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古本屋さん

古本屋さん、人生で何度行ったことがあるだろうか。

ブックオフは時折行くのだが、あれを古本屋さんと呼ぶには、本業の方々に申し訳ない気がして古本屋とは呼べないでいる。

なんだったかの折に、東京は神保町で、本屋巡りをしている中で立ち寄ったことがあるくらいな気がする。

そんな私の古本屋訪問歴で、指折り数えられそうな数少ないうちの1回が今日。

ちょっと、和歌山に行こうと思って。来る?
と、問われたので、前からちょっと行ってみたかったんだ。と思う私は、間髪入れず、是と返していた。

そう、伺った古本屋さんは和歌山。
定年退職されてから、古本屋さんを始めたという。
話をしていると、どうも京都によく通うらしい。そんなに京都に古本市があったなんて知らなかった……。
割と近所でも開催されていたらしいのだ。

住んでいる場所に関わらず、興味がある、というかアンテナを貼っていない方向の情報は入ってこないらしい。今なら、ちょっと行ってみたい。

昔から、それなりに本を読む人間ではあったのだけれど、社会人になってから何となく本から少し距離があったような気がする。転職と校正という経験を経て、書籍というものに対する関心と距離感がアップデートされているらしい。

気になって、買ってしまった本

京料理から
これは言うまでもなく料理の本。
日本料理を勉強することって、まあ普通に建築学生してたから当然なかったわけだけど、素材を活かす料理の手法に前々から興味があったのだ。サイン本だというのはそれほど関係は無いけれど、ちょっと料理についての知識を深めてみたかった。

私の和道具帖
日本昔ながらの道具がイラストとセットで載っている。少し前に相方に贈ったつげの櫛なんかが載っている。日本の生活様式と植生に寄り添う道具が並んでるわけだから、地球規模で考えた時に無理が発生している量がかなり少ないだろう。という雑な類推。
直しながら使えたり、長く使い続けられる道具を揃えていきたいなという思いがあって、どんな道具があるか、どう使うのかが知りたかった。

右上2冊
物事の原理原則や、事実、あるいは著者視点でこれらを見た時にどのように捉えているのか。ということを知っておきたかった。何となく身近で触れるものなのに案外に、大して保有している情報は多くない。
なんとなく読んでおきたいなぁ。と。

左下3冊+七十二候
大学生くらいから、植物と食物にかなり興味関心が強くなり、それに関するものたち。七十二候も農作に関わるものが多かったりすることもあり、改めてちゃんと知りたいなぁって思いから。
なんか、今日はこういう日でね、こういう季節なんだよ。って話せるおじいちゃんになりたいな。とか言うのもある。

星の王子さま
散々今まで色んな人から読んでみたら?と言われてたのに一向に手を出さなかった本。
校正をした時に、こういう文章にしたいな。みたいな思いがあり、それを経た今、いわゆる良書と言われるものが、なぜ良いものなのかみたいなことを、片鱗でも掴めるかなと思ってたりした。半分くらい読み進めたけど、不思議な本。

個人的には、小説に触れる機会が減っていたせいで、時折これは誰の台詞だ。みたいな状態になってしまうのがすごく惜しい。うーん、多分国語の授業の、誰のセリフなのか。みたいな奴は、本を正しく読み進める能力を身につけさせてくれてたんだな。という気がしている。私は苦手だった。速読じゃなくて、正しくゆっくり噛み砕いて読むのが大事な気がする。

そんな感じの本のラインナップでした。
多分だけど、今回買った本の全部、え!俺も興味あるぜ!みたいな人があんまり周りにおらんやろうなぁってくらい幅広いジャンルなのと、これでも、今私の本棚にある本とは少し異なるジャンルである本が多い。

古本屋も時々行ってみたら面白そうな予感がしてきた今日でした。

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