の古本屋訪問歴で、指折り数えられそうな数少ないうちの1回が今日。

ちょっと、和歌山に行こうと思って。来る?
と、問われたの

もっとみる
校正者を経て思うこと

校正者を経て思うこと

こんばんは。

水晶体に映る記憶、校正を担当しました、リョウタです。

校正という仕事、刊行イベント、ラジオ。そんなあれこれを経て思うこと。

「言葉」がもつ力の意外なまでの大きさについて。

先日、自身が思っているほど、言いたいことは相手に伝わっていないという話を書きました。それと矛盾するように感じる話かもしれません。私の中では何一つ矛盾なく繋がってるように思っています。

言葉には力がある。こ

もっとみる
言葉にできないことは理解できていないという考え方

言葉にできないことは理解できていないという考え方

先日読了した、ある本に書いてあった一説。

人間は言語を介して思考するから、「分かってるんだけど、なんていえばいいかわからない」というのはわかっていないことである。

ということ。

基本的な生き方として、伝えなければわからないし、伝えたとしてもそれは事実であり、伝わったというのはまた別だ。と思っている。

察してよ。という話が、殊に男女の間柄の話としてよく出てくるが、私は相方に、絶対察するのは無

もっとみる
校正という仕事

校正という仕事

先日、校正に携わった書籍「水晶体に映る記憶」が無事、発売された。

せっかくなので、初めて取り組んだ校正という仕事について、書き残しておこうと思う。

まず、校正とはなんなのか。というところから全く分からないままにスタートした。校閲とは違うん?推敲とも違うん?未だによく分かってはいない。

とにかく、誤字脱字をなくすこと、きちんと伝わるものに変換すること。
これだけをすればいいのだな。という認識で

もっとみる
マイナス思考のバランス

マイナス思考のバランス

何となくふと眠れなくなったので、先日パートナーと話していた話を少々。

私たちは二人共が割とマイナス思考で明るくハツラツと、前向きに。というところからは遠いところに自分の安定した場所を見つけている。
気を付けないと、気を張らないと、あまり前向きに生きていくタイプでは無い。

それが顕著に現れていると思うのが、個人事業主としての値付けで、己が出している価値を正しく自分で認めてあげることが難しい。酷く

もっとみる
出来ることとやれることと

出来ることとやれることと

土鍋で米を炊くと美味い。

という定説がある。

先日ドラマの中で土鍋で炊くご飯の描写が出てきたところから、彼女が土鍋ご飯に興味を示した。

我が家はIHだから、土鍋でご飯は炊けないよ。

そう告げると、多分少し残念な顔をする。

とはいえ、それは事実だから、無理だね〜と。

しかしそこで終わらないのが私。我が家でできる土鍋に勝てる炊き方があるんだ。
ということで、実践する。手間はかかるが難しいこ

もっとみる

自己紹介

最近、お前は何者なんだ。

と言われることが増えたので、出来ることを書き連ねてみようと思う。

まず、ベースとして、己の中にあんまり欲望が無いので、誰かの強い欲求を現実に導くお手伝いが得意なこと。あんまり、何がやりたいの?とか聞かれても特に出てきません。

強いて言うなら、古家を購入していじり倒して住みたいとか、日本一周したいとかはある。
なんとなく緩く、自分に出来ることを少しづつ増やしながら、手

もっとみる

将来の夢

このタイトルを見て、多くの人が子どもの頃、親から聞かれ続けたな、先生から言われたな、と思うんじゃないだろうか。

おそらく、日本に住んで、公立の義務教育を通り抜けた人はここを通過する気がする。

そして、就活や転職活動においてもよく聞かれる。将来の夢という肩書きではなく、将来何をしたいのか、だったり、何をなしたいのか、だったり。
とかく、未来に対して、明確な目標を描くことを強要されるように感じる。

もっとみる
自然卵養鶏法

自然卵養鶏法

自然卵養鶏法。

私が大学時代に最も面白いと思った専門書の一つ。

あるきっかけで、鶏舎の改築や、養鶏に関わるあれこれの設計と頼まれ、その際に、これを読めばとりあえずわかるから。と渡された一冊である。

著者は大正生まれのおじいちゃん。初版が1980年であるのに、いまだに色あせない名作である。

おじいちゃんの実体験に基づいて書かれており、かなり攻めた文章のこの本。

少しでも興味がわけば、ぜひと

もっとみる