#アドラー心理学
「本人主体」を「動きの心理学」で考える(アドラー心理学ゼミナール秋講座③)
動き(Movement)の心理学12月の講座では、アドラー心理学を「動き(Movement)の心理学」という視点で解説がありました。
動きがあるということの特徴は次の5つです。
①全体的であるということ
②目的的であるということ
③仮想的であるということ
④社会的であるということ
⑤創造的であるということ
①全体的であるとは…
心と体は一致している、言葉と行動が反するときは、その人が
関心領域・隣の人は、なに思う…?(アドラー心理学ゼミナール秋講座②)
映画「関心領域」本題の前に「関心領域」という映画のことを書きます。
半年前に「関心領域」という映画を観ました。ナチスドイツの占領下にあったポーランド、アウシュビッツ強制収容所の隣で暮らす収容所の所長の家族の物語です。映画の公式サイトにはこんなふうに紹介されています。
つまりは、アウシュビッツ収容所の隣で裕福に暮らす家族の話です。その家族は毎日、窓の向こうの煙突から立ち上る黒い煙をながめ、一般家庭
心理学・3つの勢力と福祉サービス(アドラー心理学ゼミナール秋講座①)
使えることがだいじ!私は、障がいのある人たちが利用する社会福祉法人の理事長兼相談支援専門員をしています。いままで、このnoteでは「対人援助職にはアドラー心理学が必要だ」と書いてきました。それは「アドラー心理学が使える学問」だからです。また、私にとって「使える」とは実践に活かせる、それにより利用者(援助を必要とする)に有益にはたらくということです。
さらに、私が専門とする障害福祉分野では、働く人
【アドラー心理学ゼミナール3】感情/支援が支配におちいるとき
前回までのふりかえり第1回目は、アドラー心理学の5つの基本前提を学び、そこから対人援助職に就く者はアドラー心理学を学ばなければいけないと書きました。また第2回目ではアドラー心理学の技法の一つ「ライフスタイル」を学び、このライフスタイルの応用が人を理解することにつながるということを書きました。よろしければ記事をお読みください。
【アドラー心理学ゼミナール1】5つの基本前提
【アドラー心理学ゼミナール
【アドラー心理学ゼミナール2】ライフスタイルをどのように使うか
前回のnoteのふりかえり 前回のnoteでは、第1回アドラー心理学ゼミナールで学んだ「アドラー心理学5つの基本前提」をおさえたうえで「対人援助職はアドラー心理学を学ばなければいけない!」と書きました。今回は、第2回アドラー心理学ゼミナールで学んだアドラー心理学の技法のひとつであるライフスタイルについて考え、あらためて対人援助職にアドラー心理学が必要である理由を説明します。なお、前回のnoteは以
もっとみる【アドラー心理学ゼミナール1】5つの基本前提
(前置き/アドラー心理学との出会い) 私は、50歳の手前である事件の関係者になり、そのときに自分の生き方を見直しました。そこで出会ったのがアドラー心理学です。その後、アドラー心理学を学ぶために通い始めたのが早稲田大学エクステンションセンター中野校です。また、約10年前、中野校に通い始めたことをきっかけにしていろいろなことを学び始めました。その学びをまとめるのに使いはじめたのがnoteです。先日(と
もっとみるアドラー心理学入門講座に参加して②/仮想論
今日は、仮想論について書きます。対人援助職に就く者は、この仮想論の考え方を理解しなければいけないと思っています。
アドラー心理学の基本前提としての仮想論アドラー心理学には、5つの基本前提があります。基本前提なのでアドラー心理学の土台となる考え方です。その5つは以下のとおりです。
私は、この5つの基本前提を使うことで、今の福祉サービスの原則や課題を説明できると思っています。今日は、この中から仮想
アドラー心理学との出会い/アドラー心理学は対人援助全般に有効です
ブログが一般化したころ友達が投稿を始めました。そのころの私は「すごいなぁ」と言いながら、「自分は絶対にSNSやブログをしない」と思っていました。それなのに、間もなく連続投稿1000日です。2019年1月1日から、毎日、1000字ぐらいの文字を書いてきました。いったい、どういうことでしょう。
1000日が過ぎたら一休みしようと思っています。その前に、私の人生に大きな影響を与えた人について書きます。2
ライフスタイル診断の要素を取り入れた事例検討会
アドラー心理学の技法の一つにライフスタイル診断というのがあります。私は、これに興味を持ちました。これを応用して自分が働く障害福祉サービスに取り入れたいと考えています。そこで、今年度後期から事例検討会にアドラー心理学のライフスタイル診断の要素を取り入れることを定例化したところです。
私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。より満足度の高い支援を実現させるためには支援者の育成がだ