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本の要約、感想、書評

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読んだ本の要約、感想、書評です。
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#本

【書評】夏目漱石『それから』を読む。恋愛は社会階層の流動化に役立つ。

ロッシーです。 夏目漱石の『それから』を読みました。 『それから』は、前期三部作(『三四…

ロッシー
4日前
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【書評】『すばらしい新世界』労働時間が減っても幸せにはならないのか?

ロッシーです。 ディストピア小説として名高い、オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』…

ロッシー
2週間前
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【書評】夏目漱石の『こころ』は先生から未来のあなたへのメッセージ

ロッシーです。 最近、すっかり夏目漱石がマイブームになっています。 今回は、『こころ』を…

ロッシー
3週間前
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【書評】夏目漱石『道草』を読む。お金に振り回されず、人生という道草を楽しめ!

ロッシーです。 夏目漱石『道草』を読みました。 『こころ』の次は『お金』 『道草』は、夏…

ロッシー
4週間前
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【書評】夏目漱石『明暗』を読めば、洞察力がアップすること間違いなし

ロッシーです。 夏目漱石の『明暗』を読みました。 『明暗』は最高傑作 『明暗』は、夏目漱…

ロッシー
1か月前
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【書評】夏目漱石の『行人』はエロティシズムに溢れる作品だった

ロッシーです。 夏目漱石の『行人』を読みました。 これはAmazonのページからの引用ですが、…

ロッシー
1か月前
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INTJが夏目漱石『彼岸過迄』を読んで思ったこと

ロッシーです。 夏目漱石の『彼岸過迄』を読みました。 夏目漱石の『彼岸過迄』は、6つの短編をあわせた長編という構成になっています。 ※以下、『彼岸過迄』の内容を知っていること前提として書いていますのでご了承ください。 その中で一番印象に残った短編は「須永の話」でした。自意識の強い男である須永と、その従妹である千代子との会話を描いた内容です。須永と千代子のやりとりは心を揺さぶられるものがありますね。 特に、千代子が須永に「あなたは卑怯だ」って言い放つ場面。いやもう、こ

【書評】井筒俊彦『意識と本質』を読めるような人に憧れる

ロッシーです。 井筒俊彦『意識と本質』を読みました(少し)。 『意識と本質』は、哲学者・…

ロッシー
2か月前
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【書評】田村耕太郎『頭に来てもアホとは戦うな!』を読む。アホと戦ったらアホですよ

ロッシーです。 『頭に来てもアホとは戦うな!』(田村耕太郎著)を読みました。 もともと、…

ロッシー
2か月前
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【書評】遠藤周作『沈黙』を読む。沈黙するからこそ神

ロッシーです。 遠藤周作の『沈黙』読んだことありますか? なんとなく「タイトルは知ってい…

ロッシー
2か月前
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【書評】秘伝書『猫の妙術』を読む。猫のように仕事をすればうまくいく。

ロッシーです。 佚斎 樗山(いっさいちょざん)の『猫の妙術』を読みました。 剣術の秘伝書 …

ロッシー
2か月前
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【書評】三島由紀夫『仮面の告白』を読み、知らない世界へ没入体験する

ロッシーです。 三島由紀夫の『仮面の告白』を読みました。 三島由紀夫の著作において、本書…

ロッシー
2か月前
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【書評】オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』は、イケメンが過度な承認欲求…

ロッシーです。 オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を読みました。 想像以上に…

ロッシー
2か月前
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【書評】『ブッチャーズ・クロッシング』 都会育ちの青年は荒野で大自然の脅威に晒され大人になる

ロッシーです。 前回、ジョン・ウィリアムズの『ストーナー』について書評を書きましたが、今回は同じ著者の『ブッチャーズ・クロッシング』の書評です。 正直いって、最高です! 「これって、『ストーナー』超えの名作じゃないの?」 と思いました。それくらい魅力にあふれた作品です。 以下、簡単にあらすじを記載します。 ※ネタバレがあるのでご注意ください。 物語の主人公は、ウィリアム・アンドリューズという青年です。彼は、ハーバード大学を中退し、自分の人生の意味を見出すために故