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髙橋良壽(たかはしりょうじゅ) 1965年06月28日生まれ アドラー心理学に出会い、人生の後半を楽しくすごしています。 社会福祉法人クローバー理事長。 ちはる塾おとな学部おとなの研究コースに所属。

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髙橋良壽(たかはしりょうじゅ) 1965年06月28日生まれ アドラー心理学に出会い、人生の後半を楽しくすごしています。 社会福祉法人クローバー理事長。 ちはる塾おとな学部おとなの研究コースに所属。

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  • エクステンションセンターで学んだことを実践に!

    2015年01月から定期的に早稲田大学中野エクステンションセンターで向後千春先生のアドラー心理学、アドラー流子育て、教える技術を学んでいます。そこで学んだことを障がいのある方の支援場面で活用した報告です。(FBから転用)

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最近の記事

心理学・3つの勢力と福祉サービス(アドラー心理学ゼミナール秋講座①)

使えることがだいじ!私は、障がいのある人たちが利用する社会福祉法人の理事長兼相談支援専門員をしています。いままで、このnoteでは「対人援助職にはアドラー心理学が必要だ」と書いてきました。それは「アドラー心理学が使える学問」だからです。また、私にとって「使える」とは実践に活かせる、それにより利用者(援助を必要とする)に有益にはたらくということです。 さらに、私が専門とする障害福祉分野では、働く人、支援者の育成が課題となっています。福祉サービスは慢性的な人材不足により、支援者

    • 【アドラー心理学ゼミナール(ふりかえりと予習)】ライフタスク

      春講座のふりかえり春講座は全部で4回開講されました。 また、そこでの学びを3回に分けてnoteに書きました。 【アドラー心理学ゼミナール1】5つの基本前提 【アドラー心理学ゼミナール2】ライフスタイルをどのように使うか 【アドラー心理学ゼミナール3】感情/支援が支配におちいるとき この3つの記事を通して私が書いてきたことは「対人援助職にはアドラー心理学が必要である」ということです。私は、障がいのある人たちが利用する社会福祉法人の理事長兼相談支援事業所の相談支援専門員をして

      • 【アドラー心理学ゼミナール3】感情/支援が支配におちいるとき

        前回までのふりかえり第1回目は、アドラー心理学の5つの基本前提を学び、そこから対人援助職に就く者はアドラー心理学を学ばなければいけないと書きました。また第2回目ではアドラー心理学の技法の一つ「ライフスタイル」を学び、このライフスタイルの応用が人を理解することにつながるということを書きました。よろしければ記事をお読みください。 【アドラー心理学ゼミナール1】5つの基本前提 【アドラー心理学ゼミナール2】ライフスタイルをどのように使うか 3回目のテーマは「感情」です。感情のしく

        • 【アドラー心理学ゼミナール2】ライフスタイルをどのように使うか

          前回のnoteのふりかえり 前回のnoteでは、第1回アドラー心理学ゼミナールで学んだ「アドラー心理学5つの基本前提」をおさえたうえで「対人援助職はアドラー心理学を学ばなければいけない!」と書きました。今回は、第2回アドラー心理学ゼミナールで学んだアドラー心理学の技法のひとつであるライフスタイルについて考え、あらためて対人援助職にアドラー心理学が必要である理由を説明します。なお、前回のnoteは以下にあります。  私の仕事は、障がいのある人が利用する社会福祉法人の経営です。

        • 心理学・3つの勢力と福祉サービス(アドラー心理学ゼミナール秋講座①)

        • 【アドラー心理学ゼミナール(ふりかえりと予習)】ライフタスク

        • 【アドラー心理学ゼミナール3】感情/支援が支配におちいるとき

        • 【アドラー心理学ゼミナール2】ライフスタイルをどのように使うか

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        記事

          【アドラー心理学ゼミナール1】5つの基本前提

          (前置き/アドラー心理学との出会い) 私は、50歳の手前である事件の関係者になり、そのときに自分の生き方を見直しました。そこで出会ったのがアドラー心理学です。その後、アドラー心理学を学ぶために通い始めたのが早稲田大学エクステンションセンター中野校です。また、約10年前、中野校に通い始めたことをきっかけにしていろいろなことを学び始めました。その学びをまとめるのに使いはじめたのがnoteです。先日(と、いっても1ヶ月前)、ひさしぶりに中野校でアドラー心理学に関する講座(ゼミナール

          【アドラー心理学ゼミナール1】5つの基本前提

          平山さんは微笑む/「PERFECT DAYS」をもう一回観た

          平山さんのようにすごしてみようと思いました。先々週、映画の「PERFECT DAYS」を観てそう思いました。でも難しい。いつも平山さんのように微笑むことはできませんでした。そこで平山さんの微笑みを見に、もう一度、映画を観に行って来ました。 もう一回観る映画「PERFECT DAYS」では、役所広司さんが東京渋谷区の公衆トイレの清掃員を演じています。映画はその清掃員、平山さんの日々を追った映画です。毎日、毎日を誠実に生きる平山さんの仕事は天命のように感じます。 また、平山さ

          平山さんは微笑む/「PERFECT DAYS」をもう一回観た

          「PERFECT DAYS」を観た

          「PERFECT DAYS」という映画を観ました。役所広司さんが「平山」という東京渋谷区の公衆トイレの清掃員の日々を追った映画です。「平山」を演じる役所広司さんの演技が素敵で、とくに涙目で微笑む顔が忘れられません。また、日常の生活音や時には雑音に聞こえる音、たとえば救急車のサイレンなどすべてがきれいに聞こえる映画でした。さらにその合間に「平山」が運転するミニバンのカーステレオからカセットテープの音楽が流れます。その音楽が夜明けの東京に沁みます。それらをヴィム・ヴェンダース監督

