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仕事のこと

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#障害福祉サービス

【アドラー心理学ゼミナール1】5つの基本前提

【アドラー心理学ゼミナール1】5つの基本前提

(前置き/アドラー心理学との出会い) 私は、50歳の手前である事件の関係者になり、そのときに自分の生き方を見直しました。そこで出会ったのがアドラー心理学です。その後、アドラー心理学を学ぶために通い始めたのが早稲田大学エクステンションセンター中野校です。また、約10年前、中野校に通い始めたことをきっかけにしていろいろなことを学び始めました。その学びをまとめるのに使いはじめたのがnoteです。先日(と

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2年目研修、準備中

2年目研修、準備中

入職2年目の支援者向けオンライン研修の準備をしています。今回は「2年目」というところがポイントです。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。小さな事業所が地域に点在し、また事業所にはいろいろな層の支援者がいます。

「2年目」に意味がある入職1年目の支援者は、わからないことがたくさんあります。利用者の支援においてもどのように支援をしたらよいか不安です。利用者に聞いたり、様子を見た

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運転手さんの定年/長い間ありがとうございました

運転手さんの定年/長い間ありがとうございました

利用者の皆さんの送迎をしてくれている運転手さんが定年を迎え、今日が最後の勤務となりました。6年間、お世話になった運転手さんなのでとても残念です。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。私の法人に限らず、障害福祉サービスでは、利用者の送迎が大きな課題です。送迎を希望する人はたくさんいます。しかし、送迎をしてくれる人が足りません。また、送迎を事業展開することにも悩みがあります。

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いのなかのかわず その2/福祉の世界

いのなかのかわず その2/福祉の世界

私は、障害福祉サービスという分野で働いています。この仕事に関わり始めて35年がすぎました。

数年前、「研究」の勉強をしました。そのときにあらためて、自分が、「いのなかのかわず」だということを知りました。私は、いのなかのかわずであり続けるために、より深い所深い所を目指して潜っていました。その結果、私の周りには、その井戸の中だけでしか通用しないルールや、私がその井戸の中で生活するにふさわしいルールを

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いのなかのかわず その1

いのなかのかわず その1

「いのなかのかわず」ということわざがあります。正しくは、「井の中の蛙 大海を知らず」です。私は、いつもこのことわざが気になります。

最近になって、このことわざには続きがあることを知りました。続きは、「されど空の蒼さを知る」というそうです。この続きをつけると解釈がかわってきます。

このことわざの解釈は、一般的には、井戸の中に居るカエルは広い世界のことを知らない、ということから世間が狭いということ

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「今日のほほえみ」

「今日のほほえみ」

新しい支援者の雇用が始まり、新人支援者と一緒に時間を過ごすことが増えました。そのとき、新人の支援者には、「楽しいできごとを忘れないでください」、とお願いをします。

地域作業所Begin
私は、今の法人を作る前に、小さな事業所の立ち上げに関わりました。その事業所の名前は「地域作業所Begin」と言います。今は、一緒の法人の中の事業所として存続しています。

その事業所を立ち上げたのは、20年ぐらい

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声のかけ方、タイミングに気をつける

声のかけ方、タイミングに気をつける

障がいのある人の支援にかかわる仕事に就いて、30年以上が経ちます。長く続けている分、いろいろな経験を積み、多くのことに慣れました。そのかわりに、この世界でしか通用しないような常識をたくさん持っています。その常識を見直していかなければいけないと思っています。

私たちの仕事のひとつに、トイレの支援があります。とくに外活動の前にはトイレに行ってもらうような声かけをします。しかし、その支援方法は、客観的

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絶対に安全運転

絶対に安全運転

障がいのある人たちが利用する事業所を経営しています。

私たち支援者の仕事は、利用者の生活や日中活動の支援、相談、それらの基となる計画の策定です。これが法律に基づく仕事です。しかし、これ以外にも比重がおかれる仕事があります。それが車の運転です。受注活動をしていると、納品等の業務で、利用者を乗せて運転をします。また、毎日の送迎があります。

送迎サービスの実情私の法人では、朝、夕とも3~4ルート、送

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仕事の重みを再認識する日

仕事の重みを再認識する日

今日は年に一度のご家族向け事業説明会がありました。法人のサービスを利用してくださっている方々のご家族や代理人向けに事業報告や事業計画、決算報告、福祉制度の動向などをお話しました。

日本の障害福祉サービスは、障がいのある方のご家族の働きで開拓され発展してきました。高度経済成長期は税金が大量投入され、福祉施設がたくさんできました。しかし、高度経済成長の終焉とともに国は、障がいのある方は、まず家族やそ

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