共依存とアダルトチルドレン
「アダルトチルドレン?あぁ、精神的に未熟な大人?いるよねー、そういう人。」
それまでのわたしは間違った解釈をし、その程度にしか思っていませんでした。
元夫のDVから保護され避難したあと、いつか心理士に言われた『共依存』について調べ始めました。
共依存とは
元々広くは、アルコール依存症の夫とその夫の妻が曲がった形で尽くしてしまう事例で使われていた言葉だそうですが
今ではアルコール依存症に限らず色々な場面で、同じような症例にも使われます。
共依存の例はいくつかありますが、よくある例と過去のわたしの状態が下記です。
・自己否定感
・見捨てられ不安(相手がいなくなったら生きていけないと思い、必死にしがみつく)
・自己犠牲をしてでも尽くす
・相手を理解できる・救えるのは自分しかいないと思い込む(それを生きがいにする)
・心理的に問題がある者同士の傷の舐め合いのような関係
これら全ての根底にあるのは
自分自身を認めていない、愛していないことを拗らせた
『自分が確立されていない』ことではないかと思っています。
そしてその自己否定感の原因は、最初はいじめだろうと思っていましたが
突き詰めていくと子どもの頃の親との関わり方に問題があったことに気がつきました。
(後にわかりましたが、いじめの原因も家庭環境に起因している可能性が高そうです。)
わたしの両親はと言うと
■父親■
・仕事でほとんど家にいない
・亭主関白で母や私は意見を言ってはいけないモラハラ
・都合が悪くなると暴力
・無意味な厳しさ
・泣いたり痛がったり、怖いというと「そんなことで」と怒られる
・そもそも性格が悪い(笑)
恐らく自己愛性パーソナリティ障害の気質があります。
■母親■
・他人の目を基準にした教育
・自分の体裁が悪いときは怒るが、それ以外は基本放置
・「あんたって本当に◯◯(悪いこと)」と常に言われる
・毎日誰かの悪口を聞かされる
ザッと簡単に書いてみましたが、実際このようなご家庭は珍しくはないのではないでしょうか。
わたしは小さい頃手がかからなすぎて将来が心配と言われるぐらい、出来の良い子だったそうです。
(常に顔色ばかりうかがっていたのかもしれません。)
それが普通になっていたため褒められることもなく
何か上手くいかない時やテストで満点が取れなかった時は、いつも自分を責めるようになっていました。
父親は仕事で忙しくあまり家におらず、昔ながらの亭主関白で非常に厳しく、対等に会話もできなかったので
『たまに帰ってくる怖い男の人』という感覚でした。
周りの友達がそれぞれの親と普通に会話しているのを見て、うちは何かが違うと気づいていました。
わたしは無意識のうちに
『ひとりの人間として認められていない』感覚になっていたのです。
中学生の時、担任とのやり取りの日誌に
「早く認められる存在になりたい」と
書いていたことを今でも覚えています。
認められたいから外で自分をアピールする。
しかしそこで出る杭は打たれることを知り、
それからは目立たないように、みんなの中に上手く溶け込むことを意識し
コミュニケーション力も徐々につき、大人になっていきました。
しかし、大人になっても癒されていなかった
『認められたい』という想いが
『共依存』につながることになったのです。
<リベンジと投影>
わたしは次に同じことを繰り返さないためにどうすればいいか、カウンセリングに行きました。
その時言われたことについて少し驚きましたが、腑に落ちたので記載します。
無意識のうちに引きずっていた癒されぬインナーチャイルド。
全ての方が当てはまるわけではありませんが、私の場合は
過去の父親との関係性が、元夫との関係に関わっていた可能性が高そうだということでした。
小さい頃甘えたくても甘えられなかった父。
そこがぬぐえず、知らないうちに大きなひずみになっていた。
そして、その傷を癒そうと、幼い頃の父親に性質が似た相手を選ぶことがあるようです。
自分でも全く気づいていませんでしたが、
その相手に過去の父親(認めてほしかった相手)を投影し、甘えようとする。
リベンジしようとすることがあるのだそうです。
言われてみれば確かに元夫と父は少し似たところがあったので、
次は「父親と全く似ていないタイプを選んでみてもいいかもね。」とアドバイスをいただきました。
自分を確立し色々克服してからの話ではありますが、結果的に現在は父親と真逆のタイプのパートナーに出会い、日々愛されて幸せな毎日を過ごしています。
当てはまる方ばかりではないかもしれませんが、個人の体験談でした。
もし私と同じようなことを繰り返してる方がいたら
幸せな恋愛をするための一歩目として、
父親像(認めて欲しかった相手)と切り離した相手とうまくいくかもしれません。
理想はまず、インナーチャイルドを癒すこと。
可能なのであれば、認めてほしかった相手とのわだかまりを小さくする行動をしてみるのが良いと思います。
例えば、勇気を出して向き合ってみるとか
その相手を許せるようになるなど。
と言うのも、最近あるテレビ番組で同じことを言われている女性がいたからです。
わたしは、父親に対する見方が変わったことで受け入れられるようになり、だいぶ楽になりました。
下記の記事でも書いていますが、今は決して両親を憎んではいません。
子どもの頃からのこころの傷が原因で今も問題を抱えている人が、傷を癒し幸せになれますように…
🍋When life gives you lemons, make lemonade.♡