          「PERFECT DAYS」を観た

          2024年、ちょっとだけ限界を超える

          前置き/あいさついったん休むと書き出すのにパワーが必要です。ひさしぶりのnoteになってしまいました。以前、noteを連続で1001日続けて書き、休憩に入りました。しかし、いったん休んでしまうと書こうと思ってもなかなか書けません。2023年は、ほとんど記事が書けずに終わってしまいました。2024年は少しでも多くnoteを書きたい、そう思う新年の始まりです。(新年もあっという間に3日です。)今年もよろしくお願いいたします。 社会福祉法人の存在意義私は、障がいのある人が利用する

          2024年、ちょっとだけ限界を超える

          アドラー心理学入門講座に参加して②/仮想論

          今日は、仮想論について書きます。対人援助職に就く者は、この仮想論の考え方を理解しなければいけないと思っています。 アドラー心理学の基本前提としての仮想論アドラー心理学には、5つの基本前提があります。基本前提なのでアドラー心理学の土台となる考え方です。その5つは以下のとおりです。 私は、この5つの基本前提を使うことで、今の福祉サービスの原則や課題を説明できると思っています。今日は、この中から仮想論を取り上げます。 仮想論仮想論の考え方は「私たちは自分の好きなように世界を見

          アドラー心理学入門講座に参加して②/仮想論

          アドラー心理学入門講座に参加して/劣等感と補償、さらには自立

          今日は、劣等感と補償について書きます。私たちは理想とする自分像があります。その理想の自分と今の自分を比べると今の自分は劣っています。そのときに抱くのが劣等感です。また、この劣等感は成長の鍵になります。理想の自分になるために劣等感を克服しようとするからです。この努力を補償と言います。 私の劣等感と補償まずは、自分のことを書きます。私は、自分の仕事に真摯に向き合うことを心がけています。それは専門職として守らなければならない倫理綱領に記されているからというだけではありません。私は

          アドラー心理学入門講座に参加して/劣等感と補償、さらには自立

          お世話になっている一冊

          自己紹介ひさしぶりなので自己紹介から始めます。私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人の理事長兼支援者です。10年近く前、まもなく50歳になろうとする頃のことでした。ある事件をきっかけにして自分の人生の見直しを始めました。その中で出会ったのがアドラー心理学です。また、その後アドラー心理学を学ぶために参加した早稲田大学エクステンションセンター中野校での出会いと経験が私の人生の後半に大きな影響を与えました。私は、50歳を過ぎて学ぶことの面白さを知りました。また、そこでの出会いか

          お世話になっている一冊

          早期回想で自己覚知

          私とアドラー心理学の出会い私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。この仕事を始めて35年が過ぎました。ただし、そのほとんどを勢いと経験だけで押し通してきました。そんな私にそれではダメだ、と気づかさせてくれたのがアドラーであり向後先生です。今回のワークショップは、自分の原点回帰のような時間になりました。 今回、学習をした「早期回想」とは、その人が思い出せるもっとも最初の記憶です。アドラー派のカウンセリングでは、早期回想をもちいてその人のライフスタイルを明ら

          早期回想で自己覚知

          名前は親から子どもへの最初の贈り物

          今日は5月5日、子どもの日です。先日、子どもの名前で驚いたことがありました。今日は子どもの名前に関することを書きます。 子どもたちから標語を募集しました私の主な仕事は社会福祉法人の理事長業務です。その法人が対象としているのは障がいのある人たちの支援です。しかし、社会福祉法人は地域の社会資源でもあります。そこで地域福祉事業にも積極的に関わっています。私は、地区社会福祉協議会で広報担当を担っています。 先日、その地区社会福祉協議会の主催で、地域の子どもたちから標語を募集するコ

          名前は親から子どもへの最初の贈り物

          電話にでたらいけないの?

          私がグループホームを訪問すると一人の入居者が私に言いました。「髙橋さんごめんなさい、もう電話にでませんから」 私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。その中の一つ、障がいのある人が支援者と一緒に共同生活をするグループホームを訪問したときのできごとです。 少し前のことです。私がグループホームを訪ねると、私の顔を見るなり入居者の一人が「髙橋さんごめんなさい、もう電話にでませんから」と繰り返し言い続けたことがありました。詳しく話を聴くと、グループホームの固定電話に電

          電話にでたらいけないの?

          福祉と医療の葛藤(特別養護老人ホームの暮らし・最終章)

          特別養護老人ホームでの暮らしについて何度か書いてきました。高齢福祉サービスを使うということは、特別なことではなく、あたりまえのことになりました。また、高齢福祉サービスを使わないと自分や身内の生活が維持できなくなることがあります。もっと高齢福祉サービスを身近に感じる必要があります。そこで、私のお袋が暮らす特別養護老人ホームの暮らしについて書いてきました。これが最終章です。 高齢福祉サービスは突然に…高齢福祉サービスは、突然、必要になることがあります。私のお袋は、高齢者にありが

          福祉と医療の葛藤(特別養護老人ホームの暮らし・最終章)

          新社会人、そして社会福祉士になる

          2022年4月1日、56歳の新社会人として仕事に行きました。また、責任がひとつ重くなり、あらため気を引き締めて仕事に取り組んでいます。3月に通信制の大学を卒業し、卒業とあわせて社会福祉士の試験に合格することができました。 国家試験の受験2月に社会福祉士の試験がありました。初めての国家試験です。私の大学の試験はオンラインでした。そのため試験会場で試験を受けるのは何十年ぶりのことでした。たぶん20歳で運転免許を取得したとき以来です。 会場に向かう途中のことです。数人の人が会場

          新社会人、そして社会福祉士になる