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【書評】秘伝書『猫の妙術』を読む。猫のように仕事をすればうまくいく。
ロッシーです。
佚斎 樗山(いっさいちょざん)の『猫の妙術』を読みました。
剣術の秘伝書
本書には『天狗芸術論』『猫の妙術』の2作品が収められています。江戸時代に書かれたもので、宮本武蔵『五輪書』とならぶ「剣術の秘伝書」と言われています。あの山岡鉄舟も愛読したといわれています。
現代サラリーマンにも役立つヒントがいっぱい
その中の『猫の妙術』が特に面白かったです。
あらすじは、「3匹の猫がそれぞれ自分の技で大鼠に挑むが上手くいかず、最後に古猫が泰然と対応してしまい、その古猫が教えを説く」というものです。
老荘思想や禅の影響も読み取れ、非常に深〜い内容です。
もちろん私たちは剣術家ではありません。しかし、仕事をするうえでも非常に有益な内容だと思いました。
では、『猫の妙術』にはどのようなことが書いてあるのか?
以下、本書を読まなくても分かるよう、村上春樹風味で書いてみます(笑)!
猫のように仕事をする
最初に「猫の妙術」という言葉を耳にしたのは、銀座の小さなバーだった。古びた木のカウンター越しに、マスターがぽつりとつぶやいた。
「猫みたいに仕事をしてみるといいですよ」
そのときは軽く流したけれど、なぜかその言葉がずっと頭の片隅に引っかかっていた。
猫みたいに仕事をする?それって一体どういうことだろう。
猫は、決して無駄なことをしない。昼間はソファの上でのんびり眠り、必要なときにだけ動く。彼らの動きには一切の無駄がない。
それを考えると、僕たちの日常はどうだろう。無駄な会議、無駄なメール、無駄な雑談・・・。
仕事の効率を上げたいなら、まずはその「無駄」を削ぎ落とすことから始めるべきだ。猫が必要以上に動かないように、僕たちも必要以上に動かなくていい。少し肩の力を抜くだけで、物事は驚くほどスムーズに進むものだ。
それから、猫は自分の居場所を見つけるのが本当に上手い。どんな環境でも、自分にとって最も快適な場所を見つけ、そこに落ち着く。そして一度落ち着いたら、そこを簡単には手放さない。サラリーマンとしてこれを応用するなら、自分の得意分野や居心地の良いポジションを見つけることだろう。
誰もが会社というジャングルの中で生き残ろうと必死になっている。でも、猫のように自分の居場所を見つけた人間だけが、本当の意味でリラックスして働ける。
そして何よりも、猫には揺るぎないプライドがある。彼らはどんな状況でも自分を見失わない。媚びることもないし、無理に誰かに合わせることもない。
僕たちも、猫のようなプライドを持つべきだ。上司の顔色を窺うのではなく、自分の意志で動くこと。もちろん、それは簡単なことではない。でも、自分を見失わない限り、どんな状況でも乗り越えられる。プライドを持つというのは、決して傲慢になることではない。ただ、自分を大切にするということだ。
『猫の妙術』という古い知恵書は、僕にとって単なる教訓以上のものだった。それは、仕事を生き抜くためのリアルなガイドだった。
僕たちはライオンのような強さを持つ必要はない。ただ、猫のようにしなやかで、柔軟で、そして少しだけ狡猾であればいい。それだけで、見える景色が変わる。
仕事は戦場じゃない。サバンナだ。そこを生き抜く術を持つかどうか。それがすべてだ、と僕は思う。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
もし気になった方はぜひ本書を読んでみてください。
毎日仕事が大変、仕事がつらい・・・
でも、考え方を少し変えてみれば、もっと軽やかに、しなやかに生きることができるのではないでしょうか。そう、猫のように。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Thank you for reading!