(読書)FIREする人は、すべからくミニマリストである。
おはようございます!
昨日は「はやくFIREしたい社畜ワーママの現実」について書きましたが、いろいろと反響があり驚きました。私にとってはこれが10年間の平均的な労働パターンです。
昨日も、疲れて寝ようとしたときに、この、絵の人物の口が「3」の漫画・自己啓発本がKindleで目に留まり、ささっと読みました。
著者の名前がないと思ったら、「内向型の頂点」さん、なのでした。
すさまじい手作り感と、髪の毛を描くのが面倒だから書いていないという「相手に合わせない」感、かつ、最後の方にあるおまけの「猫あるある」がゆるくて面白かったので、ご紹介します。
おそらくKindleですべてを手作りすると、こんな感じのKindle本になるということを学びました。こちらの本は絵と文章が交互にあり読みやすいです。
嫌なことは、やらない
著者は、株式投資の株主優待や配当で生活する、いわゆる「億り人」。
20代のころは、パートタイムで働いてすぐやめたり、いろいろな仕事を転々としたこともあったそうです。その考え方や経歴を書いた本です。
根底にある考え方は
内向的であるが、自分には向いていることがあると信じる
そもそも、嫌なことは向いてないから、やらない
無職でも落ち込まない、自分は豊かだと信じる
それでも、自分が向いていることを見つけて、10年頑張ったら、FIREできた!という本です。
そして、それぞれの仕事の「辞め方」も、毎回とても、いさぎよい。
給料につられて、高給サラリーマンに甘んじる、なんてことは、なさそうです。
内向的でありながらも、自己肯定感高いため、自分が向いていること、向いていないことを自己否定することなく探していけた、というのが勝因なのだと思います。
あとは、金銭的な現実はどうあれ、「自分は裕福だ」とずっと思っていたそうなので、メンタルも安定していたのかもしれません。
お金は、数字。
著者が向いている仕事を見つけて成功してからは、年収2500万くらいでそもそも贅沢をしない性格だったので、個別株投資をしつつFIREした著者。
確かに、10年働いて退職できたら最高ですが、こういった働き方は今であれば、外資系企業で短期間、出費を切り詰めて働いたり、ベンチャーで事業売却したり、上場しても達成できそうですね。(普通は、この段階で贅沢を知ってしまい、散財するので、FIREできないケースが多数)
イーロン・マスクのような人だと、FIRE生活が難しくてテスラを作ったりロケット飛ばしたりするのでしょうが、おそらく一代で成功した人の中にはこんな生活をしている人もいるのでしょう。
「億り人」になると、お金や含み益が数字にしか見えなくなるそうです。
私も同じように使う時間がなく、服はもっぱら安いもの、贅沢品は持っていないので、お金は数字にしか見えません。現金もほぼ持っていません。
著者は、外食は株主優待で賄い、部屋はワンルーム、服も適当で1週間好きなだけ昼寝をし、自分の時間を楽しんでいるようですが、無駄遣いは一切していないようで、その節約を毎日楽しんでいます。本当に修行僧のような毎日です。
例えば、水は買わない、高いレストランには行かない、電車に乗る、など。
私はインターにかかるお金、二拠点生活の費用など、「教育費」など人のためにかかるお金があるため、まだあと10年くらいはFIREできない計算なのですが、こうしてFIREして自由を謳歌している人の本を読むと、心から羨ましくなります。
社畜ワーママも、いつか昼寝してみたいものです・・・。
「節約できない人」と「子持ち」にFIREは難しい
著者は、結婚しておらず、子どもがいません。
また、ペットも飼っていません。
友達とご飯を食べに行くこともなさそうです。そういう意味では山登りや区営プールで泳ぐのような自分と向き合うお金のかからない趣味だけを突き詰めています。
正直、この生活は無理だな・・・
と私は思いました。
完全な「自由」で憧れる反面、私には寂しすぎて、結婚もせず子どもも趣味も全部ひとりで、というのは、正直かなり無理があると思いますし、内向的すぎない人にとっては地獄のような生活にもなり得ると思います。
たまにそこそこ贅沢なご飯を食べに行くことは人生の楽しみの一つである中、ここまでミニマルな仙人のような生活も、難しいと思いました。
節約を楽しめる人と、楽しめない人がおり、過度な節約をすると辛くなる人もいます。
一人生活が問題ないという著者さんは、なので「内向型の頂点」というお名前なのでしょうね。
一方で、他のFIRE本でも同じようなミニマリストの方の体験談を見ました。
内向的でパートや社会人を続けるのが厳しい場合に、こういう生き方もあるよ!と示しているところにこの本の意義があり、ワーママからすると、とっても憧れはあるものの、この生活は難しいなあ・・・と思ったというところです。
「自由」と引き換えに「お金を使うという自由」を妥協しているようなイメージです。
かといって、私のようにメンタル病みながら働いてお金を稼ぐのもどうかと思いますが。
私は、好きな時にレストランやマッサージに行きたいし、ネイルの費用も必要経費だと思っているのですが、これだとなかなかFIREできないですね。
やはり、FIREできるのはミニマリストか、けた違いの金持ちになるか、どちらかです。
子どもがいてFIREする場合、教育費がかさむ都心では難しいでしょうね。
その人の性格にあった「豊かさ」
この本の素晴らしいところは、「内向的だからFIREして幸せです」という、自分を最も尊重した生き方をしているところです。
無職で周りから何と言われようが、自分の向いている仕事を探し続ける。
無職でおばさんから職務質問を受けても、自分が大事だと思う「自由」を謳歌する。
この「自分基準の考え方」やポジティブ思考ではない「自分は豊かである」という発想が素晴らしいです。
電車に乗ることすらストレスになる性格であれば、電車に乗らないようにする、というように、自分を合わせるのではなく、自分基準で考える。
アメリカ的な感じですね。
私はFIREはまだ先になりそうですが、
もうちょっとだけ節約しよう
自分にはもっと向いている仕事があるかもしれない
FIREしたら好きなだけ昼寝したい
と思いました。
「FIREしたらどんな生活が待っているのか?」を想像したい方に、おすすめです。
自分にあったFIREができれば、とっても地味で豊かな生活ができると思います。自己分析が進み、きっと何かの分野のクリエイターになれると思います。
参考になれば幸いです。