ロッシー

とらわれないこと、自然であること、自由であること

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  • 本の要約、感想、書評

    読んだ本の要約、感想、書評です。

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    お金、株式投資、不動産などについての記事をまとめたものです

  • 【書評まとめ】コンラッド『闇の奥』

    全部で10記事あるので、ひとつのマガジンにまとめました。

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自分のための言葉集 as of 2024/09/30

ロッシーです。 これまでの人生で、自分が「いいな」と思った様々な言葉をまとめました。 備忘録のようなものですね。 事あるたびに読み返すためnoteに残すことにしました。 自分自身も変化していきますので、それに伴い内容は改定していきます。 今の状況に感謝する 良い気分でいる(自分の機嫌は自分でとる) 怒りも喜びも自分の心のあり様次第(反応は自分で選択できる) 自分の感情を観察し見守る(感情は飛んできては去っていく鳥のようなもの) 現状をまず受け「とめる」(受け

    • ド文系人間が、文学の意義について語ってみる

      ロッシーです。 アンチ文系という言説 私はド文系人間なのですが、最近ネット上でアンチ文系的な言説が多くなっているように思います。 例えば「文学なんか学ぶ必要はない」「理系の知識が無い奴は使えない」「文系はダメ」みたいな内容です。 これらの言説について、私自身は全て反対というわけではありません。仕事などで理系の知識が求められる場面があることは承知していますし、理系の知識が欠如していることの弊害も理解できるからです。 ただ、単純に「文系」と一言で言いますが、文系といっても

      • 【書評】『ブッチャーズ・クロッシング』 都会育ちの青年は荒野で大自然の脅威に晒され大人になる

        ロッシーです。 前回、ジョン・ウィリアムズの『ストーナー』について書評を書きましたが、今回は同じ著者の『ブッチャーズ・クロッシング』の書評です。 正直いって、最高です! 「これって、『ストーナー』超えの名作じゃないの?」 と思いました。それくらい魅力にあふれた作品です。 以下、簡単にあらすじを記載します。 ※ネタバレがあるのでご注意ください。 物語の主人公は、ウィリアム・アンドリューズという青年です。彼は、ハーバード大学を中退し、自分の人生の意味を見出すために故

        • 【書評】『ストーナー』を読む。誰の人生だって、ひとつの物語。

          ロッシーです。 『ストーナー』(著者:ジョン・ウィリアムズ)を読みました。 以下は、Amazonのページからの引用です。 こういう紹介文は、商業上の理由で「盛っている」ことが多いため、あまりあてにはしないのですが、今回は直感が働き読んでみることにしました。 その結果は・・・ いや~いい小説でした! なんか、しみじみとした良さがありました。秋にピッタリの小説ですね。 ※以下ネタバレがありますのでご注意ください タイトルどおり、この本の主人公は、ウィリアム・ストー

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        自分のための言葉集 as of 2024/09/30

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        • 【書評】『ブッチャーズ・クロッシング』 都会育ちの青年は荒野で大自然の脅威に晒され大人になる

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          【書評】『百年の孤独』を読んだ感想を一言で述べると・・・

          ロッシーです。 以前、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読んだら記事を書くと約束していたのですが、やっと読了しました。 で、書評を書こうと思ったのですけど、何を書けば良いのやら(笑)。 いや・・・なんというか・・・その・・・歯切れが悪くてすみません。この読後感はなかなか言語化できないんですよね。 「面白かったの?」 と聞かれたら、確かに面白いんです。ただ、単純に「面白い!」と言えるような分かりやすい面白さではないんですよね。 ストーリー的には、ブエンディア家一族

          【書評】『百年の孤独』を読んだ感想を一言で述べると・・・

          福沢諭吉は「生きているだけでいいんだよ」なんて言わない

          ロッシーです。 「生きているだけでいいんだよ。」 そういう言説が最近多いように思います。 私自身はそういう「マッタリ系」の考え方は好きです。ただ、あまりにもそれに傾倒してしまうと弊害が出てきます。 こういう考えというのは、自分が仕事などで猛烈なストレスを抱えているときや、メンタルがやられそうになっているときに有効です。そういうときには、「生きているだけでいい」と思うことで楽になるからです。 でも、楽になる必要がないときにまで、こういう風に考えているのはあまり適切では

          福沢諭吉は「生きているだけでいいんだよ」なんて言わない

          今は第2の幕末・維新期。だからこそ『学問のすすめ』を読むべし。

          ロッシーです。 なぜだか福沢諭吉の『学問のすすめ』を読みたくなり読了。 実際に『学問のすすめ』を読んだことがある人ってどのくらいいるのでしょうか? 一万円札(旧紙幣)を普段使っているのに、その人物の最も有名な著作を読んだことがないというのはちょっと残念ですよね。 個人的には、日本国民全員が一度は読むべき本だと思っています。それくらい、いつの時代でも通用する内容です。個人の生き方の指針にもなりますし、ビジネスにも役に立つ内容です。 本書からは、とにかく「学べ!」という

          今は第2の幕末・維新期。だからこそ『学問のすすめ』を読むべし。

          【書評】魯迅『藤野先生』は日本人としてぜひ読んでおきたい

          ロッシーです。 魯迅の『藤野先生』を読みました。 魯迅は中国近代文学の父といわれており、有名な作品は『故郷』や『阿Q正伝』などがありますが、今回はあえて『藤野先生』を取り上げたいと思います。 『藤野先生』は、光文社古典新訳文庫版であれば、11ページほどの短編です。短編というよりも、魯迅の藤野先生に対する想いをつづった自伝的エッセイといったほうがよいのかもしれません。 さて、魯迅をあまり知らない人は、 「藤野先生って誰?」 「なんで中国の小説に日本人の名前の作品がある

