出来ることとやれることと
土鍋で米を炊くと美味い。
という定説がある。
先日ドラマの中で土鍋で炊くご飯の描写が出てきたところから、彼女が土鍋ご飯に興味を示した。
我が家はIHだから、土鍋でご飯は炊けないよ。
そう告げると、多分少し残念な顔をする。
とはいえ、それは事実だから、無理だね〜と。
しかしそこで終わらないのが私。我が家でできる土鍋に勝てる炊き方があるんだ。
ということで、実践する。手間はかかるが難しいことは無い。米に糠くささを吸わせないこと、じっくり時間をかけて給水させることが大事なだけ。
あとは最後に早炊で炊きあげる。
時間はかかるけれど、手元にあるものでも工夫すればそれなりに色んなことが出来たりする。
たとえ炊飯器が壊れても、コンロで米を炊けばいい。
とかく現代は便利になりすぎた気がする。
色んなことができるようになったが、それと引き換えに知識と手間をかける楽しみを失ったような気がする。なんでもお金を出せば買える時代だ。
だが、そのうちのどれだけが、きちんと工夫したり手を加えたりできるだろうか。
大衆に最適化された中で、そこそこ良い感じを目指すことにはそれほどハードルは高くない。だが、己の最適化を考えるとどうだろうか。
もう少しこうだったらいいのに。
こういうのが欲しいんだけどな……
多くの人が胸の内にしまい込むこれらに満足出来ず作り上げるところから、生きることの楽しみが始まる。
今週末には、壁面収納を作り上げるだろう。
住み始めてひと月半の仮住まいにもう少しの彩りと楽しみを。
お金だけでは手に入らない楽しみと、生活を。
自らの手で作っていきたい。
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