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『逆ソクラテス:伊坂幸太郎』〜絶妙に嫌なやつを懲悪!〜
代表作『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ゴールデンスランバー』等、超有名小説家の最新作。
〝逆ソクラテス″というキャッチーなタイトルに惹かれた。
どんでん返し、不意打ち、ワクワクする構成は流石。エンターテイメントとして楽しみながら、生き方まで考えさせられる良作でした。
📚構成📚5つの短編から成っている。
それぞれの物語に共通する特徴は、
①主人公は学生。子どもの目線から物語が進んでいく。
世界的ベストセラー『スマホ脳』〜スマホに吸いとられる恐怖〜
書店で最近よく見かける売れてる本。スウェーデンの精神科医がスマホによる現代人への影響を、様々な研究事例をもとに分かりやすく解説している。
デジタルデトックスが必要なことは薄々気づいている。SNSが幸福度を下げることも何となくわかる。ただ、どうしてもやめられない。
耳が痛い本だと分かりつつも、少しでも生活のヒントになればと思い手に取った。
※いつも本を読むときはポイントに付箋を貼りながら読むが、
直木賞受賞『心淋し川』〜江戸の日常を切りとる〜
2021年直木賞受賞作。江戸の町に住む人々を6つのエピソードから切りとって描いている。
聞き慣れた東京の地名が度々楽しい。
根津、千駄木、吉祥寺、渋谷、品川。
江戸の名残りを見つけに、散歩したい気持ちに駆られる。
※ネタバレあります。
📚一読した印象📚6章それぞれ異なる主人公が登場する。
それぞれの章が絡み合う伏線もはられているが、残念ながら「最後に全てがつながった。すっきり!」という感
本屋大賞ノミネート『自転しながら公転する』〜女性共感度100%〜
2021年本屋大賞ノミネート作品。直木賞受賞作家の山本文緒さん著。
なかなかの長編小説かつ非現実的なシーンは1つも出て来ない。しかし構成の素晴らしさ、そして共感度の高さが相まって、集中して1日で読み切ってしまった。
✏️あらすじ✏️母親の介護のために東京から実家に戻ってきた都。大型アウトレットモールのアパレルショップで契約社員として働く。モール内の回転寿司で働く貫一と出会い交際を始めるが、中卒で
本屋大賞ノミネート『52ヘルツのクジラたち』〜届かぬ声〜
2021年本屋大賞ノミネート。町田そのこさん著。
登場人物の抱える問題は、とても重く辛い。
しかしスピード感のある展開と、徐々に謎がクリアになっていく構成で、とても読みやすくエンタメとしても楽しめる一冊。
総じて、すっごく良い話である!!
あらすじ海沿いの田舎町に、一人の女性(キナコ)が引っ越してきた。村人から不審がられる中、雨の日に1人の少年と出会う。少年は母親から虐待を受け、言葉を失っていた
『メモの魔力』〜ノートとペンで人生が変わる〜
メディアでも有名な、SHOWROOM代表の前田裕二さんの著書。私はこの会社がどんなビジネスを展開してるのか正直知らず、某有名女優さんとのゴシップで前田さんのことを知った程度。なんとなく本の内容に興味がありKindle unlimitedでさらってみた。
概要は、メモをとることで『ビジネス』『人間関係』『夢』、全てがうまくいくというもの。
そんなうまくいくか〜とは思いつつ、頷ける点も多い。何より「