          【書評】魯迅『藤野先生』は日本人としてぜひ読んでおきたい

          【書評】しんめいP『自分とか、ないから。』を読む。東洋哲学は使い方に注意。

          ロッシーです。 しんめいPさんの『自分とか、ないから。』を読みました。 いや~面白かったです! 東洋哲学といえば、飲茶氏の『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』も面白かったですが、本書も面白い! 著者自身の人生が面白い両者に共通しているのは、 「哲学という堅苦しく難しいものを、柔らかく、分かりやすく、そして面白く語る著者の力量の高さ」 だと思います。 それに加え、著者のしんめいPさん自身の人生が本書をいっそう面白くしていると思います。 東大法学部を卒業したけれ

          【書評】しんめいP『自分とか、ないから。』を読む。東洋哲学は使い方に注意。

          【書評】『史上最強の哲学入門』(西洋編)も面白すぎる件

          ロッシーです。 以前、『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』についての記事を書きました。 今回読んだのは、その西洋編です。 というか、そもそも西洋編のほうが先に出版されているので順番としては逆なんですけどね(笑)。 さて、西洋哲学と東洋哲学の一番大きな違いは何か? これは東洋編の記事にも書きましたが、 西洋哲学は「階段でゴール(真理)に向かっていく」 東洋哲学は「いきなりゴール(真理)から始まる」 という点です。 だから、西洋哲学は階段を最初から一歩一歩登っ

          【書評】『史上最強の哲学入門』(西洋編)も面白すぎる件

          福沢諭吉をちゃんと知ってから新紙幣を迎えよう

          ロッシーです。 新紙幣の発行開始により、一万円札のニューフェイスは渋沢栄一になりました。 それはそれでいいのですが、選手交代でベンチに引っ込む福沢諭吉のことを皆さんはどれだけ知っているでしょうか? 「あれ?あまり知らないな・・・。」 と思った人が多いのではないでしょうか? もしもあなたが外国人と新紙幣の話になったとしましょう。 「What did Yukichi Fukuzawa do?」 と聞かれたらどう答えますか? 「Um…He is the author

          福沢諭吉をちゃんと知ってから新紙幣を迎えよう

          【超人】1分で分かるニーチェ『ツァラトゥストラ』 (※やる気を出したい人向け)

          ロッシーです。 ニーチェの『ツァラトゥストラ』は、書いた当の本人であるニーチェ自身が絶賛するほどの傑作です。 ニーチェは『ツァラトゥストラ』についてこう語っています。 『ツァラトゥストラ』の第1部、第2部、第3部を、ニーチェはそれぞれたったの10日ほどで書き上げました。何かがニーチェに降りてきて『ツァラトゥストラ』を書かせたといっても過言ではありません。 そんな『ツァラトゥストラ』ですが、ボリュームもありますので読みたくても時間がとれないと思います。 でもこの記事を

          【超人】1分で分かるニーチェ『ツァラトゥストラ』 (※やる気を出したい人向け)

          『百年の孤独』と本のインフレと文字サイズと

          ロッシーです。 『百年の孤独』を買いました。 って、酒じゃなくて本のほうです(笑)。 先週本屋に行ったら、『百年の孤独』の文庫が発売されており、平積みされていました。 「あ、百年の孤独の文庫版が出たんだ!」 と思ったのですが、そのときには買わなかったのです。 そしたら、その後ヤフーでこんなニュースが・・・。 「ええ!売り切れ続出?そんなに人気があるのか!」 ということで、焦りました(笑)。 そして次の日に同じ本屋に行ったら、最後の一冊が孤独に残されていたので

          『百年の孤独』と本のインフレと文字サイズと

          【書評】歎異抄はパンク

          ロッシーです。 『歎異抄』を読みました。 『歎異抄』とは、これら知の巨人達にそこまで言わしめるほどの本なのです。 最近『ダンマパダ』を読んで仏教に関心が出てきたこともあり、早速読んでみることにしました。 とはいいつつも、挫折する可能性が濃厚だったので、光文社古典新訳文庫でトライすることにしました。 この光文社古典新訳文庫では、なんと関西弁で現代語訳をしているのです! なかなか攻めてますね~。さすが光文社古典新訳文庫! 文庫も全部で160ページほどだったので、思っ

          【書評】歎異抄はパンク

          【書評】ブッダ『ダンマパダ』は読む精神安定剤

          ロッシーです。 『ダンマパダ』を読みました。 パンダの本ではありませんし、「パンダマダ」でもありません。『ダンマパダ』です。ブッダの言葉をまとめた本です。 あの「ブッダ」のお言葉ですので、ありがたく拝読いたしました。 2500年前の言葉が、時空を超えて私に届いているんだなぁ、と思うと感慨深いものがあります。 文庫は解説も入れて140ページほどなので手軽に読めますし、内容も平易な言葉で書かれていて非常に読みやすいです。 値段も光文社古典新訳文庫版は800円ちょいです

          【書評】ブッダ『ダンマパダ』は読む精神安定剤

          ニーチェ『ツァラトゥストラ』は言う。「君たちの勤勉は逃避だ」

          ロッシーです。 前回の記事で、『ツァラトゥストラ』の書評を書きました。 普通、次は別の本を読むのですが、『Think Clearly』のアドヴァイスを参考にして、早速『ツァラトゥストラ』を再読しています。 なぜか? 『Think Clearly』では、「色々な本をバラバラと読むのではなく、良い本を厳選し、何度も読み返すこと」を推奨しているからです。 「これが『ツァラトゥストラ』か、ならばもう一度!」 というわけです(笑)。 さて、そんな風に再読中なのですが、ふと

          ニーチェ『ツァラトゥストラ』は言う。「君たちの勤勉は逃避だ」