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世界的ベストセラー『スマホ脳』〜スマホに吸いとられる恐怖〜

書店で最近よく見かける売れてる本。スウェーデンの精神科医がスマホによる現代人への影響を、様々な研究事例をもとに分かりやすく解説している。

デジタルデトックスが必要なことは薄々気づいている。SNSが幸福度を下げることも何となくわかる。ただ、どうしてもやめられない。
耳が痛い本だと分かりつつも、少しでも生活のヒントになればと思い手に取った。

※いつも本を読むときはポイントに付箋を貼りながら読むが、本書は物凄い量に!


📱なぜスマホに夢中になるの?📱

気がつくとスマホを見ている。手元にないと不安に駆られる。これらは、しっかりとした科学的根拠がある。人間の行動を促進する物質「ドーパミン」と密接に関係していた。

ドーパミンは、欲している物や、新しい物を目にすると発出される。そしてそれらを求める行動につながるのだ。さらにはドーパミンは「もしかしたら?」という期待によって、急激に増加する。

これは、スマホの通知が鳴るたびに「重要な連絡が来たのでは?」という期待が高まる場合も同様だ。
私たちはスマホを見るだけで、ドーパミンを出し続けているのだ。(なんか怖い、、)

ある種、ギャンブルと同じなのでは。結果が分からないから止められなくなる。そのループを私たちは毎日毎秒繰り返してる。

😱スマホで失うもの『集中力』😱

最近一本の映画を集中して観ることが辛い。
同時に複数のことを行なう「マルチタスク」が当たり前になっている。

しかし、これは実は効率が悪い。実はタスクとタスクを交互に繰り返しているだけではなく、その切替に余計な時間をかけているのだ。

さらには勉強や仕事をするのに、スマホが同じ空間にあるだけで集中力が下がるという。スマホを無視するということにエネルギーを使っているのだ。

これは人間関係でも言えること。友人とのディナー中にテーブルにスマホを置いているだけで、その人の魅力は下がるという。一度も触らなかったとしても、スマホを無視することで、会話への集中力が落ちるという。


😱スマホで失うもの『睡眠』😱

人間が知識を得るには、記憶を固定化することが必要だ。知識とは、単純に情報を得ることではなく、個人の体験と結びつけ自分のものにすること。

その固定化のために必要なのが睡眠。寝ている間に脳内の整理を行い、記憶を定着させるという。
この話は受験生の時に、塾の先生が言っていた。寝ないで勉強するよりしっかり寝た方が記憶が定着するらしい。

コンテンツによる刺激のみならず、ブルーライトで私たちは物理的に睡眠を妨げられている。
ブルーライトには、睡眠を促進するセラトニンを抑える効果があり、「まだ寝るな!」と脳に働きかけてしまうそう。

(分かっちゃいるんだけど、ベッドでYouTube見ちゃうんだよね、、、)


😱スマホで失うもの『人生の満足度』😱

ここまで言われると絶望的!!

SNSによって、他人と自分を比較する毎日。しかも比較対象は友人だけではなく、見ず知らずのインスタグラマーなど無限にいる。

おしゃれなインスタグラマーを見て少しでも素敵な生活を送りたいと思っていたのに、これが逆に自尊心を下げているとは。

無料でラッキーと思っているSNSだが、私たちの関心をFacebookやInstagramが搾取している構図だという。その関心にぴったり合った広告で購買意欲を誘い、企業が利益を得ている。

知らず知らずのうちに、脳をハッキングされているのだ。

📚では、どうすればいいの?📚

とはいえ、スマホを捨てることは出来ないし、SNSを完全にシャットダウンするのも出来ない。

解決策としては、まず「運動」。身体を動かすことで、ストレスや不安が軽減される。
さらには「デジタルデトックス」。完全にシャットアウトすることは難しいかもしれないが、1日に1〜2時間はスマホをオフにする時間を作るだけでも違う。

🌏生活に落とし込む🌏

本書の最後に生活へのアドバイスを箇条書きにしてくれていて、分かりやすい。
個人的にトライ出来そうなアドバイスを、自分への戒めも込めて羅列してみる。

・プッシュ通知をオフに(LINEだけにしようかな)
・毎日1ー2時間はスマホをオフに
・職場のデスクにスマホを置かない
・人と会ってるときはスマホを鞄に
・寝る前はスマホを見ない(これが最大の難関)
・運動を週に3回、45分

本書を読んで、改めて読書の素晴らしさを感じた。紙ベース(電子もあるけど)のコンテンツに集中する時間、とても貴重に感じる。
インスタを見る時間よりも、読書の時間を増やしていきたいものだ。

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