未来なんて無いと、思っていたけれど。
ミキサーボウルの中で、砂糖と空気をふくんだバターが白っぽくなっていく。
それに少しずつ卵液を加えながら、乳化する様子を見つめているとき、ふと、"わたしは、どうしてここにいるのだろう?"と思うことがあります。
今、わたしは京都で暮らしていて、お菓子づくりに携わる仕事をしています。
生まれ育った大分から遠く離れた京都。
ここは、"好きだから"という理由だけで、うつり住んできた町。
そして製菓の仕事も、京都への転居にともない、全くの未経験から飛び込んだのです。
こうして書くと、